逆子
- 逆子と診断を受けた
- 逆子体操をしているが変化がない
- 帝王切開をすすめられている
- へその緒が首に巻きつかないか心配
- 腰痛がひどい、お腹が張りやすく、足がむくむ
逆子になる原因は?
東洋医学では
お母さんの体が冷えることで、逆子になると考えられています。
- 悩みやストレス
- 無理な仕事
- 生活習慣(運動不足、睡眠不足、栄養不足など)
などにより、血流に滞りが起きて、徐々に冷えが悪化します。特に下半身、下腹部が冷えている人は、ご注意下さい。
西洋医学では
- 前置胎盤(胎盤が正常より低い位置で、膣に近い位置に付着している)
- 子宮筋腫の為、子宮が狭い
- へその緒が絡まっている
などが、原因と言われています。しかし、これらの症状があるからといって、必ずしも逆子になるとも限りません。
「赤ちゃんが心地よい状態」とは?
妊娠中は、赤ちゃんにとって心地よい環境(胎内)を作ってあげる事が大切です。
もしお母さんがストレスいっぱいで姿勢も悪く、お腹の血流も悪い状態ですと、赤ちゃんにとって居心地の悪い(=逆子になりやすい)環境になってしまいます。
リラックスしてのびのびと胎内で動ける。母体と胎内を絶えず水分が行き来され、新鮮な羊水で満たされている状態。それが赤ちゃんにとって望ましい環境であると考えます。
赤ちゃんの防御反応
もし下腹部が冷えていると、胎児は最も大事な頭を守ろうとして、上に向いて逃げようとします。
逆子の状態というのは、胎児が自分の体を守ろうとする「防御反応」と言えます。
妊娠中は、子供の健やかな成長の為に、通常は体温が上がります。
日常生活では、出来るだけ体を温かく保つように、心がけてください。赤ちゃんは、温かい環境を好みます。
はり灸で、まず冷えを取る
当院では、胎児を無理やり動かすのではなく、冷えを取り、自然な形で頭が下を向くお手伝いをさせて頂きます 。
鍼とお灸で、冷えを取り、全身のエネルギーの流れを整 えます。施術をしていくと、全身に新鮮な血流が行き渡り、ぽかぽかの温かい体になっていきます。
お腹の赤ちゃんも居心地が良くなり、穏やかに動いて、自然に頭が下に向いていきます。骨盤内の血行が良くなるので、新鮮な酸素と栄養が行き届き、健やかな成長にも良いでしょう。
また、妊娠中の悩み(腰痛、恥骨痛、股関節痛、お腹の張り、足のつりなど)も緩和されやすくなります。
精神を安定させよう
妊娠中は、気持ちをリラックスさせる事がとても大切です。悩み過ぎや考え過ぎは、胎児にも伝わります。
はり灸は、気血の流れを整えるので、精神安定作用が期待できます。
近年の研究では、はり灸でリラックス作用のある「エンドルフィン」や「エンケファリン」などのホルモンが分泌される事が、明らかになりました 。
これらの働きにより、爽快感が感じられ、気持ちも元気になり、前向きになると考えられています。
心と体が元気になるケアは、お母さんにもお腹の胎児にも、とても大切です。温かいぽかぽかの身体になって、身心共にリラックスして下さい。
帝王切開のリスク
週数が進み逆子のままの場合、自然分娩ではなく、すぐに帝王切開へと「出産方法の切り替え」を勧められます。
帝王切開にもメリット(陣痛がない、精神的負担↓、短時間など)がありますが、お母さんにとって帝王切開は、自然分娩より長時間ベッドに横たわるために、そこから「肺血栓塞栓症」という病気になる確率が5~10倍になると言われています。
他にも様々なリスクがありますので、お気軽にご相談ください。
最初は【週に3回の施術】をお考え下さい
逆子の施術は、いつから始めるのがよい?
逆子だと判明した時点で、すぐに「ぽん鍼灸院」に来院される事をおすすめします。改善は、週数が早ければ早いほど効果が高くなります。
妊娠後、皆さん妊婦健診に通われます。その際に逆子が判明します。週数でいうと、27週以降の妊婦健診で「逆子かもしれませんね」とDr.からお話しされるケースが多いです。
赤ちゃんが自力で戻るケースも多いので、大概は次回の健診まで様子見になります。
そこで大切なのが、逆子が判明した時点で、すぐに鍼灸を受けられる事を強くおすすめします。
逆子が判明した時点で、すぐに鍼灸を受けられる事を強くおすすめします
逆子治療では、最初の1週間がとても大切です。1~2回の施術で、完全に直るわけではありません。
最初は【週に3回の施術】をお考え下さい。
一番逆子が戻りやすい時期を逃してしまうと、戻りにくくなりますので、1日でも早くケアを始めて頂けたらと思います。
東洋医学(逆子のツボ)
東洋医学で、昔から使われてきた伝統的なツボを紹介します。
三陰交
ツボは、くるぶしから指幅4本分上がった骨際です。
逆子、安産だけではなく、婦人科系のツボとしても有名です。不妊症、生理不順、生理痛、冷え症、更年期障害などにもよく使われます。
至陰
足の小指の外側で、爪の付け根に位置しています。
「至」は、いたる・とどくなどの意味です。「陰」は、ここでは小陰(小指)を指しています。
このツボは、逆子をはじめ、冷え、頭痛・頭重、鼻づまり、便秘、 夜尿症、肩こりなどにも良いでしょう。
※お母さんの体調によって、刺激を控えるべき「ツボ」もあるのでご注意ください。
お腹を温めて、はり灸で冷え症を取り、逆子の回転のお手伝いをさせて頂きます!
養生法
自宅灸
当院では、ご自宅で簡単に出来るお灸をお伝えしております。ご自宅でもお灸をして頂くと、回転が促進され、安産になりやすいと言われています。
正しいツボは、印を付けさせて頂きますので、出産まで毎日続けて下さい。
温かい服装
冷えは、症状を悪化させますので、足元、お腹や腰回りも、冷やさない服装を心がけて下さい。
体を冷やさない食べ物を
ノンカフェインの飲み物を摂る人も多いのですが、冷たい飲み物(食べ物)に関しては、少し意識が低いかもしれません。
氷の入った飲み物やアイスクリームなども要注意です。食べ物は、非常に重要なので、積極的に温まる食事をしましょう。
料金表
逆子 | 8,000円(税込)・約40分 |
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全身を整えることで、様々な不調の解消も期待できます。
症例
豊中市 35歳 32週で見事返った!
病院で29週の時に、検診で逆子だと言われた。
1週間、教えてもらった逆子体操をするが、返らず。30週で当鍼灸院へ。冷えのぼせがひどく、手足が氷のように冷たい。五臓六腑の「腎」が弱っている。
足をしっかりお灸で温めるようにしていく。施術中には本当によく赤ちゃんが動きびっくりしていた。
心地よく眠ってしまうケースも多くなってきた。週2~3で通っていただく。
焦りもあったと思うが、しっかり指導し、32週で見事返った。今は順調で、もうしばらくすると出産になる。