胎嚢の大きさ(平均)& と【流産率】胎嚢が小さいとダウン症なりやすい?
2024年08月20日

【この記事でわかること】
- 胎嚢が小さいと言われたときの流産率との関係
- 妊娠週数ごとの胎嚢・胎芽の平均的な大きさと成長目安
- 胎嚢が小さい原因や心配すべきケースとは?
この記事では、「胎嚢が小さい=流産の危険が高い?」という不安に対して、医学的根拠と実際の体験談を交えながら丁寧に解説しています。
「検診で胎嚢が小さいと言われて不安」「流産の可能性があるの?」「赤ちゃんは無事に育ってくれるの?」と悩んでいる方におすすめの記事です。
結論として、胎嚢が小さいからといって必ずしも流産するわけではありません。多くの場合、妊娠週数のズレや個人差、測定誤差によるもので、心拍が確認できていれば順調に成長するケースがほとんどです。
本文中では、「ダウン症との関連性」「妊娠5週~8週の胎嚢サイズの目安」なども解説していますので、ぜひ最後までご覧ください!
目次
胎嚢の大きさと流産率
検診で「胎嚢(たいのう)が小さい」と言われて、心配になった経験のある妊婦さんもいると思います。
胎嚢が小さいと流産率が高くなると聞いたこともあるかもしれません。胎嚢の大きさと流産率の関係性についてご紹介いたします。
胎嚢が小さいと流産しやすくなる?
胎嚢の大きさと流産率は必ずしも関係はありません。妊娠初期の流産の原因は、胎児の染色体異常がほとんどです。
染色体異常の胎児は、成長することができず胎嚢の成長も止まり、小さい胎嚢のまま流産してしまいます。出血しない場合も多く、検診で流産に気づくケースが多くなります。
→体験談:
エピソード例:
妊娠6週で「胎嚢が小さいですね」と言われ、毎日泣いて過ごしていました。でも、次の検診では心拍が確認できて、医師に「順調ですよ」と言われて号泣。今では2歳の元気な女の子に育っています。小さい=絶望ではありません。
胎嚢が小さいと成長できない?
胎嚢が小さいからと心配しすぎる必要はありません。胎嚢が小さくても心拍が確認できていれば、その後に赤ちゃんは大きく成長し、正常分娩で出産できることも多いです。
また、体外受精の場合の胎嚢は、自然妊娠に比べて小さい傾向があると言われています。
→体験談:
エピソード例:
体外受精で妊娠した私は、5週で胎嚢がわずか7mm。「小さいですね」と言われ不安に…。でも6週で心拍が確認され、8週には基準内に成長。不安とともに過ごした初期も、今では笑い話になりました。
胎嚢&胎芽の大きさ(平均)& 流産率(妊娠5週、6週、8週~)
胎嚢&胎芽の大きさ(平均)& 流産率【妊娠5週~】
検診では、妊娠5週目に子宮内に胎嚢があるかどうかを確認し、妊娠6週から7週に胎芽(たいが)という赤ちゃんの姿が見え始め、心拍が確認されます。
5週目の胎嚢の大きさは平均1cm程度でまだ小さいです。まだ胎芽の様子は見えず、妊娠に気付かない人もいます。この時期の流産率は高く、ほとんどが染色体異常によるものです。
→体験談:
エピソード例:
妊娠5週目の検診で「胎嚢は見えますが、まだ小さめですね」と言われ、不安な1週間を過ごしました。次の診察で成長が確認されてホッとした記憶があります。この頃はほんの数日の差で大きさが変わるんだと実感しました。
胎嚢&胎芽の大きさ(平均)& 流産率【妊娠6週~】
6週目の胎嚢の大きさは平均1~2cmで、胎嚢の中には卵黄嚢(らんおうのう)という丸い輪が見えてきて、6週目の終わりごろには胎芽の姿が確認できるようになります。
その後、胎芽は成長していき、同時に胎嚢も大きくなっていくのが通常ですが、胎嚢のわりに胎芽が小さい場合や、その逆もあります。
胎芽が成長していないと、流産の可能性は大きくなります。そして胎芽が成長しているのに胎嚢が成長していない場合も、流産の可能性が高くなるという報告もあります。
→体験談:
6週で胎嚢の大きさは1.5cm。医師から「週数より少し小さいけど、誤差の範囲ですよ」と言われ安心しました。1週間後には胎芽と心拍も確認でき、涙が出るほど嬉しかったです。
胎嚢&胎芽の大きさ&流産率【妊娠8週~】
8週目には赤ちゃんは人らしい見た目になり、呼び名も胎芽から胎児に変わります。手足を動かして水中で泳いでいるように見える時もあります。流産率は3%以下と低くなります。
→体験談:
「8週で流産率はぐっと下がります」と医師に言われた瞬間、心からホッとしたのを覚えています。胎嚢の小ささで悩んだ日々も、この頃には安心感に変わっていきました。
胎嚢が小さい原因について
最終生理日が間違っていた場合
生理周期が規則的でない場合など、妊娠週数が間違っていると、週数にしては胎嚢が小さい、ということになります。
妊娠週数は28日周期を基準に数えられますので、30日周期やそれ以上の場合、不規則の場合は、妊娠数週がずれてしまいます。
→体験談:
私は排卵が遅れていたようで、最初の検診では「まだ胎嚢が見えません」と言われ、頭が真っ白に。でも1週間後に無事胎嚢が見え、週数のズレだったと判明しました。焦らず待つことも大切です。
小さく計測されてしまった場合
超音波検査や胎嚢の位置の影響で、実際より小さく計測されてしまう場合があります。
考え過ぎてストレスを感じるのは良くありません。あまり神経質になりすぎないようにしましょう。
→体験談:
胎嚢が8mmしかないと言われ不安でしたが、次の週には1.7cmに。後から医師に「角度のせいで小さく写ることもある」と聞き、納得。超音波の結果は絶対じゃないと学びました。
胎嚢が見えない?
「まだ胎嚢が見えない」と言われるケースもありますが、これは生理周期が不規則だったり、生理周期は順調でも、たまたま排卵が遅れた場合によく起こります。
週数がずれているだけのことが多いので、心配しすぎず1週間後にもう一度受診してみましょう。
胎嚢が小さい!ダウン症?
妊娠初期、胎嚢が小さいとダウン症かもしれない!と言われていますが、正確なところは分かっていません。
9週目になるとエコー検査で赤ちゃんの心拍がはっきり確認できます。しかしまだダウン症などを見つけることはできません。
エコー検査でダウン症が分かるのは11週目以降とされています。
→体験談:
「胎嚢が小さい=ダウン症の可能性」とネットで見て不安に。医師に尋ねたところ「初期の段階では判断できませんよ」と落ち着いて説明され安心しました。情報に振り回されすぎないことが大切ですね。
よくある質問(FAQ)
Q1. 胎嚢が小さいと、必ず流産してしまうのでしょうか?
A. 必ずしも流産するわけではありません。胎嚢が小さくても、心拍が確認されていればその後に順調に成長するケースは多くあります。流産の主な原因は胎児の染色体異常であり、胎嚢の大きさそのものとは直接関係しないことが多いです。
Q2. 胎嚢の大きさが平均より小さいと言われました。どう受け止めればいい?
A. 妊娠週数にズレがあったり、超音波の角度や機器によって小さく見えることもあります。1週間ごとに成長の変化が大きい時期なので、次回の検診まで様子を見ることが大切です。
Q3. 胎嚢が小さいとダウン症のリスクが高くなりますか?
A. 現時点では「胎嚢が小さい=ダウン症」とは科学的に断定できません。ダウン症の可能性については11週以降のNT検査や出生前診断で判断されることが一般的です。
Q4. 胎嚢の平均サイズは何cmくらいですか?
A. 妊娠5週で約1cm、6週で1~2cm、8週になると胎児も見えるようになり、胎嚢もさらに大きくなっていきます。ただし、個人差があるため、少し小さくても問題ないことが多いです。
Q5. 胎嚢が見えない・小さいのは排卵が遅れたせい?
A. はい、その可能性があります。排卵のタイミングが遅れると、実際の妊娠週数とずれが生じ、胎嚢が「まだ見えない」「小さい」と言われることがあります。医師の指示のもと、数日~1週間後に再検査することが多いです。
【まとめ】胎嚢の大きさ(平均)&【流産率】胎嚢が小さいとダウン症なりやすい?
胎嚢が小さいと流産しやすい?流産率は?
胎嚢の大きさと流産率は必ずしも関係はありません。妊娠初期の流産の原因は、胎児の染色体異常がほとんどです。
胎嚢が小さいと成長しない?
胎嚢が小さいからと心配しすぎる必要はありません。胎嚢が小さくても心拍が確認できていれば、その後に赤ちゃんは大きく成長し、正常分娩で出産できることも多いです。
胎嚢&胎芽の大きさ(平均)& 流産率【妊娠5週~】
検診では、妊娠5週目に子宮内に胎嚢があるかどうかを確認し、妊娠6週から7週に胎芽(たいが)という赤ちゃんの姿が見え始め、心拍が確認されます。
5週目の胎嚢の大きさは平均1cm程度でまだ小さいです。まだ胎芽の様子は見えず、妊娠に気付かない人もいます。この時期の流産率は高く、ほとんどが染色体異常によるものです。
胎嚢&胎芽の大きさ(平均)& 流産率【妊娠6週~】
6週目の胎嚢の大きさは平均1~2cmで、胎嚢の中には卵黄嚢(らんおうのう)という丸い輪が見えてきて、6週目の終わりごろには胎芽の姿が確認できるようになります。
その後、胎芽は成長していき、同時に胎嚢も大きくなっていきます。胎芽が成長していないと、流産の可能性は大きくなります。
胎嚢&胎芽の大きさと流産率【妊娠8週~】
8週目には赤ちゃんは人らしい見た目になり、呼び名も胎芽から胎児に変わります。流産率は3%以下と低くなります。
胎嚢が小さい原因は?
- 最終生理日が間違っていた場合
- 小さく計測されてしまった場合
胎嚢が小さいと、ダウン症になりやすい?
妊娠初期、胎嚢が小さいとダウン症かもしれない!と言われていますが、正確なところは分かっていません。
9週目になると、エコー検査で赤ちゃんの心拍がはっきり確認できます。
しかしまだダウン症などを見つけることはできません。エコー検査でダウン症が分かるのは11週目以降とされています。
参考文献:国立研究開発法人 成育疾患克服等総合研究事業.不育症相談マニュアル
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執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹

約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。
その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
長年経験していた自身の不妊治療をもとに「困っている人の為に役に立ちたい。」そういった気持ちで対応させていただいております。
「これからできることは何でもしたい!」という方は、ぜひご相談ください。