不妊鍼灸は効果なし?気になる疑問に答えます!
2024年04月6日
目次
不妊鍼灸、効果なし?
鍼灸適応外
不妊治療によく用いられる不妊鍼灸ですが、必ずしも全ての不妊症に効果があるというわけではありません。
不妊には人それぞれ様々な要因があり、不妊の原因が鍼灸適応外であった場合、いくら不妊鍼灸に通っても効果を得るのは難しいです。
鍼灸で効果が見込めない原因とは、
- 卵管閉塞や子宮の奇形
- 子宮筋腫
- 子宮内膜ポリープ
- 精管閉塞
- 染色体異常
- 無精子症などです。
不妊鍼灸を始める前に、まずは病院でこういった異常がないか検査をし、早期に治療をすることが大切です。
※上記の病気には、手術や薬が必要な場合もありますが、しっかり体作り(東洋医学)をしていくと、自然と病気が癒えてくるケースもあります。
鍼灸適応
病院では異常はない(原因不明)と言われる方が、当院にはとても多く、ほとんどの人は鍼灸で対応できる症状が見られます。
- 冷え性
- 生理不順
- 不眠
- 肩こり
- 食生活や生活習慣
- ストレス
などによって自律神経が乱されてしまう。
自律神経の乱れが、女性ホルモンに影響
上記のような要因によって自律神経が乱れることで、ホルモンバランスが乱れ、妊娠に必要な女性ホルモンが十分に分泌されていないケースもあります。
その結果、
- 質の良い卵胞が育たない
- ふかふかの子宮内膜ができない
- 受精しても着床しない
- 着床したけど育たず、流産してしまう
といったことが起こりやすくなります。
鍼灸と自律神経
冷え性や肩こりなどは血行不良によるものが多いです。
血流が悪いと卵巣や子宮にも十分な血液が送られず機能が低下して、不妊を引き起こしてしまいます。
鍼灸は、自律神経を調整する効果があります。自律神経を調整することで、ホルモンバランスが整い、妊娠しやすい身体に変化することが期待できます。
不妊鍼灸は短期間で効果を実感できるものではありません
即効性NG(1~2回で体質が変わるものではない)
不妊鍼灸は短期間で効果を実感できるものではありません。徐々に身体を良い状態に改善していきますので、継続することが大切です。1~2回で体質が変わるものではありません。
焦り過ぎて、不妊鍼灸は効果がない!と、早急に断定してしまうことは非常にもったいないです!
症状は人それぞれ違っていますので、最初は週に2回、生理周期に照らし合わせて、どこに問題があるのかを探っていきます。
女性の身体は生理によってホルモンバランスが変化しますので、少なくとも週1回の施術が推奨され、期間は最低でも半年ほどは通う必要があります。
継続することが大切
早く妊娠した場合でも、治療を止めてしまうと元の体質に戻ってしまうことがよくあります。
悪化して流産してしまうことも考えられますので、出産間近まで通って頂くと安心です。
また、不妊は些細な不調やストレスに影響されている場合もありますので、不妊に関する事以外の心配事なども、お気軽にご相談ください。
執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹
約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。
その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
長年経験していた自身の不妊治療をもとに「困っている人の為に役に立ちたい。」そういった気持ちで対応させていただいております。
「これからできることは何でもしたい!」という方は、ぜひご相談ください。