有名な【足三里】のツボの場所 & 効果
2024年10月17日

目次
【足三里】ツボの効果
消化器系の不調
足三里は胃と関連が深い経絡に属していて、胃酸の分泌を促して、胃の痛みや胃もたれを和らげす。また、腸の働きを活性化させ、便秘や腸内環境の乱れを整える作用もあります。
免疫力の向上
足三里を押して胃腸の働きを整えると、免疫力が上がります。
免疫細胞は血液を通して全身を巡っていますが、その7割は腸に集まっていますので、腸内環境を整えることで免疫力アップが期待できます。
疲労回復
免疫力を刺激して身体の抵抗力を高め、疲労感や倦怠感を軽減すると言われていて、古くは松尾芭蕉も足三里にお灸をしながら奥の細道を旅したと言われています。
腰痛・肩こり・冷え性・自律神経・うつ
足三里は全ての症状を整える「万能ツボ」「長寿のツボ」と言われているすごいツボです。
足三里のツボの場所 & 効果
ツボの場所
膝の外側で、お皿の下から指4本分下がった、一番くぼんでいる場所です。
膝を軽く曲げて、お皿のすぐ下に内側、外側のくぼみがあり、外側のくぼみから約5cm下で前脛骨筋の上の位置になります。
足三里のツボの効果
腹痛、下痢、嘔吐などの胃腸の不調、膝痛や足のしびれなどの足の不調、歯痛、歯槽膿漏にも効くとされています。
足三里が痛い理由
前脛骨筋(ぜんけいこつきん)の疲労
前脛骨筋はすねの外側から土踏まずまでつながっている筋肉で、足先が下がってつまずかないように、足先を上げる働きをしています。
長時間歩いて疲労を感じると、足三里を押すと痛いと感じることがあります。
坐骨神経痛による神経性の痛み
腰からお尻にかけて何らかの原因があり、足の痛みやしびれが起こります。坐骨神経痛で足三里が痛い場合は、足三里を押すことで症状が和らぐ可能性があります。
お腹のトラブル
歩き過ぎで疲れて足が痛い、むくむ、冷えるなどの足の治療に有効的な足三里です。
食べ過ぎて胃が重い、胃もたれ、お腹が張るといったお腹のトラブルにも、押すと痛いと感じることがあります。足三里を押すことで胃腸のトラブルが改善されます。
足三里にお灸(せんねん灸)
胃腸の機能を整える
足三里にお灸をすることで、腹痛、下痢、嘔吐などの胃腸の不調を整える効果があります。また、腸の動きが活発になることで、便秘に効くツボとされています。
膝痛や足のしびれなどの症状緩和
足の疲労からくる膝痛や足のしびれにも、足三里のお灸がおすすめです。足三里を温めることで血流が促進され、痛みやしびれが緩和されます。
歯痛、歯槽膿漏にも効果的
歯痛や歯槽膿漏、特に上の歯に、足三里は効くと言われています。
陽明胃経(ようめいいけい)といわれる、ツボとツボを結んだ経絡は、目の下から親指の先まで体全体の前側を通っています。
足三里にお灸をすることで、歯痛のツボを刺激することが出来ます。
温熱刺激の方法
せんねん灸や長生灸(ちょうせいきゅう)といった、ライターなどで火をつけるタイプのお灸や、火を使わないお灸、煙のでないお灸も市販されています。
他にも、足湯や入浴、半身浴、よもぎ蒸しなども、足三里を温める方法としておすすめです。
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執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹

約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。
その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
長年経験していた自身の不妊治療をもとに「困っている人の為に役に立ちたい。」そういった気持ちで対応させていただいております。
「これからできることは何でもしたい!」という方は、ぜひご相談ください。