採卵数と胚盤胞になる確率(20代、30代、40代)

2024年11月23日

採卵数と胚盤胞になる確率(20代、30代、40代)

【この記事でわかること】

  • 採卵数と胚盤胞まで育つ確率の関係
  • 年齢別の平均採卵数と胚盤胞到達率
  • 胚盤胞に育たない原因と成功率アップの方法

 

この記事では、不妊治療中に多くの方が不安に感じる「採卵数」と「胚盤胞になる確率」の関係について詳しく解説しています。

体外受精や顕微授精に取り組む方、卵子の質や胚盤胞への成長率が気になる方におすすめの内容です。

結論として、採卵数が多いことは有利ですが、それ以上に“質の高い卵子を育てること”が妊娠成功のカギとなります。

本文中には、胚盤胞が育たない原因や、年齢別のデータ、生活改善でできるサポート法なども解説していますので、ぜひ最後までご覧ください!

 

採卵数の平均&年齢の関係

採卵数の平均&年齢の関係

採卵数の平均はどれくらい?

採卵できる卵子の数は人によりますが、30代の女性の平均は7~10個程度です。20代ではもう少し多くなることがありますが、40代になると平均が4~5個に減少します。

採卵数に影響を与える要因

採卵数は年齢の他にも、以下の要因で変わります:

  • 卵巣の状態(AMH値):卵巣年齢を表す数字で、高いほど採卵数が多くなる傾向があります。
  • ホルモンの影響:治療中に使う薬が卵子の数や質に影響します。
  • 健康状態: 生活習慣や体調も関係してきます。

30代前半の採卵数と妊娠率

30代前半では卵巣の機能がまだ安定しているため、採卵数が多い場合が多く、胚盤胞まで育つ可能性も比較的高くなります

→体験談:

35歳のAさんは、初めての採卵で7個の卵子が取れました。担当医から「年齢を考えるとまずまずの結果」と言われたものの、思っていたより少なくショックだったそうです。年齢とともに採卵数が減る現実を実感し、次回に備えて生活習慣を見直すことにしました。

 

胚盤胞になる確率とは?

胚盤胞になる確率

胚盤胞とは何か?

受精卵が5~6日かけて細胞分裂を繰り返し、子宮内膜に着床できる状態まで成長したものが胚盤胞です。妊娠が成功するには、この状態まで育つことが重要です。

胚盤胞になる確率の目安

  • 20代の場合:受精卵の約50~60%が胚盤胞まで成長します。
  • 30代の場合:胚盤胞まで育つ確率は約40~50%です。
  • 40代の場合:胚盤胞まで育つ確率は20~30%程度まで低下します。

顕微授精の胚盤胞到達率

顕微授精(精子を直接卵子に注入する方法)の場合も、胚盤胞になる確率は自然受精とほぼ同じです。ただし、精子や卵子の質が低い場合には、胚盤胞になる確率が下がることがあります。

→体験談:

32歳のBさんは10個採卵し、うち8個が受精。その中で胚盤胞まで育ったのは3個でした。「思ったより少ない」と感じたものの、医師から「30代では標準的な割合」と聞き、少し安心したそうです。胚盤胞は数ではなく、質が重要と学びました。

 

胚盤胞まで育たない原因とは?

胚盤胞まで育たない原因

  • 卵子や精子の質の問題…卵子や精子の質が低いと、受精卵が普通に成長せず、胚盤胞まで育たないことがあります。特に年齢が上がると、卵子の質が下がってしまいます。
  • 遺伝子異常…胚盤胞に到達しない主な理由の一つが染色体異常です。20代でも一定の確率で起こりますが、30代後半から40代になるとその割合が高くなります。
  • 培養環境の影響…受精卵を育てる培養液や温度、医療技術の違いも関係があります。最新の設備を持つクリニックでは、胚盤胞まで育つ確率が高い場合があります。

→体験談:

38歳のCさんは5個採卵し、全て受精したものの胚盤胞には1個も育ちませんでした。後日、染色体異常の可能性が高いと説明され、年齢による卵子の質の影響を痛感。その後、漢方や栄養指導を取り入れ、次回の採卵で1つ胚盤胞が得られました。

 

採卵数と胚盤胞の関係:成功率を上げるには

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採卵数と胚盤胞の関係:成功率を上げるには

採卵数が多いほど有利?

採卵数が多いほど、胚盤胞まで成長する受精卵の数も増える可能性があります。ただし、卵子の質が高いことが重要です。数が多くても質が低いと、胚盤胞になる確率が下がります。

質を重視した治療

最近の不妊治療では、「数」より「質」を重視する傾向があります。質の高い卵子を得るために、ホルモン治療や生活改善を薦められることがあります。

年齢別の成功率

  • 20代:採卵数が多く、質も高いので胚盤胞の到達率が高い。
  • 30代前半:採卵数も質もまだ安定しており、妊娠率も高い。
  • 30代後半~40代:採卵数が減少し、質も低下するため、成功率が下がる。

→体験談:

30代前半のDさんは9個採卵し、胚盤胞まで育ったのは4個。その後の移植で1回目から妊娠に成功しました。Dさんは「数よりも、質を高める準備がカギ」と話し、採卵前に睡眠や食事に気を配っていたそうです。心身の整え方も成功の要因に。

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【よくある質問と回答】採卵数と胚盤胞になる確率(20代、30代、40代)

Q1. 採卵で得られる卵子の平均数は、年齢によってどれくらい違いますか?

A.

結論:年齢が上がるほど採卵数は減少します。

具体的数字:

  • 35歳未満:平均16.2個
  • 35–37歳:平均13個
  • 38–40歳:平均10.9個

理由:卵巣予備能(AMHやAFCなど)が低下するため、採卵可能な卵胞が減少します。

注意点:これは平均値であり、個人差が大きいです(例えば早発卵巣不全など)。

参考文献:Number of Eggs Retrieved in IVF: Average, Optimal, By Age

Q2. どの年齢層が胚盤胞に発展する確率が最も高いですか?

A.

結論:23~36歳の女性で最も高く、約59%の受精卵が胚盤胞まで育ちやすいです。

他の年齢層:

  • 20–22歳:48%
  • 37–43歳:54%(41–43歳では48%)

注意点:若すぎる場合と高年齢の場合で率が下がるのは、卵の成熟や品質の影響による可能性があります。

参考文献:The association between the number of oocytes retrieved and cumulative live birth rate in different female age strata

Q3. 採卵した卵子が胚盤胞に至る割合の全体平均はどのくらいですか?

A.

結論:採卵された卵子のうち、およそ32.4%が胚盤胞に至ります。

背景:これは全年齢層の平均値ですので、個人の年齢や卵の成熟度により変動します。

注意点:あくまで統計的平均です。胚の質や培養環境、個別の卵の成熟度などで差が出ることがあります。

Q4. 年齢による胚盤胞形成率の変化とは?

A.

結論:年齢が上がるほど胚盤胞形成率は低下し、例えば30歳未満では中央値68.4%、45歳以上では50%程度です。

理由:卵の染色体異常(アノプロイディ)が年齢と共に増えるため、胚発生が影響を受けます。

注意点:年齢以外に、卵の成熟度や遺伝的健全性も重要な要因です。

Q5. 採卵数と胚盤胞になる確率を改善するために重要な要素は何ですか?

A.

結論:卵子の「成熟度」が胚盤胞形成において非常に重要です。成熟した卵子ほど胚盤胞へ進展しやすく、年齢の影響を超えて有効です。

その他の要因:AMHやFSH、ピークエストラジオール値、刺激方法によっても影響を受けます。

注意点:量(採卵数)だけでなく、質(成熟度・染色体正常性)も併せて評価することが重要です。

参考文献:Oocyte maturity rate is an age-independent predictor of blastocyst development and euploidy rates: a multicenter retrospective study

 

 

まとめ:採卵数と胚盤胞の確率

採卵数や胚盤胞まで育つ確率は、年齢や体質、治療方法などが大きく関係してきます。

30代前半では採卵数が平均7~10個程度で、胚盤胞に育つ確率は40~50%とされています。

顕微授精でも胚盤胞まで育つ確率は高いですが、卵子や精子の質、培養する環境によって変わります。

胚盤胞まで育たない原因は、卵子や精子の質、染色体異常、培養する環境の影響があります。

特に年齢が上がるほど難しくなるため、早めの治療が推奨されます。

成功率を上げるには、採卵数だけでなく、生活改善や専門医のアドバイスを聞いて、卵子の質を上げることが大切です。

採卵数が少なくても、質の高い胚盤胞が育てば妊娠の可能性は十分にあります。不妊治療を進める中で、自分に合った方法を見つけていきましょう。

 

 

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執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹

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