エストラジオール(E2)の基準値と年齢(20代、30代、40代、50代)

2024年11月12日

エストラジオール(E2)の基準値は、年齢によって変化していきます。

エストラジオールとは女性ホルモンの一つで、体にさまざまな働きをしている重要な物質です。

年齢とともにその量は変わるため、20代、30代、40代、50代と年齢別に基準値を紹介します。

 

 エストラジオールとは?

エストラジオールの役割

エストラジオールは、女性ホルモン(エストロゲン)の一種で、主に卵巣から分泌されます。このホルモンは女性の生理周期を調整し、妊娠しやすい体をつくる役割を果たします。また、骨の健康を保つことや肌のハリを保つことにも関わっています。

なぜエストラジオールが大切なのか

エストラジオールは、思春期から閉経までの女性にとって欠かせないホルモンです。このホルモンが適切な量で分泌されることにより、生理が正常に起こり、妊娠・出産にも影響を与えます。不足や過剰があると健康に問題が出ることもあります。

エストラジオールと年齢

エストラジオールの分泌量は年齢とともに変化します。若い頃は多く、年齢が進むにつれて分泌量が少なくなる傾向があります。

特に閉経が近づく40代後半から50代にかけて急激に減少します。

 

 20代のエストラジオール基準値と特徴

20代のエストラジオール【基準値の目安】

20代ではエストラジオールの基準値が最も高い時期です。

この年代の基準値は50~200 pg/mL(ピコグラム/ミリリットル)ほどで、月経周期によっても変動します。排卵期には数値が高くなりやすいです。

妊娠とエストラジオール

エストラジオールは妊娠に重要な役割を果たし、特に20代では妊娠しやすいホルモンバランスが整っています。

妊娠を考えるとき、エストラジオールの値が安定していると妊娠しやすいと言われます。

体調管理がポイント

20代はストレスや食生活の乱れでホルモンバランスが崩れやすい時期でもあります。エストラジオールの値を保つためにも、規則正しい生活や適度な運動を心がけることが大切です。

 

30代のエストラジオール基準値と変化

30代のエストラジオール【基準値の目安】

30代のエストラジオール基準値は20代とほぼ同じ50~200 pg/mL程度です。

ただし、年齢が進むにつれて少しずつ低くなる傾向が見られます。特に30代後半になると、排卵が不規則になることがあるため、エストラジオールの変動が見られることもあります。

妊娠とエストラジオール

30代はまだ妊娠しやすい時期ですが、35歳以降は妊娠しづらくなる「高齢出産」と見なされることが増えます。

エストラジオールの値が安定していることが妊娠のカギになるため、妊活を考えるならホルモンバランスのチェックが役立ちます。

健康維持と生活習慣

30代では仕事や家庭生活のストレスが増える時期です。ホルモンバランスを保つためには、ストレスの管理や栄養バランスの良い食事が重要です。

 

40代のエストラジオール基準値と変化

40代のエストラジオール【基準値の目安】

40代になるとエストラジオールの基準値が下がり、特に45歳以降は急激に減少します。平均して30~120 pg/mLほどですが、閉経前にはさらに数値が低くなることが増えてきます。

40代後半~エストラジオールの分泌が急激に減る

40代後半からは更年期が始まり、エストラジオールの分泌が急激に減ることでホルモンバランスが崩れ、ほてりやイライラなどの症状が出やすくなります。

エストラジオール減少による影響

エストラジオールの減少により、骨がもろくなったり、肌のハリが失われたりすることもあります。そのため、健康を保つためにホルモンバランスを保つケアが大切です。

 

50代のエストラジオール基準値と健康管理

50代のエストラジオール【基準値の目安】

50代になるとエストラジオールの分泌量はさらに減少し、数値は10 pg/mL未満になることも多いです。閉経が近づき、ホルモンバランスが大きく変わる時期です。

50代には、更年期症状への対策

更年期にはホットフラッシュや不安感などが生じやすいため、体調管理が重要です。エストラジオールの減少を補うために、サプリメントや薬の利用が推奨される場合もあります。

骨の健康を守る

エストラジオールの減少により、骨密度が低下しやすくなります。カルシウムを多く含む食品やビタミンDのサプリメントを摂取することで、骨の健康を守ることが重要です。

 

【まとめ】エストラジオール(E2)の基準値と年齢(20代、30代、40代、50代)

エストラジオールは、女性ホルモンの一種で、月経周期の調整や妊娠の維持、骨や肌の健康に重要な役割を果たします。

このホルモンは20代で最も多く分泌され、基準値は50~200 pg/mLとされます。30代でも同様の範囲ですが、35歳以降は分泌が少しずつ減少し、妊娠しにくくなる傾向があります。

40代では更年期の始まりとともに基準値が30~120 pg/mLに下がり、45歳以降は急激に減少します。

50代になると閉経によりエストラジオールが10 pg/mL未満になることが多く、更年期症状や骨密度低下などの影響が顕著になります。

各年代での健康維持には、適切な生活習慣やストレス管理、必要に応じたサプリメントや医師のアドバイスが重要です。特に更年期以降は、栄養や運動を意識し、骨や肌の健康を保つケアが欠かせません。

 

 

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執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹

ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹

約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。 その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
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