【無排卵月経(排卵しない人)】の特徴を知り、セルフチェックしよう!
2024年09月26日
【この記事でわかること】
- 無排卵月経の特徴とセルフチェック方法
- 無排卵月経の原因と放置によるリスク
- 妊娠を目指すためにできるセルフケア対策
この記事では、「生理は来ているのに妊娠しない…」「周期がバラバラで排卵していないのでは?」と感じている方に向けて、“排卵のない月経=無排卵月経”について詳しく解説します。
月経があっても排卵していない状態は、見過ごされやすく、不妊や婦人科疾患につながることもあるため、早めの対処が重要です。
この記事は、生理不順・基礎体温の乱れ・妊活で結果が出ない方に特におすすめの内容です。
結論として、無排卵月経は生活習慣の改善(運動・栄養・休息)で自力で改善できる可能性があり、早期の気づきと対応が妊娠への第一歩となります。
本文中には、体験談や自宅でできる対策方法も詳しく解説していますので、ぜひ最後までご覧ください!
目次
無排卵月経の特徴を知ろう!

不妊治療中の方の中には『無排卵月経』と診断されたことのある方も多いのではないでしょうか?
また、妊活中でなくても生理不順で婦人科を受診した時に、無排卵月経と診断されたことのある方も多いと思います。今回はそんな無精卵月経について特徴、セルフチェック、自力での治し方などをご説明いたします。
無排卵月経とは?
無排卵月経とは、月経と同じような出血は見られるものの、排卵が起こっていない状態のことを言います。
通常は月経から2週間ほどで排卵し、その後2週間で月経が来るため、28周期となります。
しかし無排卵月経は、排卵が行われていないことで出血のタイミングが不順になりやすく、出血量も多くなったり少なくなったりと安定しないことが多いです。(無精卵月経の特徴)
→体験談:
「毎月ちゃんと生理は来ているのに、なかなか妊娠しない…」という悩みで婦人科を受診したAさん(30代)。検査の結果、排卵が起きていない「無排卵月経」だと判明しました。見た目は普通の生理でも、排卵していないことに驚き、生活習慣の見直しを始めたそうです。
無排卵月経の特徴(排卵しない人の特徴)について
- 生理周期が安定せず、不順
- 生理の量が少ない、または多い
- 少量の出血がダラダラ続く(月経時以外に少量の鮮血が出続ける)
- 月に2回生理がくる
- 基礎体温の低温期と高温期の差がなく一相性
- おりものの量が多く、サラサラと水っぽいなど
無精卵月経(排卵しない人)の特徴は、月経日数も短かったり長かったりとバラバラで、月経周期に応じたおりものの変化が見られないことが特徴です。
しかし、このような特徴が現れずに、正常な月経と区別が出来ない場合もあるため、無排卵月経(排卵しない人)を自覚できないケースもあります。
→体験談:
Bさん(20代)は、毎月生理が来ているのに、ダラダラと出血が続くのが気になって婦人科へ。基礎体温も一相性で、排卵が起きていないことが分かりました。自分では「生理不順」程度と思っていたのが、実は無排卵月経だったと知り、驚いたそうです。
無排卵月経が起こる原因について


無排卵月経が起こる原因
- 生活習慣の乱れ
- 疲労、ストレス
- 無理なダイエットによる大幅な体重減少
- 思春期や更年期
- 喫煙
- 激しい運動
- 多嚢胞性卵巣症候群などの卵巣の病気
- 高プロラクチン血症、甲状腺機能低下症
- 服用薬(抗うつ薬など)の影響
通常、月経は脳から分泌されるホルモンによって排卵が起こります。
不規則な生活習慣やストレスがあると、脳機能に影響を及ぼし、自律神経が乱れ、ホルモンバランスの乱れに繋がり、その結果、卵胞が育たなかったり排卵が起きなかったりします。
激しい運動も同じくストレスとエネルギー不足が脳に影響し無排卵月経を引き起こす可能性があります。
また、卵巣機能が未熟な思春期や、卵巣機能が低下しつつある更年期には、卵巣の働きが安定せず、無排卵月経になる事は少なくありません。
放っておくとどうなる?

無排卵月経の可能性があるのにそのまま放置してしまうと、子宮がんや、骨粗鬆症など他の病気を招いたり、妊娠しにくくなってしまう可能性があります。
また、無排卵月経を放置すると、子宮や卵巣の機能低下を招く可能性がありますので、注意が必要です。
放置する事のリスクを理解し、症状が続く場合は早めに婦人科を受診するようにしましょう。
→体験談:
Cさん(40代)は無排卵月経を長年放置していたことで、子宮内膜が厚くなり、定期検診で子宮体がんの前段階と診断されました。「もっと早くに受診していれば…」と悔やんだと言います。無排卵の放置が将来に影響を及ぼすこともあるのです。
無排卵の翌月は、妊娠しやすい?
無排卵月経の翌月は、妊娠しやすいというデータはありません。生理不順や無月経が続く場合は、早めに婦人科を受診しましょう。
無排卵月経のセルフチェックについて
このような症状がないか、セルフチェックをしてみましょう!

上記の無排卵月経のセルフチェックで1~2個以上あてはまる方は、無排卵月経の可能性があります。一度婦人科を受診してみましょう。
無排卵月経の治し方について ~自力で治す方法~


無排卵月経の治し方① 運動をする
まずは、自力で治す方法として、運動が大切です。運動は、体重管理、体力づくり、ストレス発散など、健康的な体作りには良いことだらけです。
軽いウォーキングやランニング、ストレッチなどから習慣づけてみてはいかがでしょうか。
→体験談:
妊活中のDさんは、ストレスが多く運動不足な生活を見直し、毎日20分のウォーキングを始めました。3か月後には基礎体温に高温期が現れはじめ、排卵も確認できるようになったそうです。適度な運動が体に与える影響は侮れません。
無排卵月経の治し方② バランスの摂れた食生活
自力で治す方法として、栄養も大切です。栄養バランスの摂れた食事を3食きちんと摂るようにしましょう。
偏った食事は体重の過不足を招き、無排卵月経の原因となってしまいます。
→体験談:
Eさんは、ダイエット目的で炭水化物を極端に制限していたところ、無排卵月経と診断されました。管理栄養士の指導のもとバランスよく食事を整えた結果、ホルモンバランスも安定し、自然と排卵が戻ってきたそうです。
無排卵月経の治し方③ 休息をとる
休息は、ストレス解消、食べ物の消化吸収を助けるなど、大事な役割をします。自力で治す方法として、休息も大切です。
湯船に浸かったり、睡眠を7時間以上とるようにし、しっかりと身体を休ませてあげることを心がけましょう。
→体験談:
仕事が忙しく、慢性的な睡眠不足だったFさん。毎日6時間も眠れていない生活が続いたことで無排卵月経に。意識して7~8時間の睡眠を確保するようにしたところ、数か月後には月経周期も安定し始めました。
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【よくある質問と回答】【無排卵月経(排卵しない人)】の特徴を知り、セルフチェックしよう!

Q1. 無排卵月経でも妊娠できますか?
A. 排卵がない限り妊娠は成立しませんが、無排卵月経は生活習慣の改善や治療によって回復することがあります。軽度のケースでは運動や栄養、ストレスケアなどで排卵が再開することもあります。まずは基礎体温やホルモン検査で排卵の有無を確認し、必要に応じて婦人科で相談しましょう。
Q2. 無排卵月経を放置するとどうなりますか?
A. 放置すると、子宮内膜が過剰に厚くなり、子宮体がんや不妊症のリスクが高まる可能性があります。また、ホルモンバランスの乱れから骨粗しょう症や更年期症状が早まる恐れも。月経異常がある場合は、早めの受診が大切です。
Q3. 無排卵月経のセルフチェックはできますか?
A. はい。基礎体温が二相性にならない、月経周期が毎回バラバラ、出血がダラダラ続く・量が不安定などが目安です。1つでも心当たりがあれば、無排卵月経の可能性があります。婦人科でホルモン検査や超音波検査を受けることで確定診断ができます。
Q4. 無排卵月経は自力で治せますか?
A. 軽度の無排卵月経であれば、栄養バランスの良い食事、適度な運動、十分な睡眠などで改善できるケースもあります。ただし、長期化したり他の疾患(多嚢胞性卵巣症候群、高プロラクチン血症など)がある場合は、医師の診察と治療が必要です。
Q5. 無排卵月経と更年期の違いは?
A. 更年期とは主に45歳以降に見られる卵巣機能の自然な低下によるもので、無排卵月経は年齢に関係なく生活習慣やストレス、疾患によって起こることがあります。若年でも起こり得るため、年齢に関わらず症状が続く場合は検査を受けましょう。
【まとめ】無排卵月経(排卵しない人)の特徴を知り、セルフチェックしよう!
無精卵月経
無排卵月経とは、月経と同じような出血は見られるものの、排卵が起こっていない状態のことを言います。
無排卵月経は排卵が行われていないことで、出血のタイミングが不順になりやすく、出血量も多くなったり少なくなったりと安定しないことが多いです。(無精卵月経の特徴)
無精卵月経の特徴(排卵しない人の特徴)
- 生理周期が安定せず、不順
- 生理の量が少ない、または多い
- 少量の出血がダラダラ続く(月経時以外に少量の鮮血が出続ける)
- 月に2回生理がくる
- 基礎体温の低温期と高温期の差がなく一相性
- おりものの量が多く、サラサラと水っぽいなど
無精卵月経(排卵しない人)の特徴は、月経日数も短かったり長かったりとバラバラで、月経周期に応じたおりものの変化が見られないことが特徴です。
しかし、このような特徴が現れずに、正常な月経と区別が出来ずに、無排卵月経(排卵しない人)を自覚できないケースもあります。
無排卵月経の原因
- 生活習慣の乱れ
- 疲労、ストレス
- 無理なダイエットによる大幅な体重減少
- 思春期や更年期
- 喫煙
- 激しい運動
- 多嚢胞性卵巣症候群などの卵巣の病気
- 高プロラクチン血症、甲状腺機能低下症
- 服用薬(抗うつ薬など)の影響
通常、月経は脳から分泌されるホルモンによって排卵が起こります。
不規則な生活習慣やストレスがあると、脳機能に影響を及ぼし、自律神経が乱れ、ホルモンバランスの乱れに繋がり、その結果、卵胞が育たなかったり排卵が起きなかったりします。
激しい運動も同じくストレスとエネルギー不足が脳に影響し無排卵月経を引き起こす可能性があります。
また、卵巣機能が未熟な思春期や、卵巣機能が低下しつつある更年期には、卵巣の働きが安定せず、無排卵月経になる事は少なくありません。
無排卵月経、放っておくと?
無排卵月経を放置してしまうと、子宮がんや、骨粗鬆症など他の病気を招いたり、妊娠しにくくなってしまう可能性があります。
また、無排卵月経を放置すると、子宮や卵巣の機能低下を招く可能性がありますので、注意が必要です。症状が続く場合は早めに婦人科を受診するようにしましょう。
無排卵の翌月は、妊娠しやすい!は、本当?!
無排卵月経の翌月は、妊娠しやすいというデータはありません。
無排卵月経のセルフチェックをしよう!
このような症状がないか、セルフチェックをしてみましょう!
- 月経周期が25日~38日より短いor長い
- 月経周期が毎回バラバラ
- 月経時以外に不正出血がある(月経時以外に少量の鮮血が出続ける)
- 出血量が少ない or 多い
- 月経期間が3~8日より短い or 長い
- 基礎体温が、低温期と高温期の差がなく一相性
上記の無排卵月経のセルフチェックで1~2個以上あてはまる方は、無排卵月経の可能性があります。一度婦人科を受診してみましょう。
無排卵月経の治し方
- 運動をする
- バランスの摂れた食生活
- 休息をとる
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執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹

約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。
その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
長年経験していた自身の不妊治療をもとに「困っている人の為に役に立ちたい。」そういった気持ちで対応させていただいております。
「これからできることは何でもしたい!」という方は、ぜひご相談ください。












