【生理前~生理中に眠い!】 これって寝た方がいいの?!
2024年10月18日

「なんだか最近、やたら眠い…」それって、生理と関係しているかもしれません。
生理の前になると、なんとなくだるくて、気がついたらウトウト…。昼間なのに眠気がひどくて、仕事や授業に集中できないことってありませんか?
「私だけ?」「これって大丈夫なの?」と不安に感じる人も多いはず。でも実は、生理前や生理中に眠くなるのは、女性ホルモンの変化が大きく関わっているのです。
今回は、なぜ生理の時期に眠くなるのか、その原因と対策を分かりやすく解説します。
目次
どうして【生理前や生理中】は眠くなるの?
ホルモンの働きで眠くなる
生理の前や生理中に眠くなるのは、体の中のホルモンの変化が関係しています。
排卵(はいらん)が終わってから生理が始まる前まで、「プロゲステロン(黄体ホルモン)」というホルモンがたくさん出ます。このホルモンは体温を上げたり、体を休ませようとするため、眠くなりやすいのです。
また、生理中には「メラトニン」という眠りを助けるホルモンも増えやすくなるので、さらに眠くなってしまいます。
体験談:
たとえば、会社員のAさん(30代)は、生理の1週間前になると急に午後の会議で集中力が切れやすくなると感じています。「眠気がひどくて、昼食後は何を話しているのか頭に入らないことも…」と話してくれました。
体温や自律神経の変化も影響
生理前は体温が少し高くなる「高温期」に入ります。この時期は、夜しっかり眠れないことがあり、昼間に眠くなることがあります。
また、ホルモンの影響で「自律神経」のバランスがくずれ、副交感神経がうまく働かなくなり、だるさや眠さにつながるのです。
体験談:
学生のBさん(高校2年生)は「夜中に暑苦しくて目が覚める日が続いて、そのせいで授業中ずっと眠い」と言います。特に生理前の週は、寝ても疲れが取れず、朝がとてもつらいそうです。
「いつもより眠すぎる」その原因は?
PMS(月経前症候群)が原因かも
「生理の前になると、眠くて仕事や勉強が手につかない」と感じる人は、「PMS(ピーエムエス)」という症状かもしれません。
PMSとは、生理の前に心や体にいろいろな変化が出ることで、だいたい10日前くらいから始まります。
ひどいときは、ずっと眠ってしまったり、なにもやる気が出なくなることもあります。PMSの原因は、プロゲステロンが増えることによる体の変化で、眠さのほかに、むくみやイライラ、体のだるさなどが出ることもあります。
体験談:
パート勤務のCさん(40代)は、「PMSの時期は何もやる気が起きず、家事も手につかない日がある」と言います。子どもを送り出した後、気づいたらお昼すぎまで寝てしまっていたこともありました。
脳のホルモンバランスも関係
生理前には、脳の中の「GABA(ギャバ)」や「セロトニン」というホルモンの量が少なくなることがあります。GABAはリラックスを助ける成分で、足りなくなると不安になったり、眠りが浅くなったりします。
セロトニンは「幸せホルモン」とも呼ばれ、メラトニンを作るもとになります。この2つが少なくなることで、眠りの質が悪くなり、「寝ても寝ても眠い」と感じるようになります。
体験談:
事務職のDさん(20代)は、「生理前になると気分も沈んで、寝ても寝てもすっきりしない」と感じていました。婦人科で相談したところ、ホルモンバランスの影響だと説明され、生活習慣の改善をすすめられたそうです。
眠くてだるい時は、寝た方がいいのか?
眠いときはがまんせず、しっかり休もう
「生理のとき、眠いけど寝たほうがいいの?」と思っている人は、無理せず寝ましょう。体が「休みたい」と言っているサインです。できれば15分くらいの昼寝をするのがおすすめです。
もし昼寝がむずかしくても、目を閉じて静かにするだけでも少し楽になります。ただし、夕方に寝てしまうと夜眠れなくなることがあるので注意しましょう。
体験談:
専業主婦のEさん(30代)は、生理中は15分の昼寝を取り入れたことで、家事の効率が上がったそうです。「一度寝てからの方が、逆に元気が出る」と実感しています。
生活習慣を見直すことも大事
「生理中、眠すぎる」「だるくてなにもしたくない」と感じるときは、普段の生活を見直してみましょう。
朝起きたら、日光を浴びることで体のリズムが整い、セロトニンも出やすくなります。
また、お菓子やパンなど甘いものを減らし、鶏肉や大豆などのたんぱく質をしっかり食べると、眠気対策になります。軽いストレッチをして体を動かすのもおすすめです。
体験談:
介護職のFさん(40代)は、朝にしっかり日光を浴びるようにしてから、「午前中の眠気がマシになった」と言います。朝食ではたんぱく質を意識的にとるようになったとも話してくれました。
起きられない・仕事や学校に支障が出るときは?
ビタミン不足や血糖値の変化も関係
「生理中に朝起きられない」「眠すぎて動けない」といったときは、ビタミンやミネラルが足りていないのかもしれません。特にカルシウムやビタミンB群が不足すると、体がだるくなったり、眠くなりやすくなります。
また、生理の前は血糖値(けっとうち:血の中の砂糖の量)が不安定になりやすく、その変化で眠さが強くなることもあります。
体験談:
大学生のGさんは、生理前になると午前の講義に起きられず、欠席が続いていました。健康診断でビタミンB群が不足していることがわかり、サプリメントと食事改善を始めたところ、朝のだるさが少しずつ改善されてきたそうです。
どうしてもつらいときは病院へ
「眠すぎて仕事や学校に行けない」「排卵期に眠さがひどい」など、日常生活に影響が出るほどつらいときは、婦人科で相談してみましょう。
PMSや「PMDD(月経前不快気分障害)」という病気の可能性もあります。漢方薬やピルなど、自分に合った治療法が見つかるかもしれません。
体験談:
営業職のHさん(30代)は、生理のたびに仕事に支障が出るほどの眠気に悩んでいました。婦人科でPMDDの疑いがあると診断され、漢方と生活指導を受けたことで、徐々に体調が安定してきたそうです。
まとめ:【生理前~生理中に眠い!】 これって寝た方がいいの?!
「生理中 眠い」「排卵後 眠い」「生理3日目 眠い」など、生理のタイミングで眠くなるのは、多くの人が経験しています。これは「プロゲステロン」というホルモンの働きで、妊娠の準備のために体が休もうとしているからです。
生理前は高温期になり、眠りの質が下がって日中眠くなることもあります。また、PMSによる眠さや、自律神経の乱れ、GABAやセロトニンの減少なども原因になります。
「生理前に眠いとき、寝たほうがいい?」という質問には、「はい、寝てOK」です。我慢せずに昼寝や早めの就寝で体を休めましょう。
日ごろの生活でできることとしては、朝に日光を浴びる、たんぱく質をとる、ストレッチをして体をほぐすなどがあります。
それでも眠さやだるさがつらくて生活に支障が出る場合は、早めに婦人科を受診して、体に合った方法で対処することが大切です。
眠気とうまく付き合いながら、自分の体のリズムを知ることで、もっと快適に毎日を過ごすことができます。
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執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹

約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。
その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
長年経験していた自身の不妊治療をもとに「困っている人の為に役に立ちたい。」そういった気持ちで対応させていただいております。
「これからできることは何でもしたい!」という方は、ぜひご相談ください。