シリンジ法の成功率(妊娠率)を上げる方法とは?障害児が生まれる可能性は?
2024年07月19日

目次
シリンジ法について(タイミング法との違い)
シリンジ法とは?タイミング法との違いは?
不妊治療において、家庭で簡単にできる受精方法として「シリンジ法」という方法が近年注目されてきています。
シリンジ法とは、タイミング法と同じように、排卵日に合わせてシリンジ(針のない注射器)で精子を吸い取って、膣内に注入して受精させる、個人で行う不妊治療法の一つです。
今回は、シリンジ法の成功率(妊娠率)を上げる方法や障害児が生まれる可能性があるのかなど、ご紹介していきます。
シリンジ法は誰でもできる妊活?
専用キットを購入すれば、誰でも行うことはできます。シリンジ法で妊活をして授かった方もたくさんおられます。
しかしシリンジ法で妊娠するには
- 女性の年齢が35歳以下(自然妊娠の場合と同様に35歳以上では若い年齢に比べて妊娠率が下がる)
- 月経周期が整っている(排卵日が予測できる)
- 子宮筋腫や内膜症、卵管閉塞などの異常がない
- 男性も精液検査に異常がない
など、元々自然妊娠しやすい人でないと、妊娠の成功率(妊娠率)は低くなります。
シリンジ法を行う前に、男女とも必要な不妊検査を受けて、異常がないかを確認しておくと良いでしょう。
シリンジ法で授かった方はいるの?
実際にシリンジ法で授かった方はいるの?
自宅でもお手軽にできる妊活ということで、海外では非常にポピュラーな妊活方法として知られています。シリンジ法で授かった方もたくさんおられます。
どんな人に向いている?
シリンジ法が向いているのは↓
- 性交痛がある人
- 勃起障害、射精障害
- タイミングが取れない
- セックスレスだけど子供が欲しい等
自然性交が難しい人の手段として、人工授精や体外受精の前のステップとして用いられることが多くあります。
シリンジ法と人工授精との違い
人工授精は、採取した精子を遠心分離機を使って、精液中の精子以外の液体成分や不純物を除去し、高純度に濃縮された精子を子宮内に注入します。
シリンジ法は、濃縮せずにそのままの精液を自分で膣内へ入れます。
シリンジ法のやり方(入れ方のコツ)& おすすめの体勢
やり方(入れ方のコツ)について
シリンジ法の専用のキットは、薬局やネット通販等で購入することができます。
シリンジ法のやり方としては、
- 採精容器に精子を採取する
- 精子がサラサラになるまで15分程置く
- シリンジで精子を全て吸い取る
- シリンジを膣内に挿入し、精子を注入する
- シリンジを抜き、腰を上げて寝たまま5分ほど保つ
やり方(入れ方)のコツ & おすすめの体勢について
シリンジ法のやり方のコツとしては、しっかり排卵日を予測して、手はきちんと洗い清潔な状態で行いましょう。
シリンジを抜くときに精液が流れ出てしまいますが、全ての精液が漏れない方法はありません。なので、あまり気にせずに、挿入後はできるだけ腰を上げて寝ておく(おすすめの体勢)と良いでしょう。
シリンジ法の成功率(妊娠率)を上げる方法
成功率(妊娠率)は、タイミング法と同じ
シリンジ法で必ず妊娠できるとは限りません。シリンジ法の成功率(妊娠率)はタイミング法と同じで、1周期あたり20~30%です。
成功率(妊娠率)を上げる方法
男性は精液の量や質を上げるため、疲労やストレス、食生活、睡眠などには日頃から注意をしましょう。脂質の多い食事は控えた方が効果的です。
精子の鮮度を上げるため、シリンジ法を行う4~5日前に一度射精をしておくと良いでしょう。少しでも確率が上がるように実践してみて下さい。
シリンジ法のメリット & デメリット
メリット
- 自宅で簡単にできる
- 通院の必要がない
- 病院の不妊治療より低価格で行える
- 排卵日の精神的プレッシャーから解放される
- セックスレスや性行為障害でも取り組める
- 簡単なので回数が増えて妊娠率が上がる
などがあります。
デメリット
シリンジ法のデメリットとしては、衛生管理を怠ると感染症のリスクがあります。また、人工授精に比べると成功率(妊娠率)は低くなるという指摘があります。
もう一つのデメリットとして、タンポンや膣剤を挿入した経験の無い人などは、慣れていないとうまく注入できないかもしれません。
シリンジ法に対して、男性の気持ち
不妊治療をしているご夫婦で、シリンジ法を提案するのは、女性側が約9割のようです。実際、男性側としたら、どのような気持ちなのでしょうか?
シリンジ法への男性の気持ち
すぐにOKと答えたのは約8割で、かなり多くの方が受け入れてくれたようです。後の2割の方は、迷われる方や最初はNOと答えた方がおられます。
その理由として以下のようなものがありました↓
- シリンジ法についてよく分からない
- デメリットがないかなど不安
- 乗り気ではなかった
- 恥ずかしい
- 一旦、シリンジ法に頼らず頑張ってみたい
男性への説明と伝え方が大切
シリンジ法は、男性はあまり知らない方も多く、不安になられる方もおられるので、シリンジ法については、説明や伝え方が大切かもしれません。
シリンジ法をすると、障害児が生まれる確率が上がる?
シリンジ法で障害児が生まれる?
シリンジ法で障害児が生まれる、という話を聞くことがありますが、シリンジ法で障害児が生まれる確率は自然妊娠と変わりません。
シリンジ法はクリニックでも採用されている安全な方法のひとつです。
精液をシリンジを使って膣内に注入する以外は、自然妊娠と同じプロセスで受精・妊娠に至ります。
そのためシリンジ法によって障害のある子どもが生まれる可能性は、自然妊娠と変わらないと考えられます。
シリンジ法(方法)よりも「年齢」の方が大切
障害のある子供(障害児)が生まれる可能性に関係してくるのは「年齢」です。
年齢が高くなると、卵子の染色体異常の数が増えていきます。この染色体異常は、障害の一つであるダウン症の要因の1つです。
高齢出産になると、発症のリスクが上がりますので、ご注意ください。
【まとめ】シリンジ法の成功率(妊娠率)を上げる方法とは?障害児が生まれる可能性は?
シリンジ法とは?タイミング法との違い
シリンジ法とは、タイミング法と同じように、排卵日に合わせてシリンジ(針のない注射器)で精子を吸い取って、膣内に注入して受精させる、不妊治療法の一つです。
シリンジ法は誰でもできる妊活方法?
専用キットを購入すれば、誰でも行うことができ、シリンジ法で妊活をして授かった方もたくさんおられます。
しかしシリンジ法で妊娠するには
- 女性の年齢が35歳以下(自然妊娠の場合と同様に35歳以上では若い年齢に比べて妊娠率が下がる)
- 月経周期が整っている(排卵日が予測できる)
- 子宮筋腫や内膜症、卵管閉塞などの異常がない
- 男性も精液検査に異常がない
など、元々自然妊娠しやすい人でないと、妊娠の成功率(妊娠率)は低くなります。
実際にシリンジ法で授かった方
自宅でもお手軽にできる妊活ということで、海外では非常にポピュラーな妊活方法として知られています。シリンジ法で授かった方もたくさんおられます。
シリンジ法のやり方(入れ方のコツ)
- 採精容器に精子を採取する
- 精子がサラサラになるまで15分程置く
- シリンジで精子を全て吸い取る
- シリンジを膣内に挿入し、精子を注入する
- シリンジを抜き、腰を上げて寝たまま5分ほど保つ
シリンジ法のやり方(入れ方)のコツ & おすすめの体勢
シリンジ法のやり方のコツとしては、しっかり排卵日を予測すること。
シリンジを抜くときに精液が流れ出てしまいますが、全ての精液が漏れない方法はありません。なので、あまり気にせずに、挿入後はできるだけ腰を上げて寝ておく(おすすめの体勢)と良いでしょう。
シリンジ法の成功率(妊娠率)は、タイミング法と同じ!
シリンジ法の成功率(妊娠率)はタイミング法と同じで、1周期あたり20~30%です。
シリンジ法の成功率(妊娠率)を上げる方法とは
男性は精液の量や質を上げるために、
- 疲労やストレス、食生活、睡眠などに日頃から気をつける
- 脂質の多い食事は控えた方が効果的
- 精子の鮮度を上げるため、シリンジ法を行う4~5日前に一度射精をしておく
シリンジ法のメリットとは
- 自宅で簡単にできる
- 通院の必要がない
- 病院の不妊治療より低価格で行える
- 排卵日の精神的プレッシャーから解放される
- セックスレスや性行為障害でも取り組める
- 簡単なので回数が増えて妊娠率が上がる
シリンジ法のデメリットとは
- 衛生管理を怠ると感染症のリスクがある
- 人工授精に比べると成功率(妊娠率)は低くなるという指摘がある
- タンポンや膣剤を挿入した経験の無い人などは、慣れていないとうまく注入できないかもしれない
シリンジ法への男性の気持ちについて
すぐにOKと答えたのは約8割で、後の2割の方は、迷われる方や最初はNOと答えた方がおられます。
その理由として↓
- シリンジ法についてよく分からない
- デメリットがないかなど不安
- 乗り気ではなかった
- 恥ずかしい
- 一旦、シリンジ法に頼らず頑張ってみたい
シリンジ法で障害児が生まれる確率が上がる?
シリンジ法で障害児が生まれる確率は、自然妊娠と変わりません。シリンジ法は、精液をシリンジを使って膣内に注入する以外は、自然妊娠と同じプロセスで受精・妊娠に至ります。
そのためシリンジ法によって障害のある子どもが生まれる可能性は、自然妊娠と変わらないと考えられます。
それよりも、障害のある子供(障害児)が生まれる可能性に関係してくるのは「年齢」です。
年齢が高くなると、卵子の染色体異常の数が増えていきます。
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執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹

約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。
その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
長年経験していた自身の不妊治療をもとに「困っている人の為に役に立ちたい。」そういった気持ちで対応させていただいております。
「これからできることは何でもしたい!」という方は、ぜひご相談ください。