妊活にメラトニンが良いって本当?~その効果と使い方を知ろう~
2025年04月12日

妊活(赤ちゃんを授かるための活動)をしている人たちの中で、最近「メラトニン」という言葉が注目されています。
「メラトニンって何?」「不妊と関係あるの?」「サプリで取っても大丈夫?」
そんな疑問にやさしく答えながら、妊活とメラトニンの関係について分かりやすく説明します。
目次
メラトニンってなに?どうして妊活に関係あるの?
メラトニンは「ねむりのホルモン」
メラトニンは、体の中で作られるホルモンのひとつで、夜になると分泌がふえて、自然と眠くなるようにしてくれるはたらきがあります。
「ねむりのホルモン」ともよばれていて、しっかりとした睡眠をとるためにはとても大切です。
でも、最近の研究で、このメラトニンには、卵子の質をよくする作用があることも分かってきました。
つまり、妊活をしている人にとって、とても大事なホルモンなんです。
卵子を守る「抗酸化作用」がある
メラトニンには「抗酸化作用(こうさんかさよう)」という力があります。
これは、卵子や体の細胞が傷つかないように守ってくれる働きのこと。
特に年齢を重ねると卵子の質が下がりやすくなりますが、メラトニンをとることで、卵子を元気に保つことができるかもしれないと考えられています。
メラトニンはどう使う?注意点とポイント
メラトニンはサプリでとれる?量はどれくらい?
メラトニンは、食べ物からはあまりとれないので、サプリメントとしてとることが多いです。
海外ではよく売られていますが、日本では医師の処方が必要なケースもあるので注意が必要です。
妊活目的でとるときは、1日1mg〜3mgくらいが目安とされていますが、個人差があります。
自己判断でたくさん飲んでも、効果が高くなるわけではないので、医師や薬剤師に相談するのが安心です。
メラトニンはいつまで飲めばいいの?
メラトニンを使い始めたら、「いつまで飲み続けるべき?」という疑問も出てきますよね。
妊活中は、排卵前から排卵期まで(生理が始まってから約2週間)にメラトニンをとることで、卵子の質を整える効果が期待されます。
ただし、妊娠がわかったら服用をやめる方がいいとされています。
妊娠初期にメラトニンがどう影響するかははっきりしていないため、妊娠検査薬で陽性が出たらすぐに使用を中止し、病院で相談するのが安全です。
男性にもメラトニンは必要?
精子の質にも良い影響があるかも
妊活は女性だけでなく、男性側の体の状態もとても大切です。
実は、メラトニンは精子の質にも関係があるといわれています。
メラトニンの抗酸化作用は、精子のDNAを守ってくれるため、精子の元気さや質を保つのに役立つかもしれません。
男性の睡眠も大切!
男性がしっかり眠れていないと、ホルモンバランスがくずれて、精子の数が減ったり動きが悪くなったりすることがあります。
メラトニンを使ってしっかり睡眠をとることは、妊活にとってとても重要なサポートになるのです。
メラトニンを使うときの注意点

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睡眠リズムを整えることが最優先
メラトニンのサプリだけにたよるのではなく、毎日同じ時間に寝て起きることや、夜はスマホを見すぎないことも大切です。
自然な形でメラトニンが分泌されるように、生活リズムを整えることが妊活の第一歩です。
他の薬やサプリとの組み合わせに注意
メラトニンは、他の薬やサプリと相性が悪いことがあるため、自己判断で使うのはおすすめできません。
とくに、不妊治療で薬を使っている人は、必ず医師に相談してから使いましょう。
【まとめ】妊活にメラトニンを取り入れる前に知っておきたいこと
妊活中にメラトニンを取り入れることには、卵子や精子の質を守る効果がある可能性があるとわかってきました。
「不妊に悩む人にとって、卵子の質の向上や睡眠の改善はとても大切」です。
特に、以下のような人にメラトニンは向いているかもしれません。
- 睡眠のリズムが不規則な人
- 年齢とともに卵子の質が気になる人
- 精子の質を高めたい男性
- 排卵のタイミングがバラバラな人
ただし、サプリでとるときは医師に相談するのが大切です。
妊娠がわかったら服用をやめること、生活習慣を見直すことも忘れずに。
メラトニンは魔法の薬ではありませんが、「しっかり眠る」「体の状態を整える」という、妊活の基本をサポートしてくれる強い味方になるかもしれません。
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執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹

約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。
その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
長年経験していた自身の不妊治療をもとに「困っている人の為に役に立ちたい。」そういった気持ちで対応させていただいております。
「これからできることは何でもしたい!」という方は、ぜひご相談ください。