排卵痛があってから子作りでは遅い?
2024年10月23日
目次
排卵痛について
排卵痛とは
排卵痛とは、排卵日またはその前後1~2日間に生じる、排卵に伴う下腹部の痛みのことです。
排卵痛のメカニズム
排卵痛は、排卵日に卵子が排出される時に卵胞が破れ、卵胞液と血液が流れ出して腹膜を刺激する事から起こるものです。
生理と生理の間の時期に下腹部が痛くなる、排卵日がしんどいという場合は、排卵痛が原因かもしれません。では、他に排卵痛にはどんな痛みがあるかをご説明いたします。
排卵日の腹痛の特徴について
排卵日の腹痛の特徴
排卵の時期は、卵巣が少し炎症を起こしている状態で、お腹が張ったような痛みや、子宮周辺に痛みを感じる等の症状が出ます。
痛みの感じ方は個人差がありますが、
- 下腹部にチクチク、ズキズキとした痛みを感じる方
- 下腹部の痛みにより性行為が出来ないという方
- 痛み止めを飲んでも治らないという方
他にも排卵日の下痢や、排卵日の腰痛でしんどくなるという方もいらっしゃいます。
また、気分が悪い、ふらつくなど、あまりにも症状が酷い場合は、緊急の処置が必要なこともあるため、病院を受診してください。
排卵後、腹痛が続く
排卵後に腹痛が続く場合は、以下のような原因が考えられます。
- 卵巣出血
- 黄体ホルモンの影響によるガス溜まり
- 子宮内膜などの婦人科系の病気
- 虫垂炎や卵巣茎捻転などの病気
排卵痛の期間は、通常数時間から半日で改善します。痛みが丸一日以上続くようであれば早めに病院を受診するようにしましょう。
排卵痛が酷い場合
排卵痛がいつもより痛い場合は、病気のサインである可能性があります。
排卵痛が酷い場合に考えられる病気には以下のようなものがあります。
- 子宮内膜症… 排卵痛や生理痛がかなり痛くなります
- 卵巣出血… 強い腹痛や腰痛を引き起こし、出血が多いと手術が必要になる事もあります
- 卵巣腫瘍… 激しい下腹部痛を引き起こす可能性があります
- 骨盤内炎症性疾患… 排卵痛がいつもより痛いと感じます
生理日以外で上記のような下腹部の痛みが長く続いたり、痛みが悪化したりする場合は、早めに婦人科を受診しましょう。
排卵痛の症状チェックについて
排卵痛の症状チェックをしてみよう
生理開始日から14日前後に、以下の症状も伴う様であれば、排卵痛の可能性が高くなります。排卵痛かどうか、チェックしてみましょう。
- 子宮や下腹部、腰付近にチクチク、ズキズキとした痛みを感じる
- 卵巣部分が張ったように痛む
- 左右どちらか一方の卵巣から卵子が放出される際に発生する為、片方だけに痛みを感じることが多い
- 短ければ数時間、長くても半日から1日程度で改善する
- 倦怠感、むくみ、眠気、吐き気、肌荒れ、便秘、おりものの変化などがある
排卵痛の症状チェックで、早めに気づく!
排卵痛の症状チェックをして、早めに排卵日を察知していきましょう!
排卵痛があってから子作りでは遅い?について
排卵痛があった日は妊娠しやすい時期?
排卵痛があった日は妊娠しやすい時期と言われていますが、排卵痛だけでは正確に妊娠しやすい日を特定するのは難しいです。
排卵痛があってから子作りでは遅い?
排卵痛は排卵日前後に発生することが多い為、妊娠する確率が高いと言われています。
しかし、排卵日の6日前~排卵日の1日後より少し遅れてしまう可能性もあるので、排卵痛が来てから子作りでは遅いとも言われています。
そのため、他の方法で排卵日を予測する事をおすすめします。
排卵痛、いつもより痛いのはストレス?
排卵痛そのものは生理的なものですが、ストレスが溜まっている方や、体質的に緊張しやすい方は痛みが強くなることもあると言われています。
痛みが強い時は、市販の鎮痛剤(痛み止め)を服用して痛みを緩和できます。
鎮痛剤を飲んでいる周期に、万が一妊娠したとしても胎児にはほとんど影響はないとされるのでご安心下さい。
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執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹
約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。
その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
長年経験していた自身の不妊治療をもとに「困っている人の為に役に立ちたい。」そういった気持ちで対応させていただいております。
「これからできることは何でもしたい!」という方は、ぜひご相談ください。