エストラジオール(E2)が基準値よりも高い人・低い人【原因】
2025年08月12日

【この記事でわかること】
- エストラジオール(E2)の基準値と測定タイミング
- 高い/低いときに考えられる原因・症状
- 妊娠・不妊治療・更年期との関係と整え方
この記事では、女性ホルモン「エストラジオール(E2)」の働きと、数値の変動で体に起こりやすい変化を紹介します。
妊娠を希望しているのに結果が出ない方、生理周期の乱れが気になる方、更年期かも…と不安な方におすすめです。
結論として、E2は妊娠・月経・更年期すべてに関わる重要指標で、生活習慣の見直しと必要に応じた医療的ケアで改善が期待できます。
本文中には、原因別の見分け方や改善の体験談なども解説していますので、最後までご覧ください!
目次
エストラジオール(E2)基準値・原因について
女性ホルモンのうち最も重要なのが「エストロゲン」というホルモンです。
女性らしい体(排卵、月経、妊娠の維持)等を作り、妊娠には欠かせない重要な役割を担っています。不妊治療にとって、非常に大切なホルモンがエストロゲンです。
今回は、エストラジオールが高い・低いと、どおなる?症状は?更年期障害との関連性などについてご紹介します。
エストラジオール(E2)とは
エストラジオール(E2)とは、女性の体の機能に重要な女性ホルモンである「エストロゲン」の主要成分です。卵巣や胎盤で作られ、排卵直前に最も多くなり排卵後に急激に減少します。
エストロゲンには、エストロンとエストリオールという他の成分も含んでいますが、エストラジオールが最も多く含まれます。
エストラジオールの基準値
閉経の約2年前からじわじわと減少していき、閉経の半年ほど前からは、急激に減少します。
・20~40代前半(性成熟期)の基準値
卵胞期 19.0~226.0
排卵期 49.0~487.0
黄体期 78.0~252.0
*妊娠中 780.0~44915.0
・40代後半~の参考値
閉経期 39.0 以下(測定不能の場合も)
※40代後半~50代(閉経後)には、エストラジオールはほとんど分泌されなくなります。
エストラジオールの数値(基準値よりも高い・低い)で分かること
女性ホルモンの検査では、血中のエストラジオール値を測るのが一般的です。
エストラジオール値によって、
- 卵巣機能
- 更年期
- 閉経
の可能性などが分かります。
また、排卵前に数値を調べると、排卵日の予測がつきます。
エストラジオールの数値は、高くても低くても問題があり、基準値が保たれていると妊娠しやすくなります。
婦人科系の病気が疑われる際に、血液検査でエストラジオールの値を調べることで、卵巣機能が正常かどうかなどが分かります。
【原因】基準値よりも高い場合・低い場合
エストラジオール値が高い場合や低い場合には、「加齢」や「卵巣機能不全」などの原因が考えられます。
- 加齢…加齢によってエストラジオールの数値は低くなります。エストラジオールの量は性成熟期の20~30歳でピークになり、30代に入ると徐々に低下しはじめます。閉経後(50歳前後)には、エストラジオールはほとんど分泌されなくなります。
- 卵巣機能不全…エストラジオールのほとんどが卵巣で作り出されているので、卵巣機能に何かの問題があると数値が乱れてしまいます。エストラジオールをうまく作り出せない場合や、たくさん作り過ぎてしまうケースがあるようです。
エストラジオール【基準値よりも高いと、どうなる?】原因
エストラジオールが基準値より高いとどうなる?
エストラジオールは、子宮内膜を厚くし妊娠を支える大切なホルモンです。しかし基準値より高すぎる場合は、卵巣が過剰に刺激されているサインのことがあります。
特に体外受精や排卵誘発剤を使用中は注意が必要です。急激に数値が上昇すると、腹部の張りや体重増加などの症状が出ることがあり、経過観察や治療が必要になる場合があります。
原因① 卵巣過剰刺激症候群(OHSS)の可能性
不妊治療で使用するHMGなどの排卵誘発剤により、卵巣が強く刺激されると「卵巣過剰刺激症候群(OHSS)」を起こすことがあります。
卵巣が腫れて腹水がたまり、吐き気・下腹部痛・急な体重増加・尿量減少などが現れます。軽症なら安静で回復しますが、重症では入院が必要になることもあり、エストラジオールの急上昇は重要なサインになります。
原因② 多胎妊娠・肝機能との関係
エストラジオールが高い場合、多胎妊娠の可能性も考えられます。排卵誘発により複数の卵胞が育つと、ホルモン分泌量も増えます。
また、エストロゲンは肝臓で分解されるため、肝機能が低下すると数値が高くなることがあります。体全体のバランスを整えることが大切で、生活習慣や体質改善の視点も重要になります。
エストラジオール【基準値よりも低いと、どうなる?】原因
エストラジオールが基準値より低いとどうなる?
エストラジオールは、卵巣から分泌される代表的なエストロゲンで、卵胞の成長や子宮内膜を厚くする働きを担っています。
基準値より低い場合、卵胞が十分に育たず排卵が起こりにくくなることがあります。また、排卵後に分泌が少ないと子宮内膜が薄くなり、受精卵が着床しにくい状態になる可能性もあります。
生理不順や無月経、肌荒れ、不眠、情緒不安定などの症状がみられることもあります。
エストラジオールが低い原因と更年期との関係
エストラジオールの低下は、加齢による卵巣機能の低下が主な原因の一つです。
特に40代前後からエストロゲンは徐々に減少し、更年期に近づくと基準値を下回る方が増えてきます。閉経が近い場合も同様に低値を示します。
ホルモンバランスの乱れは妊娠だけでなく、心身の不調にも影響します。不調を感じた場合は、早めに婦人科でホルモン検査を受けることが大切です。
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エストラジオールが【基準値よりも低い】と、更年期障害になる?
エストラジオールが低下すると更年期症状は起こる?
エストラジオール(エストロゲンの一種)は、卵巣から分泌される女性ホルモンで、月経や自律神経、骨や血管の健康を支えています。
40~50代になると卵巣機能が自然に低下し、血中エストラジオール値も下がっていきます。この変化は多くの女性に起こる生理的な現象で、ほてり・発汗・不眠・気分の落ち込みなど、いわゆる更年期症状の原因となります。
年齢相応の低下であれば、過度に心配する必要はありません。
若いのにエストラジオールが低い場合は早発閉経の可能性も
更年期の年齢ではないのにエストラジオールが基準値より低い場合、卵巣機能の低下が早く進んでいる可能性があります。
月経不順や無月経が続く場合は、早発閉経(早期卵巣不全)を疑うことも大切です。放置すると妊娠が難しくなるだけでなく、骨密度の低下や自律神経症状、精神的な不調が現れることもあります。
将来の妊娠を希望する場合は、早めに婦人科で検査・治療を受けることが重要です。
エストラジオールの数値(基準値よりも高い・低い)を改善しよう
エストラジオールの数値が【基準値よりも低い】
エストラジオールの数値が低くなる時には、その原因に対する処置が必要です。
卵巣機能の低下であれば、ホルモン補充療法でエストラジオールを人工的に増やします。
エストラジオール数値が【基準値よりも高い】
エストラジオールの数値が高いときは、卵巣に「エストロゲン産生腫瘍」ができている可能性も考えられます。
エストロゲンを過剰に分泌する腫瘍が、卵巣内にできた状態なので、腫瘍を取り除く外科的手術が必要になります。
エストラジオール数値(基準値よりも高い・低い)には、日常生活が大切
エストラジオールなどの女性ホルモンは、普段の日常生活によっても「高い」「低い」など、大きく左右されてしまいます。
高い低いを改善するためには、
- 質の良い睡眠
- 栄養バランスの取れた食事
- ストレスを溜めない
- 適度な運動など
基本的な健康的生活を送ることが大切です。
体全体の調子が良くなると、エストラジオールなどの数値も自然に治まってきます。生活習慣はとても大切です!
→体験談:
30代女性Aさんは夜型生活で寝つきも悪く、月経が不規則に。不妊治療中、医師から「睡眠の質がホルモン分泌に関わる」と指摘され、就寝時間を一定にし、スマホの使用も控えたところ、2カ月後にはE2値が安定。排卵も順調に。
→体験談:
40代女性BさんはE2が低く、肌荒れや無月経に悩んでいました。管理栄養士のアドバイスで、納豆や豆腐などの大豆食品を毎日取り入れ、鉄分やビタミンB群も補給。3カ月後の血液検査で、E2値が基準範囲に近づき、月経も再開。
→体験談:
仕事と家事に追われる日々で、40代女性Cさんは不正出血が続いて婦人科を受診。ストレスによるE2の乱れと診断されました。趣味の刺繍教室に通い始めたところ、イライラが減り、2カ月後には生理周期も安定。心身のケアが鍵に。
→体験談:
50歳手前のDさんは更年期症状とE2の低下に悩み、医師から「軽い運動を」と勧められました。毎日30分のウォーキングを始めたところ、寝つきが良くなり、顔のほてりも軽減。半年後にはホルモン値も改善し、自律神経も整ってきたそうです。
関連記事:【エストロゲンを増やす】運動のコツとは?
関連記事:女性ホルモン(エストロゲン&プロゲステロン)を増やす【ツボ5選】
【よくある質問】エストラジオール(E2)が基準値よりも高い人・低い人の【原因】
Q1. エストラジオール(E2)とは何ですか?どんな働きがありますか?
A.エストラジオール(E2)は、女性ホルモンの一種で、卵胞ホルモン(エストロゲン)の中で最も活性が強いホルモンです。卵巣から分泌され、以下のような働きを担っています。
- 子宮内膜を厚くして妊娠を助ける
- 骨密度を維持する
- 肌や粘膜のうるおいを保つ
- 自律神経を安定させる
- 脳・血管・代謝にも影響を及ぼす
📚参考文献:トーチクリニック ホルモン検査
Q2. E2が高すぎる場合の原因と症状は?
A.エストラジオールが基準値を大きく超えて高くなる場合、以下のような原因が考えられます。
主な原因
- 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)
- 卵胞発育異常
- ホルモン剤(HRTやE2補充)の影響
- 卵巣腫瘍やエストロゲン産生腫瘍
代表的な症状
- 月経不順・無月経
- 乳房の張り・痛み
- 体重増加・むくみ
- PMSの悪化
📚参考文献:MSDマニュアル 月経周期の異常の概要 – 22. 女性の健康上の問題
Q3. E2が低すぎる場合の原因と症状は?
A.E2が基準よりも低下すると、卵巣機能の低下や更年期障害の兆候である可能性があります。
主な原因
- 卵巣機能不全(早発閉経含む)
- 加齢(40代〜50代以降の自然な低下)
- 過度なダイエットやストレス
- 下垂体機能低下
代表的な症状
- 月経が止まる・間隔が長くなる
- ホットフラッシュ、ほてり
- 不眠・イライラ・落ち込み
- 骨粗しょう症リスクの上昇
📚参考文献:ジネコ不妊治療情報 E2が低くて不安
Q4. エストラジオール(E2)の正常な基準値は?年齢や周期によって変わる?
A.E2の基準値は、年齢・生理周期・閉経の有無などによって変動します。以下は一般的な目安です。
状態 基準値(pg/mL)
- 卵胞期(生理後) 20〜150
- 排卵期 150〜400
- 黄体期 100〜270
- 閉経後 10〜30
🔹40代では周期によるばらつきが大きくなり、50代では閉経に伴いE2は20以下に低下するのが一般的です。
📚参考文献:SRL総合検査案内 エストラジオール(E2)
Q5. E2値を整えるにはどうしたらいいですか?自然に上げたり下げたりできる?
A.生活習慣や治療によってE2を調整することは可能です。
低E2の改善(上げたいとき)
- 良質なタンパク質・脂質の摂取
- 体脂肪率の適正維持
- 冷え対策(鍼灸・漢方・運動)
- ストレスコントロール
高E2の抑制(下げたいとき)
- 肥満改善(脂肪組織でエストロゲンが産生される)
- PCOS治療(ピルや漢方)
- 医師によるホルモン療法の調整
🪡鍼灸院などでは「腎・肝・脾」のバランスを整え、ホルモン分泌のリズムを整えるアプローチがされることもあります。
📚参考文献:血中エストロゲン値と骨量からみた更年期 障害治療時における漢方療法の効果
【まとめ】エストラジオール(E2)が基準値よりも高い人・低い人の【原因】
エストラジオール(E2)はエストロゲンの中心成分で、月経周期に合わせて増減し、卵胞発育・排卵・子宮内膜づくりに深く関わります。
基準値は検査機関や測定法で差がありますが、目安として卵胞期・排卵期・黄体期・閉経後で範囲が変わります(例:SRLの基準範囲)。
またE2上昇に続くLHサージと排卵の関係から、排卵予測や不妊治療のモニタリングにも使われます。
- 高い時:排卵誘発などでOHSSが起こることがあり、腹部膨満・腹痛・吐き気・急な体重増加・尿量低下などは受診目安になります
- 低い時:卵巣機能低下や更年期・閉経の影響が疑われ、月経不順や不調の評価に役立ちます
- 整え方:まず原因(治療薬の影響、卵巣機能、年齢変化など)を医療機関で確認しつつ、睡眠・栄養・ストレス・適度な運動など生活面の土台を整えるのが基本です。
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執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹

約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。
その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
長年経験していた自身の不妊治療をもとに「困っている人の為に役に立ちたい。」そういった気持ちで対応させていただいております。
「これからできることは何でもしたい!」という方は、ぜひご相談ください。


























