更年期障害【ホットフラッシュ】に効くツボ


- ホットフラッシュ、のぼせ、顔のほてり、めまい、頭痛
- 汗をかいて火照っているのに、手足が冷える
- 当然激しい動悸、息切れ
- 寝ている時に大量の寝汗、汗をよくかく
- すぐイライラする、情緒不安定
- 頭や首に汗をかくようになった
【この記事でわかること】
- ホットフラッシュの原因と主な症状
- 東洋医学・鍼灸での改善法(ツボ紹介)
- 日常生活でできるセルフケア・食事のポイント
この記事では、更年期障害の代表的な症状である「ホットフラッシュ(ほてり・大量の汗・動悸など)」に関する詳しい情報をご紹介しています。
のぼせ・寝汗・情緒不安定などの症状に悩んでいる方、薬に頼らず自然な方法で体質改善を目指したい方におすすめです。
結論として、ホットフラッシュはホルモンバランスの乱れと自律神経の不調が主な原因であり、鍼灸で使われる「百会」「太渓」「三陰交」といったツボを刺激することで症状の緩和が期待できます。
本文中には、食事や飲み物の工夫、避けたい習慣、気持ちの持ち方なども解説していますので、ぜひ最後までご覧ください!
ホットフラッシュとは?|どんな症状が出るの?

ホットフラッシュ(ほてり)って何?
ホットフラッシュは、自分の意思とは関係なく突然起こる「体のほてり・熱感」のことをいいます。代表的な症状はこちらです:
- 顔や首が急に熱くなる
- 上半身がカーッと火照る
- 大量の汗が出る
- 動悸・息切れ
- 寝ている間に汗で目が覚める(寝汗)
→体験談:
「更年期が始まってから、夜中に何度も汗で目が覚めるように…。ぐっすり眠れず、昼間もぼーっとしています。」
→体験談:
夜中に突然、顔や首に汗が噴き出して眠れない…冷房は効いているのに、頭だけが熱くて布団をはいでしまう。そんな日が何日も続き、寝不足で仕事中もイライラ。病気かと思って受診したところ、「ホットフラッシュ」という更年期障害の症状だと知りました。
→体験談:
電車の中で突然、顔がカーッと熱くなり、大量の汗が噴き出して慌ててハンカチを取り出す…。周囲の視線も気になり、外出が億劫に。40代半ばになってから増えてきたこの症状、「もしかして更年期?」と感じていたけれど、なかなか人に相談できずに悩んでいました。
なぜホットフラッシュが起こるの?原因は?
原因は「ホルモンのゆらぎ」と「自律神経の乱れ」です。
更年期に入ると、卵巣の機能が低下し、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌量が急激に減少します。
すると、それまでエストロゲンの働きによって安定していた自律神経が乱れやすくなり、体温調節機能がうまく働かなくなるのです。
つまり、ホットフラッシュは「心の不調」ではなく、体の仕組みによって起こる自然な現象なのです。
更年期障害(ホットフラッシュ)は、いつから?いつまで?

更年期障害(ホットフラッシュ)は、いつから?いつまで?
個人差が大きいので注意が必要です。一般的に「更年期」とは、閉経をはさんだ前後10年間のことを指します。
- 日本人女性の平均閉経年齢:50歳前後
- つまり、更年期は45~55歳ごろ
- ただし、40歳未満で閉経する「早発閉経」もあり、30代後半から症状が出る方も
症状の現れ方や期間には個人差があり、「いつ終わるのか分からない」のも、更年期のつらさのひとつです。
ホットフラッシュをやわらげる|食事・飲み物・避けたい習慣

取り入れたい食べ物・栄養素
- 大豆製品(豆腐・納豆・豆乳):エストロゲンに似た働きを持つ「イソフラボン」
- ビタミンE(かぼちゃ・アーモンド・うなぎなど):血行促進&ホルモンバランスを整える
- 鉄分・亜鉛・マグネシウム:ホルモンの材料に
おすすめの飲み物
- 豆乳(無調整がおすすめ)
- ミントティー(爽快感があり自律神経に◎)
- ブラックコホシュティー(海外で更年期サポートとして人気)
- 緑茶・ルイボスティーなども◎(※カフェインは取りすぎに注意)
避けたいもの
- アルコール、カフェイン、辛いものなどの刺激物
- 冷たい飲み物・食べ物の摂りすぎ →「冷えのぼせ」を招きます
更年期障害(ホットフラッシュ)の原因は、大きく分けて5つあります
- 女性ホルモン(エストロゲン)の減少
- 自律神経のバランスも崩れ、様々な不調につながります。
- 生活環境などのストレス
- 自律神経が正常に働かなくなり、様々な不調が出てきます。
- 睡眠不足のストレス
- ホルモンバランス、自律神経が乱れ、ホットフラッシュをより引き起こしやすくなります。
- 運動不足のストレス
- ストレスが発散できず、ホルモンバランスが崩れ、自律神経が乱れやすくなり、ホットフラッシュをより引き起こしやすくなります。
- 生まれもった性格
- 真面目、神経質な人は、ストレスを感じやすく、不調が悪化しやすいです。
これらが複合的に関係しているので、明確に特定するのは難しい場合が多いです。
前向きになれば、不調を感じにくい傾向があります!
楽々と過ごせる方もいれば、つらい方もいます。更年期障害(ホットフラッシュ)に対して、悪いイメージを強く持っていると、身体に影響が出やすくなってしまいます。
「嫌だ、つらい、恐い」と考えていると、悪い結果を引き寄せてしまいがちです。
更年期は老化というイメージが強いため、誰もが「認めたくない気持ち」になりやすいです。しかし、誰もがいずれは通る道なのです。
更年期障害にはストレスや性格など、精神的な面に左右されるケースが多くあります。
真面目で神経質なタイプより、おおらかで明るいタイプの方が感じにくいということが分かっています。前向きに捉える事が、うまく乗り越えるコツです。
つらい症状は、一人で我慢せずに、気軽に当鍼灸院へご相談下さい。
関連記事:【エストロゲンを増やす】運動のコツとは?
ホットフラッシュ(更年期障害)への鍼灸治療(ツボ)

ホットフラッシュへの鍼灸治療(ツボ)
- 「薬をなるべく使いたくない」
- 「自然な方法で体質を整えたい」
そんな方におすすめなのが、東洋医学の考えに基づいた鍼灸療法です。
東洋医学では、ホットフラッシュは「気・血・水」のバランスの乱れや、「腎」と「肝」の機能低下によって起こると考えられています。
「腎」と「肝」ってなに?
- 腎:生命力の源。ホルモンバランスや水分代謝にも関わる
- 肝:血を蓄え、気の巡りをコントロールする。感情や自律神経にも深く関与
つまり、「腎」と「肝」が弱っていると、ほてりやのぼせ、イライラ、不眠が起こりやすくなるのです。
自分で出来るほてり対策(ツボ)
ツボで体調を良くしておくと、ホットフラッシュの予防にもなりますし効果的です。また、更年期障害のほてり対策として、自分でほてりを抑えたり、汗を止める方法を知っておくと良いでしょう。
ホットフラッシュに効くツボ(汗を止める、ほてりを抑える)

百会(ひゃくえ)

百会のツボは…両耳の先端を結んだ線と正中線が交わる所で、頭のてっぺんより少し前にあるツボです。少し柔らかく感じたり、へこんでいたりする場所です。
百のツボが交わるという意味をもち、五つの経絡(ツボのライン)とつながり、多様な効果が期待できる重要なツボです。
自律神経を安定させてくれ、女性ホルモンのバランスを取ってくれます。このツボを手でマッサージしたり、ここにお灸すると、ほてりが取れてきます。
太渓(たいけい)

太渓のツボは、内くるぶしとアキレス腱の間のくぼみにあります。
更年期障害(ホットフラッシュ)を和らげてくれる【腎の機能】を補ってくれる大切なツボです。足の冷えやむくみにも効果的です。ほてりを取ってくれるツボです。
三陰交(さんいんこう)

三陰交のツボは、内くるぶしから指4本分上がったところで、スネの骨のすぐ際にあります。
更年期障害(ホットフラッシュ)などをはじめ、婦人科系疾患によく使われます。女性ホルモンを増やし安定させてくれます。
ホットフラッシュに鍼灸(ツボ)をオススメする理由
更年期と言っても、様々なケースがあり、一人一人の体質に合わせたツボ選びが重要です。
また、鍼灸(ツボ)は気血の流れを整えるので、自律神経系の調整や精神安定作用がみられます。
当院では脈や腹診によって、体質に合った方法で優しく施術していきます。つらくても我慢してる方は、一度鍼灸を受けられてみてはいかがでしょうか。
「よくある質問と回答」

Q1. ホットフラッシュは何歳から始まるのですか?
A. 一般的にホットフラッシュは45歳〜55歳の間に多く見られます。これは閉経を挟んだ「更年期」にあたる時期です。ただし、早い方では30代後半から始まるケースもあり、個人差があります。
Q2. ホットフラッシュに効果的なツボはどこですか?
A. 代表的なツボは「百会(ひゃくえ)」「太渓(たいけい)」「三陰交(さんいんこう)」です。これらのツボは自律神経や女性ホルモンのバランスを整える作用があり、ほてりや汗を和らげる効果が期待できます。
Q3. ホットフラッシュの症状は何年くらい続きますか?
A. 症状の継続期間には個人差がありますが、平均で2〜5年ほど続くと言われています。中には10年以上悩まされる方もいますが、適切なケアによって緩和できることが多いです。
Q4. ホットフラッシュを悪化させる食べ物はありますか?
A. はい。アルコール、カフェイン、辛い食べ物、冷たい飲み物などはホットフラッシュを悪化させる原因となることがあります。これらの摂取は控えめにし、体を温める食材を取り入れると良いでしょう。
Q5. 鍼灸でホットフラッシュは改善しますか?
A. 鍼灸は、自律神経やホルモンバランスを整えることでホットフラッシュの症状を軽減する効果が期待できます。特に薬を使いたくない方、自然療法を希望される方にはおすすめの選択肢です。
関連記事:【亜鉛の効果】女性ホルモン、自律神経、白髪、更年期→ サプリの効果が出るまで?
【まとめ】更年期障害【ホットフラッシュ】に効くツボ

ホットフラッシュは、日常生活の見直しが大切!
ホットフラッシュは、日常生活の見直しが症状改善の秘訣です!規則正しい生活、栄養バランスの良い食事が、不調の無い身体づくりへの第一歩です。
しかし、あくまでストレスの無いように楽しく日々を過ごすように心がけましょう。ストレスは、最小限に抑えましょう。
更年期障害は、イライラや不安、憂鬱などにより、自律神経が乱れると起こりやすくなります。副交感神経を優位にすると、心身の緊張がほぐれ、リラックスした状態になれます。
自律神経のバランスを整えるために、楽しいこと(スポーツ、カラオケなど)をしましょう。ストレスの発散や何か楽しい趣味をして、毎日元気にハツラツと過ごす事が良いでしょう。
まとめ
ホットフラッシュは、更年期障害の代表的な症状のひとつで、突然の顔のほてりや発汗、動悸などが現れ、日常生活に大きな支障をきたすこともあります。閉経前後の45歳〜55歳頃に多く見られますが、個人差が大きく、若い世代でもホルモンバランスの乱れやストレス、体調不良などが引き金になって症状が出ることもあります。
治療法としては、ホルモン補充療法(HRT)や生活習慣の見直し、食事・飲み物による体内バランスの調整が挙げられますが、近年注目されているのが「鍼灸によるツボ刺激」です。ホットフラッシュに関係する「百会」「太渓」「三陰交」などのツボを使うことで、自律神経のバランスを整えたり、女性ホルモンの働きをサポートしたりと、根本的な体質改善につながるとされています。
また、食事ではビタミンEや大豆イソフラボンを多く含む食品を意識的に取り入れると効果的。逆に、カフェインやアルコール、辛いものの摂取は控えたほうがよいでしょう。ハーブティーや豆乳などは手軽に取り入れられるので、毎日の習慣にしやすいのも魅力です。
ホットフラッシュの症状は、精神的な状態とも密接に関係しており、前向きな気持ちで過ごすことが症状緩和に大きく影響すると言われています。まじめで我慢強い人ほど、つらい症状を抱え込んでしまいがちですが、鍼灸のような身体にやさしいアプローチもあります。症状がひどくなる前に、ぜひ専門家に相談してみてください。
執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹

約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。
その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
長年経験していた自身の不妊治療をもとに「困っている人の為に役に立ちたい。」そういった気持ちで対応させていただいております。
「これからできることは何でもしたい!」という方は、ぜひご相談ください。







