即効【鼻づまり・副鼻腔炎】のツボ(首の後ろ)
2024年10月18日

【この記事でわかること】
- 鼻づまりを一瞬で楽にするツボの場所と押し方
- 外出先でもできる鼻づまり対策
- 蓄膿症(副鼻腔炎)の膿を出すツボ
季節の変わり目や冷え込みが増える時期、鼻づまりで「息苦しい」「寝苦しい」「集中できない」とお悩みの方も多いのではないでしょうか?
本記事では、薬に頼らず自然な方法で鼻づまりをケアする「即効性のあるツボ刺激」について詳しくご紹介します。
「鼻が詰まって眠れない」「花粉症や蓄膿症で鼻水がつらい」といった方には特におすすめの記事です。
結論としては、鼻まわり・手・足・首などにある複数のツボを正しく刺激することで、鼻の通りがスッと楽になり、睡眠や日中の集中力も改善される可能性があります。
本文中にはセルフケアのやり方や体験談も紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください!
目次
鼻づまりを一瞬で治す【ツボ】
まず、鼻水、鼻詰まりのツボで即効性があるツボとして、『印堂(いんどう)』と『迎香(げいこう)』があります。
印堂(いんどう)
『印堂』のツボは、両眉の間の中央にあるツボです。
少し強めに押してあげると良いでしょう。頭の疲れも取れるツボなので、鼻づまりで集中力が落ちた時にも効果的です。
▼エピソード
30代男性のAさんは、季節の変わり目になるといつも鼻づまりがひどく、仕事中もボーッとして集中できない日が続いていました。ある日、パソコンの前で印堂をしばらく強めに刺激してみたところ、数分で鼻がスーッと通ってきたそうです。それ以来、会議の前には必ず印堂を押すのがルーティンになったそうです。
迎香(げいこう)
『迎香』のツボは、鼻の両脇にあるツボです。ぐーっと強めに10秒間、鼻の通りが良くなるまで押してみてください。
▼エピソード
40代女性のBさんは、毎朝起きた瞬間から鼻が詰まっていて、朝の家事がつらいと感じていました。鍼灸院でこのツボを教わり、朝起きたときに毎回迎香を刺激するようになったところ、朝の鼻詰まりがかなり軽減され、家事もスムーズにこなせるようになったそうです。
睛明(せいめい)
また、一瞬で鼻づまりを治すツボとして、鼻のつけ根付近の両側に『睛明(せいめい)』というツボがあります。刺激すると鼻詰まりが軽減できると言われています。
▼エピソード
花粉症に悩む20代の学生Cさんは、授業中に鼻水が止まらず、集中できない日々が続いていました。保健室で教えてもらった睛明を軽く押したところ、その場で鼻の通りが良くなり、試験中も活用していたそうです。
他にも、鼻づまりのツボは手にもあります。親指と人差し指のつけ根のVの字になっている部分に『合谷(ごうこく)』というツボがあります。別の方の手の親指と人差し指でマッサージしてみましょう。花粉症などにも効果的と言われているツボです。
▼エピソード
50代の男性Dさんは、通勤中の電車内で鼻づまりがつらくなることが多く、ティッシュが手放せない毎日。合谷を電車内でマッサージする習慣を取り入れたところ、徐々に鼻の通りが良くなり、ティッシュの使用回数も減ったと感じているそうです。
関連記事:【花粉症に効くツボ】頭痛を和らげるツボ
鼻詰まりのツボ (首の後ろ・足裏)
鼻詰まりを改善するツボは、鼻の周囲や手だけではなく、首の後ろや足裏、脇の下にもございます。
鼻づまりツボ 首後ろ(天柱)
首の後ろには、『天柱(てんちゅう)』という首の後ろの髪の生え際の2本の太い筋肉の左右の窪みにあるツボがあります。親指をあてた状態で10秒程度押したり離したり繰り返しましょう。
他にも『大椎(たいつい)』という下を向いた時に触りやすい、首の後ろで最も出っ張っている骨のすぐ下に位置しているツボがあります。
押しにくい場所にあるため、難しい方は横向きやうつ伏せに寝た状態で押しましょう。押しにくい場合はカイロやホットタオルなどで温めるのもおすすめです。
▼エピソード
自宅でセルフケアをされている30代の主婦Eさんは、夜寝る前に首の後ろの天柱を温めるようになってから、寝苦しさが減り、鼻呼吸でスッと眠れるようになったと話しています。
関連記事:全日本鍼灸マッサージ師会 簡単にできるツボ療法 第42回「アレルギー性鼻炎」part2
鼻づまりツボ 足裏
鼻づまりに効く足裏のツボには『厲兌(れいだ)』があります。足の人差し指の外側で、爪の生え際にあるツボです。
鼻の通りをスムーズにするだけでなく、鼻血が止まらない時に効果的と言われています。厲兌を刺激する際は、手の親指と人差し指でつまんで揉みましょう。
また、全ての足の指先は、副鼻腔に繋がっているので、足の指先が痛い時は、副鼻腔や鼻に問題を抱えている可能性があります。
アレルギー症状や蓄膿、鼻かぜ、副鼻腔炎などで悩んでいる時は、全ての足の指先にあるツボを押すことで症状を和らぐ可能性があります。
▼エピソード
中学生の息子さんが副鼻腔炎気味だったというFさんは、就寝前に子どもの足指を揉んであげたところ、翌朝は鼻が通って「よく眠れた!」と笑顔で起きてきたと話しています。足の指のケアは家族間でも取り入れやすい方法です。
鼻づまりツボ 脇の下
脇の下には肋間神経が集まっており、詰まっている鼻とは反対側の脇の下を圧迫することで一時的ではありますが、鼻づまりを改善することがあります。
テニスボールや柔らかいボール、ペットボトル、握りこぶしなどを挟んで圧迫してみましょう。
蓄膿症(慢性副鼻腔炎) 膿を出すツボ
陽白(ようはく) ~蓄膿症の膿を出すツボ~
蓄膿症(慢性副鼻腔炎)の膿を出すのに効果的なツボとして、『陽白(ようはく)』というつぼがあります。
瞳の真上にあるツボで、眉毛から親指1本分上のところにあります。中指や人差し指で優しく3秒押して離すを繰り返してみましょう。
▼エピソード
慢性の蓄膿症で悩んでいた60代の男性Gさん。毎日顔が重だるく、病院に通っても薬ばかりで不安だったとのこと。陽白と迎香を鍼灸で定期的に刺激していくうちに、鼻の奥の膿が流れやすくなり、顔のむくみや重だるさも軽減されたと喜んでいます。
他にも上記で説明した『印堂』、『迎香』も蓄膿症改善によく効くツボと言われています。
よくある質問(Q&A)
Q1. 鼻づまりに即効で効くツボはどこですか?
A. 即効性が高いとされるツボには、眉間の中央にある「印堂(いんどう)」や、鼻の両脇にある「迎香(げいこう)」があります。
どちらも比較的押しやすく、自宅や職場、電車内などでも簡単にセルフケアができるため、急な鼻づまりの対策としておすすめです。
Q2. 鼻づまりのツボは毎日押しても大丈夫ですか?
A. はい、基本的に問題ありません。むしろ、ツボ押しは継続することで効果が高まりやすいとされています。
ただし、強く押しすぎて痛みが出たり、肌にトラブルが出るようであれば、力加減を見直しましょう。1回あたり5〜10秒を数回、無理のない範囲で行うのがポイントです。
Q3. ツボ押し以外に鼻づまりを改善する方法はありますか?
A. ツボ押し以外にも、首の後ろを温める(ホットタオル・カイロ)ことや、加湿器で室内の湿度を保つこと、ぬるま湯での鼻うがいなども効果的です。また、就寝時の枕の高さを調整することで鼻づまりが和らぐケースもあります。
Q4. 子どもにもツボ押しは効果がありますか?
A. はい、子どもにも効果は期待できます。ただし、力を入れすぎないよう注意し、やさしく押してあげてください。特に足の指先のツボや「迎香」などは、子どもでもリラックスしやすく、親子で一緒にケアしやすいポイントです。
Q5. 蓄膿症(副鼻腔炎)のツボ押しは膿を出すのに本当に効果がありますか?
A. すべての人に即効性があるとは限りませんが、「陽白(ようはく)」や「迎香(げいこう)」などのツボを定期的に刺激することで、鼻の奥の通りが良くなったり、重だるさが軽減されたという声もあります。
ただし、症状が重い場合は医療機関の受診をおすすめします。
Q6. 鼻づまりで夜眠れないときにおすすめのツボは?
A. 寝る前には「天柱(てんちゅう)」や「大椎(だいつい)」といった首の後ろのツボを温める、または軽く押すことで、自律神経が整い鼻呼吸がしやすくなることがあります。
安眠効果も期待できるため、就寝前のルーティンに取り入れるのもおすすめです。
【まとめ】即効【鼻づまり・副鼻腔炎】のツボ(首の後ろ)
鼻づまりを治すツボ
- 印堂(いんどう)…眉間の間の中央にあるツボ
- 迎香(へいこう)…鼻の両脇にあるツボ
- 睛明(せいめい)…鼻のつけ根付近の両側にあるツボ
- 天柱(てんちゅう)…首の後ろの髪の生え際の2本の太い筋肉の左右の窪みにあるツボ
- 厲兌(れいだ)…足の人差し指の外側で、爪の生え際にあるツボ
- 脇の下
蓄膿症の膿を出すツボ
陽白(ようはく)…眉毛から親指1本分上のところにあるツボ
ぜひ鼻づまりを治したい時に試してみて下さい。
参考文献:日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会 耳鼻咽喉科・頭頸部外科が扱う代表的な病気
関連記事
この記事に関連するページ
- 関連ページはまだありません。
執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹

約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。
その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
長年経験していた自身の不妊治療をもとに「困っている人の為に役に立ちたい。」そういった気持ちで対応させていただいております。
「これからできることは何でもしたい!」という方は、ぜひご相談ください。