【授乳中】妊娠する確率は? 授乳中に妊娠した人の特徴とは?
2025年01月20日
「授乳中って妊娠しないって聞いたけど…」「生理が来てないから大丈夫なはず…」
そんなふうに思っていたのに、まさかの妊娠!?と驚いた経験談、実は少なくありません。
出産後は育児に追われて、自分の体のことはつい後回しになりがち。でも、授乳中にも妊娠の可能性がゼロではないこと、ご存知でしたか?
今回は、授乳中の妊娠の確率やメカニズム、妊娠を希望する場合・避けたい場合それぞれの注意点について、わかりやすくご紹介します。
目次
【授乳中】妊娠する確率


授乳中は生理が来ないから妊娠する確率は低い、妊娠はしない!と言いますが本当なのでしょうか?実際には、授乳中に妊娠した方もたくさんおられますので、ご紹介いたします。
【授乳中】妊娠する確率は低い?
授乳中に妊娠した!という方もたくさんおられますが、基本的には妊娠の確率は低いです。
授乳中は、赤ちゃんがおっぱいを吸う刺激が下垂体に働き、母乳を産生する作用のある「プロラクチン」というホルモンが分泌されます。
プロラクチンには排卵を抑制する作用もあるので、授乳中は生理が止まり妊娠しにくくなります。
【授乳中】妊娠しない(妊娠しにくい)ようになっている?
基本的には、プロラクチンが排卵を抑制するので、授乳中は生理が止まって妊娠しにくくなります。
出産後、妊娠しやすいは、ウソ?
プロラクチンが排卵を抑制し、授乳中は生理が止まって妊娠しにくくなります。
【授乳中】妊娠するとどうなる?
産後すぐに妊娠すると、母体に負担がかかりますので、妊娠しないようになっているのです。
授乳中に妊娠した人もいる?


授乳をやめると、妊娠の可能性が出てくる
授乳中に妊娠したという方もおられます。
授乳をやめてしまうと、7日ほどでプロラクチンの分泌量が下がってしまい、排卵が起こって生理が始まり、妊娠の可能性が出てきます。
プロラクチンのレベルを下げないためには、1日8回以上の授乳が必要とされています。
授乳中に妊娠する可能性(確率)もある
授乳中に生理が始まった場合でも、プロラクチンが分泌されていますので、卵胞の成長は遅く、排卵にも時間がかかり、妊娠の可能性は低くなります。
しかし、あくまで妊娠する確率が低くなるだけで、人によっては授乳中も生理が来たり、排卵していて生理が来ないまま妊娠する場合もあります。
個人差がありますので、妊娠を望まない場合は避妊をした方が良いでしょう。
→体験談:生理がないまま妊娠したAさん(30代)
「上の子が生後6ヶ月の頃、体調がなんだかおかしいなと思って検査薬を使ったら陽性反応が!生理も再開していなかったので驚きました。まさか排卵しているなんて…とびっくりしました。」
→事例:1日3回の授乳で妊娠したBさん(20代)
「混合授乳で1日3回程度の授乳をしていました。生理も再開していたので注意はしていたつもりでしたが、妊娠が発覚。やはり避妊は大切だと痛感しました。」
【授乳中】妊娠したいケース


妊娠希望の方は、完母よりも混合授乳(授乳+ミルク)にする
2人目、3人目を妊娠したい!と考えている人は、母乳のみ(完母)ではなくミルクに変えるなど混合授乳にすることがおすすめです。卒乳や断乳も計画的に進めていきましょう。
→事例:卒乳後にすぐ妊娠したCさん(40代)
「年齢的に2人目を急ぎたくて、1歳の誕生日に合わせて断乳を決意。その後2ヶ月で生理が戻り、タイミングを取ったところすぐに妊娠。やはりプロラクチンの影響は大きかったんだなと実感しました。」
授乳中に妊娠したら、授乳をやめるべき?
授乳中に生理が始まって妊娠した人や、生理が一度もこないまま妊娠した人もいます。生理が再開していなくても排卵が起こっている場合もあります。
授乳中に妊娠したら授乳をやめるべきかというと、必ずしもやめる必要はありません。
しかし妊娠初期はつわりなど体調を壊しやすくなりますので、体調管理を行いながら授乳を続けた方が良いでしょう。
→事例:妊娠初期も授乳を続けたDさん(30代)
「妊娠がわかって心配でしたが、医師から『体調が良ければ授乳していても大丈夫』と言われ、つわりが落ち着いていたので続けました。結果的に、無事に元気な赤ちゃんを出産できました。」
早産や流産の危険は?
授乳中に分泌されるホルモンは、プロラクチンの他に「オキシトシン」があります。
オキシトシンは子宮を収縮させる作用がありますので、流産や早産に影響する可能性はないとは言えませが、あまり考え過ぎないように、まずはご自身の体調管理が大切でしょう。
産後1ヶ月の頃


産後1ヶ月の検診で異常がなければ、夫婦生活の許可が出ることが多いです。
しかし、この頃の女性の身体は、赤ちゃんのお世話で睡眠も不十分となり、排卵してるのかを知ることも、基礎体温をしっかり測ることも難しくなります。
産後、排卵が再開するのは、いつ?
出産後の排卵が再開するのは個人差がありますが、授乳をしていない人で平均3ヶ月、授乳をしていると平均7ヶ月ほどで生理が再開するとされています。
しかし、授乳をしていても2~3ヶ月で再開する人や、授乳をやめるまで再開しない人など様々です。
生理再開の時は、妊娠前と同じように腰痛や腹痛、頭痛、胸の張りなどが起こります。
※なお、出産後すぐから産後1ヶ月くらいまで続く出血は「悪路(おろ)」といって、子宮の中に残った血液や剥がれた内膜などが混ざったものです。
産後1年以上、生理がこない
産後はホルモンバランスが崩れますので、産後1年ほど生理がこないのは問題ありませんが、1年半~2年近く来ない場合は、何らかの病気の可能性もありますので、婦人科を受診しましょう。
また、授乳をやめて3ヶ月以上生理が来ない場合も、婦人科の受診をおすすめします。
関連記事:産後の生理不順→ 二回目、三回目の生理が遅れる(生理がこない)
関連記事:【高プロラクチン血症】でも妊娠できるの?妊活への影響は?
【よくある質問】【授乳中】妊娠する確率は? 授乳中に妊娠した人の特徴とは?

Q1. 授乳中でも妊娠する可能性はありますか?
A. はい、あります。授乳中は「プロラクチン」というホルモンの影響で排卵が抑制される傾向がありますが、完全に避妊できるわけではありません。
特に授乳間隔が空いたり、夜間授乳が減ったりすると排卵が再開することがあり、予期せぬ妊娠につながる可能性があります。
🔗参考:六本木レディースクリニック 授乳中に妊娠する確率は?授乳中に妊娠したらどうすればいい?
Q2. 産後1ヶ月で妊娠することはあるのでしょうか?
A. あります。産後すぐに排卵が再開する女性もおり、初回の生理が来る前に妊娠する可能性もあります。特に母乳育児をしていない、または混合栄養で授乳頻度が低い場合には、産後1ヶ月前後での排卵→妊娠が報告されています。
🔗参考:エナレディースクリニック 産後の生理の再開時期はいつ頃?体の変化や、再開に向けた対策などを解説
Q3. 授乳中に妊娠しやすい人の特徴はありますか?
A. 以下のような条件があると、授乳中でも排卵が早期に回復しやすく、妊娠につながる可能性が高いとされています:
完全母乳ではなく、ミルクと混合で育てている
授乳回数が少ない(特に夜間授乳が少ない)
産後3ヶ月以降で母体のホルモンバランスが戻りつつある
生理がすでに再開している
Q4. 授乳中に妊娠しても母乳を続けても大丈夫?
A. 多くの場合、安全に授乳を続けることができます。ただし、切迫流産・切迫早産のリスクがある場合や、医師から安静を指示された場合は、授乳の継続について医師に相談が必要です。授乳によるオキシトシン分泌が子宮収縮を促す可能性があるため、注意が必要です。
🔗参考:AMOMA【助産師監修】授乳中に妊娠したらどうなる? 卒乳すべきか等を解説
Q5. 授乳中は生理が止まっているので妊娠しないのでは?
A. よくある誤解ですが、排卵→妊娠→初回生理が来ないまま妊娠成立というケースは十分にあります。つまり「生理が来ていない=妊娠しない」は間違いです。
🔗参考:レディースクリニックなみなみ 産後の生理はいつ再開する?来ない原因と再開後の変化、受診の目安や避妊まで
【まとめ】授乳中に妊娠する確率

【授乳中】妊娠する確率は低い
授乳中に妊娠した!という方もたくさんおられますが、基本的には妊娠の確率は低いです。
授乳中に分泌されるプロラクチンの作用で授乳中は生理が止まり、妊娠の確率は低いですが、妊娠するケースもあります。個人差があります。
【授乳中】妊娠しない(妊娠しにくい)ようになっている
基本的には、プロラクチンが排卵を抑制するので、授乳中は生理が止まって妊娠しにくくなります。
出産後、妊娠しやすいは、ウソ!
プロラクチンが排卵を抑制し、授乳中は生理が止まって妊娠しにくくなります。
【授乳中】妊娠すると…?
産後すぐに妊娠すると、母体に負担がかかりますので、妊娠しないようになっているのです。
【授乳中】妊娠したいなら?
2人目、3人目を妊娠したい!と考えている人は、母乳のみ(完母)ではなく、ミルクに変えるなど混合授乳にすることがおすすめです。
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執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹

約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。
その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
長年経験していた自身の不妊治療をもとに「困っている人の為に役に立ちたい。」そういった気持ちで対応させていただいております。
「これからできることは何でもしたい!」という方は、ぜひご相談ください。












