卵管造影検査、詰まっていたら痛い?
2024年10月15日

目次
子宮卵管造影検査(いつする?費用)について
不妊症の疑いがあると分かったら、不妊症の原因を見極めるために、始めに様々な検査を行います。
一般的には、経腟超音波検査、血液検査、卵巣に残っている卵子の数を予測するAMH検査などと、子宮卵管造影検査も行われることが多いでしょう。
今回は、その中でも子宮卵管造影検査についてご説明いたします。
卵管造影検査は、いつするの?
子宮卵管造影検査を実施する(いつする?)のは、生理の終わりごろから排卵前までの期間です。
具体的には、生理が終了する7日目から排卵前の10日目頃までに実施します。排卵直前でないことを超音波検査で確認した後、膣内を洗浄して検査を行います。
生理中や排卵後は、子宮の血管内に造影剤が入りやすい為、安全のために検査を途中で中止する場合があります。
卵管造影検査の費用は?
検査費用は、だいたい保険で6000円~8000円、実費で9000円~15000円くらいかかります。
卵管造影検査、詰まっていたら痛い?について
卵管造影検査は痛い?詰まっていたらどうしたらいい?詰まっていたら痛いの?と色々不安になりやすいかもしれません。
卵管造影検査とは
卵管造影検査とは、子宮と卵管の状態を見えやすくし、妊娠出来る状態かどうかを検査するものです。
子宮膣の形状、卵管の大きさや太さ、途中に詰まりはないか、出口周辺に癒着がないかを調べます。
卵管造影検査は痛い?詰まっていたら痛い?
子宮内に造影剤を注入する為、膣からチューブを入れて膨らませて子宮内に固定します。
膣から入れたチューブを子宮内に固定する時と、造影剤が注入され広がっていく時に痛みを感じる方がいます。
また、卵管造影検査は卵管が詰まっていたら痛みを感じやすくなります。痛みは生理痛程度のことが多いですが、個人差があります。
卵管が詰まっている人の特徴について
卵管閉塞・卵管狭窄(卵管が詰まっている人)とは
子宮の左右両側の長さ10㎝の管を「卵管」といいます。そしてこの卵管が詰まったり(閉塞)、狭くなったり(狭窄)するのが『卵管閉塞(卵管狭窄)』です。
卵管が詰まっている人の特徴
卵管閉塞(卵管狭窄)は、不妊症の原因になる事があります。卵管が詰まっている人(卵管閉塞・卵管狭窄)は、基本的には無症状です。
そのため、不妊症などの検査で異常が見つかるケースが多いとされています。まれに、おりものの増加、下腹部の痛みや重い感じなどの症状があらわれる事があります。
卵管の通りを良くする方法について
卵管の通りを良くする方法
両側の卵管を造影剤で押し流すことにより、卵管の通りや働きが良くなります。卵管造影をするだけで妊娠することも多いです。
また、子宮卵管造影をすることにより卵管のつまりなどがわかると、その後の治療方針が決定しやすくなります。
子宮卵管造影検査だけしたい場合
子宮卵管造影検査だけしたい場合は、ほとんどのクリニックで受けることは可能ですが、検査を受けるには事前に採血検査で感染症の有無や甲状腺機能を確認する必要があります。
卵管造影検査の時間はだいたい2時間程度かかります。
卵管造影検査後の過ごし方
卵管造影検査後はいつも通りに過ごして頂いて構いません。
ただし、感染予防のため、入浴は避けて頂きシャワーのみにしてください。また、お痛みなどがあればしばらく安静にしてください。
卵管造影検査をしたら妊娠した!について
卵管造影検査をしたら妊娠した!
子宮卵管造影検査を受けた後に妊娠する事はよくあります。
検査後の6ヶ月、特に最初の3ヶ月間に卵管造影検査後の妊娠率が高いことが知られています。これは、検査によって卵管の通りが良くなることが原因です。
両側卵管閉塞でも、自然妊娠した人もいる?
両側卵管閉塞の場合、治療を受けない限り自然妊娠は難しいとされていますが、まれに自然妊娠するケースもあります。
卵管閉塞は、女性不妊の60%を占め、最も多い不妊症の原因です。両側卵管閉塞の治療法としては、卵管鏡下卵管形成術(FT)や体外受精などがあります。
【まとめ】卵管造影検査、詰まっていたら痛い?
卵管造影検査、詰まっていたら痛い?
卵管造影検査は、子宮と卵管の状態を見えやすくして、不妊症の原因を調べる検査です。
膣からチューブを入れて子宮内に固定し、造影剤を注入して子宮と卵管の形状や詰まりを確認します。この検査の際、痛みを感じるかどうかは個人差があります。
特に、卵管が詰まっている場合や狭くなっている場合、造影剤が広がる際に痛みが強くなることがあります。
痛みの程度は生理痛と同じくらいであることが多いものの、人によってはそれ以上に感じることもあります。検査中の痛みが強い場合は、医師に伝えることで対応してもらえます。
卵管造影検査 詰まっていたら
卵管が詰まっているだけでは通常無症状ですが、不妊の原因となる場合が多いです。
卵管造影検査を行うことで、卵管の詰まりを一時的に改善できることがあり、その後の妊娠率が上がるケースも見られます。
検査後に数日間軽い痛みや違和感を感じる場合がありますが、多くは時間とともに治まります。
検査を受ける際は、事前に感染症や健康状態の確認のため採血検査を行う必要があります。
不安がある場合は医師とよく相談し、必要に応じて鎮痛薬の使用や検査方法の調整を検討してください。
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執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹

約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。
その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
長年経験していた自身の不妊治療をもとに「困っている人の為に役に立ちたい。」そういった気持ちで対応させていただいております。
「これからできることは何でもしたい!」という方は、ぜひご相談ください。