【不育症】妊娠初期の過ごし方
2024年11月12日
「妊娠できた!」という喜びも束の間、何度も流産や死産を経験すると、「自分の体に問題があるのでは…」と不安や自責の念に押しつぶされそうになることがあります。
不育症と診断された方の多くは、次の妊娠をどう維持すればいいのか、不安でいっぱいです。しかし、体質や生活習慣を見直すことで、妊娠を維持しやすくなるケースも多くあります。
この記事では、不育症の基本知識とともに、妊娠初期の過ごし方や体質改善の具体的な方法について、わかりやすく解説していきます。
不安な気持ちに寄り添いながら、できることを一緒に探していきましょう。
目次
【不育症】とは?


不育症?
不育症とは、妊娠ができても流産や死産を繰り返してしまい、妊娠が維持できない状態を指します。2回以上の流産や死産の経験がある場合、不育症と診断されることが多いです。
不育症の原因
不育症の原因は、
- 遺伝子の異常
- 免疫システムの問題
- ホルモンバランスの乱れ
- 血液が固まりやすくなる体質
などが考えられます。こうした原因が重なることで、流産のリスクが高まることがあります。
【妊娠初期の過ごし方】 ~安静が良いの?~


妊娠初期は「安静に」
妊娠初期は、流産のリスクが特に高まる時期です。無理せず、できるだけ安静に過ごしましょう。妊娠初期の過ごし方として、重いものを持つことや、激しい運動は避けることが大切です。
- 睡眠…体の調子を整えるためには、十分な睡眠が必要です。質の良い睡眠を心がけ、疲れをため込まないようにしましょう。妊娠初期の過ごし方として、とても大切です。
- 水分…体の代謝を良くするために水分補給はとても大切です。十分に水を飲むことで、血液の流れも良くなり、妊娠維持に役立ちます。
不育症への【体質改善】


- 栄養バランス…栄養バランスのとれた食事は、不育症の体質改善にはとても大切です。特に葉酸(ビタミンB群に所属する水溶性ビタミン)、ビタミンE、鉄分などは妊娠を支えるために欠かせない栄養素であり、積極的に取り入れると良いでしょう。
- 規則正しい生活習慣…体のリズムを整えるために、早寝早起きを心がけ、バランスの良い生活習慣を意識しましょう。体質改善をすることで体調が安定すると、妊娠を維持しやすくなります。
- ストレス管理…不育症は心身のストレスが関係していることもあります。ストレスをため込まず、リラクゼーションや趣味に時間を使って心のケアをすることも、妊娠維持に良いでしょう。
参考:妊娠初期に気をつけることは?日常生活・食べ物・仕事など解説!
参考:日本人の食事摂取基準(2020年版)「日本人の食事摂取基準」策定検討会/厚生労働省
→体験談:繰り返す流産に悩み、鍼灸と食事改善で妊娠継続へ
30代女性、2度の流産経験あり。不育症と診断され、「次こそは」と強く願い来院。葉酸・鉄分中心の食事と鍼灸を3ヶ月継続し、体温も安定。妊娠後は仕事をセーブし、安静に過ごした結果、無事に12週を迎えることができました。
【不育症への体質改善】食べ物&サプリメント


- 妊娠維持に役立つ栄養素…妊娠をサポートするために必要な栄養素は、葉酸、ビタミンE、鉄分、カルシウムなどです。これらの栄養素を意識して摂取することで、不育症への体質改善になり、流産を防ぎやすくなります。
- サプリメントの活用…日々の食事だけでは十分な栄養を摂るのが難しい場合、サプリメントを活用するのも一つの方法です。医師に相談し、自分に合ったサプリメントを選ぶと良いでしょう。
- 血行を良くする食べ物…ショウガや青魚、ビタミンCを含む食べ物は血行を良くする効果があり、妊娠維持にも役立ちます。特に体を冷やしやすい人には、温かい飲み物や温かい食べ物を摂るようにして、体質改善をしていきましょう。
関連記事:【妊娠初期】お刺身や寿司を食べてしまった?!いつからダメ?
関連記事:妊娠中(初期)に【生卵・半熟卵】を食べてしまった!?
→体験談:血流改善で着床後の安定をサポート
40代女性、初期流産を2回経験。体の冷えと血流不良を指摘され、温活・生姜や青魚を意識した食事と鍼灸に取り組む。体調の改善を実感し、妊娠後も慎重に生活。赤ちゃんの心拍が確認できたときは涙が止まらなかったとのことです。
安定期までの【体調管理】


- 安定期はいつから始まるの?…妊娠12週目頃から流産のリスクは徐々に下がり始め、妊娠が安定してきます。不育症の方にとって、この安定期に入るまでは特に注意が必要です。
- 安定期までの体調管理…安定期に入るまでは、体を冷やさない、無理をしない、安静に過ごすことを目標にしましょう。こうした日常の配慮が妊娠維持に役立ちます。
→体験談:不規則な生活を見直して妊娠継続に成功
不育症に悩む30代後半の女性。深夜までの仕事と睡眠不足が続いていたが、妊娠を機に生活を整え、早寝早起きとストレス軽減を意識。鍼灸との併用でホルモンバランスが安定し、3回目の妊娠で初めて安定期を迎えることができました。
関連記事:なぜ流産後、妊娠しやすい?いつまで?
関連記事:上手く育たない卵胞を改善する方法
関連記事:妊活中にセルフでお灸~おすすめのツボで着床率を上げる~
関連記事:妊活における【体質改善の期間】
【まとめ】不育症の妊娠初期の過ごし方

不育症とは、流産や死産を繰り返し、妊娠が維持できない状態を指します。
その原因は、遺伝子の異常、免疫やホルモンの問題、血液が固まりやすい体質などさまざまです。
不育症改善には、栄養バランスを整えた食事が重要です。特に葉酸、ビタミンE、鉄分を含む食品を意識し、ショウガや青魚など血行を良くする食材も積極的に取り入れましょう。
また、規則正しい生活習慣を心がけ、ストレスを軽減することも大切です。
妊娠初期は流産のリスクが高いため、安静に過ごし、重い物を持たないように注意しましょう。十分な睡眠と水分補給で体調を整え、サプリメントの活用も効果的です。
妊娠初期(妊娠12週目の安定期に入るまで)は体を冷やさず、無理をしないことが大切です。こうした生活の見直しと適切な体調管理で、妊娠の維持をサポートしましょう。
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執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹

約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。
その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
長年経験していた自身の不妊治療をもとに「困っている人の為に役に立ちたい。」そういった気持ちで対応させていただいております。
「これからできることは何でもしたい!」という方は、ぜひご相談ください。












