AMHが高い人の特徴
2025年03月6日

AMH(抗ミュラー管ホルモン)は、卵巣にどれくらいの卵子が残っているかを知るためのホルモンです。
「AMHが高い」と言われる人には、いくつかの特徴があります。本記事では、AMHが高い人の特徴や、妊活との関係について詳しく解説します。
目次
【AMHが高い人の特徴①】卵巣の予備能力が高い
AMHが高い=卵子の数が多い?
AMHの数値が高い人は、一般的に卵巣内に残っている卵子の数(卵巣予備能)が多いとされています。これは、妊娠の可能性が長く続くというメリットがある一方で、必ずしも「妊娠しやすい」とは限りません。
年齢が若いほどAMHは高くなりやすい
AMHの値は、年齢とともに低下していくのが一般的です。そのため、20代や30代前半の人は、自然とAMHの数値が高めになる傾向があります。しかし、同じ年齢でも個人差があるため、検査を受けて自分の数値を確認することが大切です。
【AMHが高い人の特徴②】多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の可能性がある
PCOSとは?
AMHが高い人の中には、**多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)**の可能性がある人もいます。PCOSとは、卵巣内に小さな卵胞がたくさんできてしまい、排卵がうまくいかない状態のことです。
PCOSの症状
PCOSの主な症状には、生理が不規則になる、ニキビができやすい、体毛が濃くなるなどがあります。PCOSの人は自然妊娠しにくいことがあるため、妊活を考えている場合は、早めに婦人科で相談することが大切です。
【AMHが高い人の特徴③】ホルモンバランスの影響を受けやすい
男性ホルモンが多くなることがある
AMHが高い人の中には、男性ホルモン(アンドロゲン)が多めの人もいます。そのため、体毛が濃くなったり、皮脂が多くなったりすることがあるのです。これは、PCOSの人にもよく見られる特徴です。
生理不順になりやすい
ホルモンバランスが乱れると、生理周期が安定しにくくなることがあります。特に、AMHが高い人は排卵がうまくいかないケースもあるため、生理が来ない、長期間こないなどの症状が出ることがあります。
【AMHが高い人の特徴④】妊娠しやすいとは限らない
卵子の質とは別の問題
「AMHが高い=妊娠しやすい」と思われがちですが、実は卵子の数と質は別の問題です。たとえ卵子の数が多くても、質が良くなければ受精や着床がうまくいかないこともあります。
妊活では他の要素も重要
妊娠には、卵管の通りやすさ、子宮内膜の状態、パートナーの精子の質など、多くの要素が関わります。そのため、AMHの数値が高くても、他の部分に問題があると妊娠しにくくなることもあります。
【まとめ】AMHが高い=妊娠しやすいわけではない
AMHが高い人の特徴について解説しました。AMHが高い人には、卵子の数が多い、若い、PCOSの可能性がある、ホルモンバランスの影響を受けやすいなどの特徴があります。
しかし、AMHが高いからといって必ずしも妊娠しやすいわけではないことを理解しておくことが大切です。
特に、PCOSの可能性がある人は、早めに婦人科で相談することで妊娠しやすい環境を整えることができます。また、AMHの数値は卵子の数を示すものであって、卵子の質や排卵のしやすさを直接示すものではないため、他の要素もしっかりチェックすることが大切です。
妊活をしている人は、AMHの値だけに注目するのではなく、トータルで自分の体の状態を知ることが重要です。適切な検査を受け、必要なら医師と相談しながら、妊娠しやすい体づくりを進めていきましょう。
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執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹

約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。
その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
長年経験していた自身の不妊治療をもとに「困っている人の為に役に立ちたい。」そういった気持ちで対応させていただいております。
「これからできることは何でもしたい!」という方は、ぜひご相談ください。