40代の妊娠しやすい人の特徴 & 妊娠率(自然妊娠の確率)
2024年07月8日

目次
40歳の妊娠率(自然妊娠の確率)について
40歳の自然妊娠の確率
妊娠の確率は年齢が上がるほど低下していき、自然妊娠の場合、40歳の妊娠率は5%、45歳を超えると1%といわれています。
加齢による妊娠率低下の主な原因は、体が老化していくのと同じで、卵子にも老化が起こるからです。
体外受精による妊娠の確率
体外受精の場合もやはり、老化によって卵子の質が下がっているため、受精しない、着床しない、育たない(流産してしまう)、といったことが起こります。
1回の胚移植の着床率は、40歳~41歳は25.1%、42歳~43歳は16.7%、44歳~45歳は12.9%、46歳以上は3.3%、という報告もあります。
40代になると卵子の数が減少する
また、40代になると卵子の数が減少することも理由の一つです。体外受精の為に採卵をしようとしても、卵が一つも採れない、数個しか採れなくてどれも質が良くない、となってしまうことも少なくありません。
40歳を超えると妊娠しにくい、ということを理解しておいた方が良いかもしれません。
45歳の妊娠率(自然妊娠の確率)
45歳の妊娠率(自然妊娠の確率)は、1%と言われています。不妊治療で40代で出産という例もよくありまが、その多くは41歳~42歳に集中しています。
厚生労働省の人口動態調査によると、2022年に第一子を出産した女性35万人のうち、40~44歳の女性は4.4%、45~49歳は0.2%となっています。
高齢になると、染色体異常率のリスクが高くなる
また高齢になると、妊娠確率の低さだけでなく、母体への負担や胎児へのリスクを考える必要があります。
たとえ受精したとしても、受精卵も年齢と共に質が低下し、染色体異常率のリスクが高くなるため、着床しても流産や先天異常の可能性が高くなり、妊娠を継続できなくなります。
さらには40代になると子宮筋腫や内膜症などの病気が発症するリスクが高くなるため、妊娠自体が難しくなる場合もあります。
そのような観点から、不妊治療の助成金は42歳までと定められています。45歳を過ぎると妊娠を諦めることも考えておく必要があるでしょう。
妊娠の可能性は?
40歳を超えてからの妊娠率の低さをお伝えしましたが、実際に不妊治療をしている40代の女性は少なくありません。当院にも40歳を超えてから妊娠、出産をされた方は多くいらっしゃいます。
40歳を超えて妊娠しやすい人の特徴
40歳を超えて妊娠しやすい人には特徴があります。
妊娠しやすい人の特徴① 生活習慣に気をつけている
バランスの良い食事、適度な運動習慣、良質な睡眠、タバコやアルコールを控える、ストレスを溜めない、など。
妊娠しやすい人は基本的な生活習慣がしっかりしているケースが多いです。
妊娠しやすい人の特徴② 排卵日を正確に知っている
妊娠するためには、排卵日をしっかり知ることが基本です。基礎体温をつける、排卵検査薬を使う等、ご自身の妊娠しやすいタイミングを把握しておきましょう。
妊娠しやすい人の特徴③ 焦っていない
年齢を意識しすぎず、日々の生活をゆったりと丁寧に過ごしましょう。妊娠には心と身体のバランスがとても重要です。
妊娠しやすい人になるために、何か特別なことをいつも以上にやろうとしていませんか?普通の人間らしいゆったりした生活をしてみましょう。焦らずにゆっくり、楽しく。
趣味やリラックスできる時間を持つことで、気分転換ができ、心が落ち着きます。ストレスが少ないと、ホルモンバランスも整いやすくなり、妊娠に向けた準備が進みやすくなります。
また、ウォーキングやヨガなど、軽く体を動かす習慣を持つことで、気分転換ができ、ストレスも解消されやすくなります。
また、運動によって血行も良くなり、40代でも妊娠しやすい体をキープしやすくなります。
妊娠しやすい人の特徴④ ビタミン、ミネラル、良質なタンパク質
ビタミンやミネラルは、体を元気に保つための栄養素です。
ビタミンEや葉酸、鉄分などは、妊娠に向けた体作りをサポートしてくれるため、緑黄色野菜や果物を積極的に摂取している人は、40代でも妊娠しやすい体質を保ちやすくなります。
また、タンパク質は体を構成する重要な成分です。鶏肉や魚、大豆製品をバランス良く摂ることで、体が元気になり、40代でも妊娠しやすい状態が作りやすくなります。
妊娠しやすい人の特徴⑤ 十分な睡眠と早寝早起き
生活リズムを整えることは、ホルモンバランスを安定させ、妊娠しやすい体作りに役立ちます。特に40代では、体のリズムを保つことがさらに重要です。
質の良い睡眠は体を休め、ホルモンバランスを整えるために欠かせません。毎晩しっかりとした睡眠をとることで、体が回復し、妊娠に向けた準備が整いやすくなります。
また、早寝早起きは、生活リズムを整えるために効果的です。規則正しい生活を送ると、ホルモンの働きが安定し、40代でも妊娠しやすい体作りに役立ちます。
妊娠しやすい人の特徴⑥ 体を冷やさないよう心がけている
体が冷えると、血流が悪くなり、妊娠しにくくなることがあります。体を温め、冷えを防ぐことも妊活中には大切です。
温かいスープやお茶、生姜を使った料理などは、体を温める効果があります。体が温まると血流が良くなり、40代でも妊娠しやすい体になります。
また、「三陰交(さんいんこう)」という足のツボをマッサージすると血流が良くなり、体が温まりやすくなります。
血行が良いと、子宮や卵巣も健康になりやすく、40代でも妊娠しやすい体が整いやすくなります。
妊娠しやすい人の特徴⑥ 健康的な体重を保っている
体重が健康的に保たれていると、ホルモンバランスも安定しやすくなり、40代でも妊娠しやすい体をキープしてくれます。
バランスの取れた食事で適正体重を維持しましょう。食べすぎや偏った食事を避け、栄養バランスの取れた食事を心がけることで、適正体重を維持できます。
無理なダイエットを避け、健康的な体を目指すことが大切です。
また、定期的に体重をチェックすることで、体の状態を知り、健康的な体重を維持しやすくなります。体重の急激な増減を避け、健康な体作りを心がけましょう。
卵子凍結保存のメリット
20代のうちに、将来の妊娠や体外受精に備えて、質の良い卵子を採取して凍結保存しておくことができます。
凍結卵子は、融解(溶かす)して、精子と体外受精を行います。融解の際の卵子の破損や、精子と受精させた受精卵が良好胚となるか、を踏まえた妊娠率は、41歳以上では20%以下の妊娠率となり、41歳で採卵した場合の妊娠率を大きく上回ります。
なるべく若い年齢で、10個~20個以上の未受精卵を凍結保存しておくと良いでしょう。
【まとめ】40代の妊娠しやすい人の特徴 & 妊娠率(自然妊娠の確率)
40歳の妊娠率(自然妊娠の確率)
妊娠の確率は年齢が上がるほど低下していき、自然妊娠の場合、40歳の妊娠率は5%、45歳を超えると1%といわれています。
加齢による妊娠率低下は、体が老化していくのと同じで、卵子にも老化が起こるからです。
体外受精による妊娠の確率は?
1回の胚移植の着床率は、40歳~41歳は25.1%、42歳~43歳は16.7%、44歳~45歳は12.9%、46歳以上は3.3%、という報告もあります。
45歳の妊娠率(自然妊娠の確率)
45歳の妊娠率(自然妊娠の確率)は、1%と言われています。不妊治療で40代で出産という例もよくありまが、その多くは41歳~42歳に集中しています。
厚生労働省の人口動態調査によると、2022年に第一子を出産した女性35万人のうち、40~44歳の女性は4.4%、45~49歳は0.2%となっています。
高齢妊娠は、染色体異常率のリスクが高くなる
また高齢になると、妊娠確率の低さだけでなく、母体への負担や胎児へのリスクを考える必要があります。
たとえ受精したとしても、受精卵も年齢と共に質が低下し、染色体異常率のリスクが高くなるため、着床しても流産や先天異常の可能性が高くなり、妊娠を継続できなくなります。
40歳を超えて妊娠しやすい人の特徴
- 生活習慣に気をつけている
- 排卵日を正確に知っている
- 焦っていない
- ビタミン、ミネラル、良質なタンパク質
- 十分な睡眠と早寝早起き
- 体を冷やさないよう心がけている
- 健康的な体重を保っている
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執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹

約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。
その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
長年経験していた自身の不妊治療をもとに「困っている人の為に役に立ちたい。」そういった気持ちで対応させていただいております。
「これからできることは何でもしたい!」という方は、ぜひご相談ください。