胚移植後に夜中に起きてしまうのはなぜ?
2025年04月11日

不妊治療の一つである胚移植(はい いしょく)のあと、「夜中に目が覚めてしまう」「寝つきが悪い」「眠りが浅い」といった睡眠の悩みを感じる人は少なくありません。特に夜勤がある看護師さんや、不規則な生活をしている方にとっては大きな不安の原因になります。
ここでは、「胚移植後 夜中起きる」という悩みについて、考えられる原因と、その対策について、説明していきます。
目次
胚移植後に夜中に起きてしまう原因とは?
ホルモンの変化による影響
胚移植をすると、体の中ではたくさんのホルモンが働き始めます。たとえば、プロゲステロンというホルモンが増えると、眠気を感じやすくなることがあります。でもこのホルモンは、人によっては眠りを浅くしてしまうこともあるのです。
眠りが浅いと、夜中にちょっとした音や暑さ、トイレのためにすぐ目が覚めてしまうことが増えてしまいます。
ストレスや不安による影響
「赤ちゃん、ちゃんとできるかな?」「体に負担がかかってないかな?」といった不安な気持ちも、夜に目が覚めてしまう大きな原因です。
とくに、妊娠判定を待っている期間は、気持ちが落ち着かず、寝付きが悪い、眠れない、睡眠不足など、心の面からも睡眠がさまたげられることがあります。
夜中に起きないための対策と生活のポイント
リラックスできる環境をつくろう
夜にぐっすり眠るためには、寝る前の時間の使い方が大事です。スマホを長く見たり、考えごとをしすぎたりすると、頭が冴えて寝つきが悪くなってしまいます。
おすすめは、次のような習慣です:
- ぬるめのお風呂にゆっくり入る
- アロマや音楽でリラックスする
- 寝る前はスマホを見ない
こうすることで、眠りのスイッチが入りやすくなり、深く眠れるようになります。
生活リズムを整えることも大事
特に看護師さんなど夜勤がある人は、毎日同じ時間に寝るのがむずかしいかもしれません。でも、できるだけ起きる時間や食事の時間を決めることが大切です。
また、日中に15分~30分くらいの昼寝をするのも効果的です。ただし、長く寝すぎると夜に寝られなくなるので注意しましょう。
【まとめ】睡眠トラブルも妊活の一部。焦らず、自分のペースで
胚移植後に「夜中に起きる」「眠れない」「眠りが浅い」などのトラブルを感じるのは、とても自然なことです。ホルモンの変化や、不安な気持ち、生活のリズムの乱れが重なると、どうしても眠りにくくなってしまいます。
でも、それはあなたの心や体ががんばっている証拠でもあります。
眠りにくさを感じたら、まずはできることから少しずつ試してみましょう。たとえば、寝る前にスマホをやめてみる。お風呂でリラックスする。朝の光を浴びる。どれもすぐに始められることばかりです。
また、仕事で夜勤がある方は、自分を責めないことがとても大切です。完全な生活リズムが作れなくても、工夫次第で体を休ませる方法はたくさんあります。
妊活は、体も心も大きく動く期間。だからこそ、無理をせず、自分のペースで過ごすことがいちばんです。睡眠トラブルは一時的なもの。焦らずに、安心できる毎日を作っていきましょう。
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執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹

約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。
その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
長年経験していた自身の不妊治療をもとに「困っている人の為に役に立ちたい。」そういった気持ちで対応させていただいております。
「これからできることは何でもしたい!」という方は、ぜひご相談ください。