胚移植後の下腹部痛(ズキズキする痛み)
2024年11月12日

胚移植後の下腹部痛(ズキズキする痛み)について、分かりやすく説明します。
目次
【胚移植後】下腹部痛(ズキズキ)とは?
胚移植後の下腹部痛(ズキズキ)
胚移植を受けた後、下腹部にズキズキとした痛みを感じることがあります。
これは主に、胚が子宮内に着床しようとしているための自然な過程で起こるもので、異常なことではありません。
胚移植後の下腹部痛の「時期」は?
下腹部痛(ズキズキする痛み)は胚移植後の数日から1週間くらいで感じやすいです。
これは胚が子宮内で安定するための反応の一部であり、通常は数日でおさまる場合が多いです。長期間続く場合は医師に相談しましょう。
お腹の張り(下腹部の張り)
胚移植後には、下腹部が張ったり、重く感じたりすることもよくあります。
これはホルモンの影響によるもので、プロゲステロン(黄体ホルモン)の働きで子宮内膜が厚くなるために起こります。
少量の出血
着床の過程で、ごく少量の出血を経験する場合もあります。これを「着床出血」といい、特に心配する必要はありませんが、長期間続く場合は医師に相談しましょう。
【胚移植後】生理痛のような鈍痛が続く【原因】とは?
胚移植後に生理痛のような鈍い痛みを感じることは珍しくありません。主な原因として、以下のようなものが考えられます。
移植時の刺激による影響
胚移植は、細いカテーテルを使って子宮内に受精卵を戻すため、子宮内膜や子宮頸部が軽く刺激を受けることがあります。そのため、移植後数日間は違和感や鈍痛を感じることがあります。
ホルモンの影響
移植後は、黄体ホルモン(プロゲステロン)が増加することで、子宮が妊娠の準備を始めます。
プロゲステロンは子宮内膜を厚く保つため、子宮の血流が増え、軽い生理痛のような痛みを感じることがあります。
着床痛の可能性
移植後4~7日ほどで、受精卵が子宮内膜に着床する過程で、軽い痛みを感じることがあります。
これを「着床痛」と呼ぶことがありますが、全員が経験するわけではなく、感じない人も多いです。
子宮の収縮
移植後、子宮がわずかに収縮することで、軽い生理痛のような痛みが起こることがあります。これは、ホルモンの変化や胚の着床をサポートするための自然な反応です。
胚移植後の下腹部痛(ズキズキ)が【気になる場合】
- 痛みの度合いをチェック…痛みが軽いものならば特に問題はないですが、激しい痛みや我慢できない痛みの場合には、すぐに医師に相談してください。感染症や子宮内のトラブルが関係していることもあるためです。
- 下腹部痛(ズキズキ)が続く場合…通常、下腹部痛は一時的ですが、もし1週間以上続いたり悪化するようなら、病院で診察を受ける方が安心です。異常がないかを確認し、適切な対処をすることが重要です。
- 医師への相談…痛みが気になるときは、遠慮せず医師に相談しましょう。下腹部痛(ズキズキ)は多くの人が経験しますが、不安がある場合は専門家の意見を聞くことが安心につながります。
- 検査や超音波での確認…痛みが続く場合や異常を感じたときには、医師に検査や超音波で子宮内の様子を確認してもらうのも方法です。早めに診断を受けることで、安心して過ごすことができます。
下腹部痛を軽減するための【方法】
- 体を温める…胚移植後は体を温めて血流を良くすることが大切です。腹巻きや温かい飲み物を摂ると、下腹部痛が和らぐことがあります。冷えは痛みを悪化させるため注意しましょう。
- リラックスする…緊張やストレスも痛みを強くする要因です。好きな音楽を聴いたり、深呼吸をするなどしてリラックスする時間を作りましょう。気持ちが落ち着くと、痛みも軽減しやすくなります。
まとめ:胚移植後の下腹部痛(ズキズキする痛み)
胚移植後、下腹部にズキズキした痛みを感じることがあります。これは胚が子宮内に着床する自然な過程で起こり、通常は数日から1週間程度でおさまることが多いです。
その他、ホルモンの影響でお腹の張りや少量の出血(着床出血)が見られることもあります。
痛みが軽い場合は特に問題ありませんが、激しい痛みや1週間以上続く場合は医師に相談してください。
感染症や子宮内のトラブルが関係している可能性もあるため、診察を受けることが重要です。
痛みを軽減するためには、体を温めたり、リラックスすることが効果的です。腹巻きや温かい飲み物を利用して冷えを防ぎ、ストレスを軽減する時間を持ちましょう。
不安がある場合は遠慮せず医師に相談し、必要に応じて超音波検査で状況を確認してもらうと安心です。
関連記事
この記事に関連するページ
- 関連ページはまだありません。
執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹

約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。
その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
長年経験していた自身の不妊治療をもとに「困っている人の為に役に立ちたい。」そういった気持ちで対応させていただいております。
「これからできることは何でもしたい!」という方は、ぜひご相談ください。