産後の生理不順→ 二回目、三回目の生理が遅れる(生理がこない)
2024年08月21日
【この記事でわかること】
- 産後の生理がこない・遅れる理由
- 二回目、三回目の生理が遅れるのは普通?
- 生理不順の原因・対策・受診の目安
この記事では、出産後に「生理がなかなか来ない」「来たと思ったらまた来ない」といった産後の生理不順について、よくある原因や再開のタイミング、二回目・三回目の生理が遅れる理由などを詳しく解説しています。
特に、出産後しばらく経っても生理が安定しない、次の生理が来なくて不安…という方に向けた内容です。
結論として、産後の生理再開時期や周期の乱れには個人差があり、授乳やホルモンバランス、ストレスなどが影響します。多くは一時的な変化で、心配し過ぎなくて大丈夫なケースも多いです。
本文中には、生理不順の原因・対策・受診の目安なども解説していますので、ぜひ最後までご覧ください!
目次
産後の生理不順→ 【二回目、三回目の生理が遅れる(生理がこない)】について

では、一体なぜ出産後は生理不順になるのでしょうか?また、いつから安定して生理がくるのでしょうか?
産後、二回目、三回目の生理が遅れることはよくあるのでしょうか?産後に生理がこない(遅れる)場合の「受診目安」もご紹介いたします。
【産後】いつから生理が再開する? ~完ミ & 完母~

生理の再開は、「完全ミルク(完ミ)」or「完全母乳(完母)」がポイント
産後は、なかなか生理がこない、来たと思ったら次の周期が来ない、授乳中に生理不順!など…生理周期が不安定で、バラバラです。
いつから生理が再開するのかは、母乳育児かミルク育児かでも大きく違ってきます。
- ミルク育児(完ミ)→生理再開が早い
- 母乳育児(完母)→生理再開が遅い
いつから再開するの?授乳中は生理不順になる?
授乳中は、排卵が抑えられているために生理が来ないことがほとんどです。
授乳をしていない人(ミルク育児)なら出産から2~3カ月で再開、授乳をしている人(母乳育児)なら5~6カ月ほどで再開することが多いでしょう。
【産後の生理不順】二回目、三回目の生理が遅れることはよくある?



産後「二回目、三回目の生理が遅れる」ことはよくある?
生理が再開して、1、2回目の月経(生理)は長引いたり、短期間で終わったりすることがよくあります。
3回目ごろから排卵も起こるようになり、妊娠前と同じくらいの期間に戻ってくることが多いです。
「ストレス」によって産後の二回目、三回目の生理が遅れる
出産後の生理については、母乳での育児をやめてから、数ヶ月後に再開するのが一般的です。授乳中の方は、授乳の頻度が高く、授乳期間が長いほど生理の再開は遅れます。
またストレス(睡眠不足、栄養不足、育児)などによっても、産後、二回目、三回目の生理が遅れることはよくあることです。
ストレスが原因している場合には、そんなに心配しなくても大丈夫なケースが多いです。
【産後の生理周期】安定するまで、どれくらい?


産後の生理(再開の時期)は個人差が大きいので、産後1年くらいは様子を見ておいて大丈夫です。また、産後の生理周期が安定するまでは、個人差があります。
再開後しばらくは、月経周期が定期的でないため不安になるかもしれませんが、次第に周期が整っていきます。
【原因】産後の生理不順(生理がこない、遅れる)について


- 母乳による無排卵月経…授乳中(授乳を続けている)の場合、母乳の分泌を促進する『プロラクチン』というホルモンの働きで、排卵が抑制されます。授乳中(母乳育児を続けている人)であれば、排卵がない状態が続き、生理周期が乱れます。「来たと思ったら次の周期が来なくなった」、「終わったと思ったらまたすぐに来た」など症状が現れ、生理再開が遅れる事があります。
- ストレスによるホルモンバランスの乱れ…出産後は女性ホルモンが安定しないため、生理周期が乱れる(バラバラ)ことがほとんどです。それだけではなく、慣れない育児がスタートし、一日中赤ちゃんのお世話をしなければなりません。夜も夜泣きで十分な睡眠が取れず、しっかりと休息できない日々が続き、知らぬ間にストレスを溜め込んでしまい、ホルモンバランスを乱してしまう可能性があります。ホルモンバランスの乱れは、生理不順を引き起こす原因の1つになります。
- 子宮の回復が不完全…妊娠で大きくなった子宮は、出産後1ヶ月~1ヶ月半かけて徐々に元の大きさまで収縮していきます。徐々に時間をかけて子宮は回復していくので、生理もまだ規則的な間隔に戻っておらず、生理不順が起こります。
関連記事:【授乳中】妊娠する確率は? 授乳中に妊娠した人の特徴とは?
関連記事:【高プロラクチン血症】でも妊娠できるの?妊活への影響は?
【対策】産後の生理不順(生理がこない、遅れる)について


- 血行を良くする…出産後は特に、運動不足や授乳による貧血によって、血行不良になりやすい状態です。血行不良になると、体温が下がり生理不順を引き起こします。血行が良くなるように、お風呂に入ってゆっくりしたり、リラックスできる時間を大切にしてください。
- 授乳中は栄養をしっかり摂る…栄養バランスの摂れた食事を摂ることも大切です。体に十分な栄養がないと卵巣まで栄養が回らず、妊娠するための準備を行うことが出来ません。出産後はバタバタしていてしっかり食べる時間がとれず、急いで偏った物ばかり食べがちです。特に授乳中は、母乳で栄養が摂られる為、通常の成人女性の摂取カロリーよりも多く食事を摂る必要があります。授乳中はカルシウムや鉄などを失いやすいため、カルシウムや鉄分を多く含む食材や女性ホルモンの分泌を促す大豆製品を積極的に摂りましょう。
- こまめに睡眠を取る…産後はなかなかまとまった睡眠時間が取れないママさんが多いと思いますが、赤ちゃんと一緒に少しお昼寝をするなど仮眠を取る事が大事です。睡眠によって脳を休息させることが出来ればホルモンバランスが整い、徐々に生理周期が安定して規則的になっていきます。パートナーを頼るなど、周囲にサポートしてもらい、休めるときに休みましょう。
【受診目安】産後に生理がこない(生理不順)場合


【受診目安】産後に生理がこない(生理不順)場合
産後に生理がこない(生理不順)場合の受診目安として、下記を参考にしてみて下さい。
- 断乳後(授乳を止めて)、3ヵ月経っても生理が再開しない場合
- 出産後1年半~2年経っても生理が来ない場合
は、一度病院を受診しましょう。
→体験談:
出産後、完全母乳で育てていたAさんは、1歳で断乳。しかしその後3カ月たっても生理が来ず、不安になり婦人科を受診。診断結果は「ホルモンバランスの乱れ」でした。漢方薬を処方され、生活リズムを整えたところ、約1カ月後に生理が再開しました。
→体験談:
Bさんは育児と仕事の両立でストレスも多く、産後1年半が経っても生理が来ない状態に。婦人科で診てもらうと「高プロラクチン血症」と診断されました。治療を始めたことで体調も整い、2カ月後には自然に生理が戻りました。
【受診目安】上記以外の生理不順
それ以外の産後の生理不順は、心配し過ぎなくて大丈夫です。心身ともに健康的な生活を心がけましょう。
→体験談:心配し過ぎなくて大丈夫なケース
Cさんは、産後3カ月で生理が再開しましたが、その後2回目が1カ月以上遅れ、不安に。病院で「授乳中のホルモン影響でよくあること」と説明され、様子を見ることに。その後は少しずつ周期が整い、半年後には安定しました。
関連記事:生理不順、あなたはどのタイプ?
関連記事:ホルモンバランスを整える & 女性ホルモン(エストロゲン)を増やす【5つのツボ】
関連記事:【産後の貧血】(めまい、倒れるなど)いつまで続くの?ピークはいつ?
【よくある質問と回答】産後の生理不順→ 二回目、三回目の生理が遅れる

Q1. 産後の二回目や三回目の生理が遅れるのは普通ですか?
A. はい、非常に一般的です。
産後しばらくはホルモンバランスが安定せず、1回目の生理が再開しても、その後の生理(2回目・3回目)が遅れたり、月経周期が不規則になることはよくあります。
これは、授乳によるプロラクチンの分泌や母体の回復状況による自然な変化です。
参考文献:産後の生理不順に悩むママ必見!原因と対策を徹底解説
Q2. 生理再開の時期にはどのくらいばらつきがあるのでしょうか?
A. 個人差が大きいですが、授乳していない場合は産後2~3ヶ月以内に生理が再開することが多く、授乳中の場合は6ヶ月〜1年以上かかることも珍しくありません。
中には1年以上遅れるケースも報告されています。
参考文献:レディースクリニックなみなみ 産後の生理はいつ再開する?来ない原因と再開後の変化、受診の目安や避妊まで
Q3. 授乳はどれくらい生理再開を遅らせますか?
A. 母乳育児中、特に完全母乳の場合はプロラクチンの分泌により排卵が抑制されるため、生理の再開に時間がかかります。
多くの場合、3~6ヶ月以上遅れることがあり、6ヶ月〜1年程度かかることも一般的です。
Q4. 生理が再開しても2回目・3回目でまた遅れるのはなぜですか?
A. 産後の初回の生理が「無排卵月経」であることがあり、このため2回目が遅れて排卵がまだ不安定なことがあります。
その後、徐々に排卵が回復し、3回目以降で周期が安定していくことが多いです。
Q5. 生理が来ない・遅れると、妊娠の可能性はありますか?
A. はい、あります。排卵は生理の前に起こるため、初めての生理が来る前に妊娠することもあります。
特に授乳中であっても、完全に避妊されているわけではありません。必要に応じて医師と相談し、授乳中でも使用可能な避妊法を検討してください。
参考文献:BELTA 産後の生理不順はよくあること?原因と再開時期について
【まとめ】産後の生理不順(生理がこない)二回目、三回目の生理が遅れる

産後の生理不順、いつから生理が再開する?
いつから生理が再開するのかは、母乳育児かミルク育児かで大きく違ってきます。
- ミルク育児は→生理再開が早い
- 母乳育児は→生理再開が遅い
いつから再開するの?授乳中は生理不順なの?
授乳中は、排卵が抑えられているために生理が来ないことがほとんどです。
- 授乳をしていない人(ミルク育児)なら、出産から2~3カ月で再開
- 授乳をしている人(母乳育児)なら、5~6カ月ほどで再開
するケースが多いでしょう。
産後の生理不順「生理周期が安定するまで」どれくらい?
産後の生理(再開の時期)は個人差が大きいので、産後1年くらいは様子を見ておいて大丈夫です。また、産後の生理周期が安定するまでは、個人差があります。
「産後」二回目、三回目の生理がこない(遅れる)
生理が再開して1、2回目の月経(生理)は長引いたり、短期間で終わったりすることがよくあります。
3回目ごろから排卵も起こるようになり、妊娠前と同じくらいの期間に戻ってくることが多いです。
出産後の生理については、母乳での育児をやめてから数ヶ月後に再開するのが一般的です。授乳中の方は、授乳の頻度が高く、授乳期間が長いほど生理の再開は遅れます。
またストレス(睡眠不足、栄養不足、育児)などによっても、産後、二回目、三回目の生理が遅れることはよくあることです。
「原因」産後の生理不順
- 母乳による無排卵月経
- ストレスによるホルモンバランスの乱れ
- 子宮の回復が不完全
「対策」産後の生理不順
- 血行を良くする
- 授乳中は栄養をしっかり摂る
- こまめに睡眠を取る
「受診目安」産後に生理がこない(生理不順)場合
- 断乳後3ヵ月経っても生理が再開しない場合
- 出産後1~2年経っても生理が来ない場合
それ以外の産後の生理不順は、心配し過ぎなくて大丈夫です。心身ともに健康的な生活を心がけましょう。
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執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹

約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。
その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
長年経験していた自身の不妊治療をもとに「困っている人の為に役に立ちたい。」そういった気持ちで対応させていただいております。
「これからできることは何でもしたい!」という方は、ぜひご相談ください。












