基礎体温が【ガタガタ】は無排卵が原因?自然妊娠できる?

2024年03月14日

基礎体温について

妊活中の方にとって基礎体温は、体調を把握する上での大切なデータとなります。

妊娠すると高温期が続くはずですが、無排卵月経であればグラフがガタガタ(ギザギザ)になります。今回は、グラフがガタガタ(ギザギザ)になる原因と、自然妊娠の可能性について解説していきます。

無排卵月経は放っておくと、卵巣機能の低下や不妊症の原因にもなります。無排卵月経の方はぜひこのページを参考にして頂き、今後の妊活に役立てて頂けたら嬉しいです。

どうして朝一番に測るの?

基礎体温は、日中は活動しているため体温が上がったり下がったりして安定しないので、正確な基礎体温の測定は難しいです。

その反面、寝ている時には体温が安定しており、基礎体温に最も近い状態になります。つまり正確な基礎体温を知りたければ、起きてすぐに体を動かしていない状態で測定しなければいけないということです。

基礎体温は、妊娠の可能性や排卵日を予測するのに重要なデータとなります。排卵日を予測しつつ妊活している方が多いです。

基礎体温は体調に左右されやすく、自律神経の乱れや無排卵月経によっても変化してきます。

基礎体温と体の変化

基礎体温と体の変化には、分泌されるプロゲステロン(黄体ホルモン)という女性ホルモンが大きく関係しています。

プロゲステロンは排卵されて以降、卵子が受精して妊娠成立できるように基礎体温を高める働きがあります。プロゲステロンの作用により基礎体温は、およそ0.3〜1℃程度上昇します。

反対に基礎体温に変化がない、もしくはグラフがガタガタであるなら、無排卵月経などの可能性があるため、すぐに産婦人科で相談しましょう。

基礎体温のグラフがガタガタだった時に考えられる【原因】

  1. 基礎体温がガタガタになる疾患や体に原因がある
  2. 測定方法に問題がある

そこで次に、正しく測定するための重要な2点について解説します。

  • 基礎体温を正確に測る方法
  • 基礎体温を正確に測るタイミング

基礎体温を正確に測る【方法】

基礎体温を正しく測るためのコツです↓

・基礎体温計は舌の裏で固定する
・口を閉じて測る
・測定中は鼻呼吸をする
口呼吸をすると、外気温の侵入や基礎体温計自体が冷まされるため、正しく測れません。意識してみてください。

基礎体温を正確に測る【タイミング】

基礎体温を正確に測るタイミングです↓

  • 朝、起きた直後
  • 覚醒後、活動(体動)していない
  • 同じ測定時間

基礎体温とは生命維持に必要な最低限の体温のことなので、睡眠中がベースとなります。起床直後で、無活動(体温上昇が加わっていない)の状態が、覚醒している時間では最も正しい値になります。

なので覚醒直後で布団に寝た状態で測定します。枕元にいつも基礎体温計と体温表を準備しておきましょう。ストレスにならない範囲で測定してみましょう。

基礎体温がガタガタになる【6つの原因】

基礎体温は、測定方法以外にも、様々な身体の状況に影響されます。

例えば、以下の状況でも基礎体温はガタガタ(ギザギザ)になることがあります。

  1. .無排卵月経
  2. 黄体機能不全
  3. 妊娠初期
  4. ストレス
  5. 更年期
  6. 季節

これらを参考にして、グラフがガタガタになる原因を考えてみましょう。

ガタガタの原因①:無排卵月経

無排卵月経とは、普通の月経と同様に出血はあるものの、妊娠するのに必要な卵子が排卵されていない状態のことです。

基礎体温のグラフがガタガタだったり、低温期が持続したりする場合に疑われます。出血の時期も月経とあまり変わらないため、無排卵月経と気づかずに過ごしている方も多いです。

無排卵月経の原因は、以下の通りです。

  • ストレス
  • 不規則な生活リズム
  • 過度なダイエット
  • 喫煙
  • 卵巣の病気
  • 抗うつ剤の内服など

その他にも不健康な生活習慣が大きく影響します。そのため、生活習慣の改善がとても効果的な予防策や改善法となります。

ガタガタの原因②:黄体機能不全

黄体機能不全とは、妊娠の準備・継続をするためのプロゲステロン(黄体ホルモン)の働きが弱くなっている状態です。

プロゲステロンの働きは、基礎体温を高めて妊娠の準備をすることです。そのため、黄体機能不全になると高温期が維持できずに、グラフがブレてガタガタになります。

またプロゲステロンの働きが弱いため、妊娠しにくくなることも考えられます。高温期が短く不安定なら黄体機能不全を疑い、産婦人科医へ相談しましょう。高温期を維持できるかがポイントです。

ガタガタの原因③:妊娠初期

妊娠初期症状として基礎体温のグラフがガタガタ(ギザギザ)になることもあります。

妊娠初期はエストロゲンやプロゲステロン以外にも、hGCホルモン(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)など様々なホルモンが多量に分泌されるため、ホルモンバランスが崩れやすく基礎体温が変化しやすい時期だからです。

特にプロゲステロンの分泌は盛んであり、高温期が維持されます。体温上昇は平均で0.3〜1℃ほどと小さく、原因として疑うまでに時間がかかります。

そのため、基礎体温がガタガタであれば妊娠の可能性も考えられるでしょう。

ガタガタの原因④:ストレス

過度なストレスは女性ホルモンの乱れを誘発して、基礎体温のグラフがガタガタします。

エストロゲン(卵胞ホルモン)やプロゲステロン(黄体ホルモン)などの女性ホルモンは、視床下部から分泌される性腺刺激ホルモン(GnRH)によってコントロールされています。

一方で強いストレスを感じると視床下部から副腎皮質刺激ホルモン(CRH)が分泌され、女性ホルモンが上手くコントロールできなくなります。結果として卵胞に向けた適切な刺激がされず、基礎体温が乱れるのです。

ガタガタの原因⑤:更年期

卵巣機能の低下とともにホルモンバランスが崩れる更年期も、基礎体温がガタガタになる原因の一つとして考えられます。

一般的に更年期とは45〜55歳で発症するイメージがあります。しかし、実際は卵巣機能が低下して排卵されにくくなる時期から更年期は始まっているのです。

更年期に卵巣機能が低下するとエストロゲンなどのホルモンの分泌がされなくなるため、基礎体温の維持やコントロールが難しくなり、結果として基礎体温のグラフがガタガタになります。

ガタガタの原因⑥:季節

季節や気候の変化などでも基礎体温が乱れることもあります。

例えば、夏は冷房の効いた部屋と外では10 ℃近くの温度差があります。冷たい飲み物で一気に体内を冷やすこともあります。

冬には温かい部屋と外では20℃近く温度差があります。熱い湯船と脱衣所では寒暖差が大きく、体温調整の役割である自律神経が乱れる原因になるでしょう。

これらのことから、基礎体温の維持・コントロールは、意外にも体への負担になっています。

自然妊娠できる?基礎体温がガタガタだけど…

自然妊娠の可能性はあるけど確率が低い

基礎体温がガタガタしている場合でも、自然妊娠できるかどうかなのですが、結論から言えば「自然妊娠の可能性はあるけれど、確率は低くなる」ということになります。

基礎体温が「低温期」と「高温期」の二相に分かれるのは、女性ホルモンの分泌がうまくいっていて、排卵がきちんと起きている証です。

なので、グラフがガタガタの状態であれば、女性ホルモンのバランスが崩れている可能性が高くなり、自然妊娠の確率が低くなります。

自然妊娠を目指すのであれば、キレイな二層のグラフになるように対策をしていきましょう。

もし黄体機能不全であれば、着床できなくなる

特に黄体機能不全の場合、排卵は起きていますが、その後のプロゲステロンの分泌量が足りていない状態です。(高温期が維持できていない)

排卵は起きているので、タイミングが良ければ「受精」はできますが、その後、受精卵が子宮に着床(子宮内膜に受精卵がくっついて、根を張っていくこと)するのが難しくなります。

受精卵が子宮に着床できないと、妊娠(陽性)は成立しません。

無排卵月経の改善法

「無排卵月経ではないか?」と疑っている方もいるのではないでしょうか?

次に、無排卵月経の改善法や放っておくことのリスクについて解説します。

無排卵月経を少しでも疑っているなら産婦人科医に相談しつつ、改善するための手段としてご活用ください。

無排卵月経の改善法


無排卵月経の改善をするなら、まずは生活習慣を見直しましょう。

  • 規則正しい生活
  • 栄養バランスの良い食事
  • 十分な睡眠時間の確保

などは、無排卵月経を改善するための土台になります。すぐに効果が現れることはありませんが、長期的な改善方法であるため今日から始めることをおすすめします。

また、今すぐにでも妊娠を望んでいるなら排卵誘発剤による治療も検討するため、一度産婦人科や生殖医療科のある専門機関で相談しましょう。

一方で妊娠を希望していない方は、避妊具やピルで避妊をしつつ無排卵月経の改善をしましょう。

無排卵月経は何かしらの健康被害が生じている証拠です。妊娠希望の有無に関わらず、改善することが重要になります。

無排卵月経を放っておくことのリスク

妊娠の希望がないなら無排卵であってもそれほど気にすることではないでしょう。通常の月経と同じ様に出血があるため、無排卵月経に気づくのが遅くなるケースもあるでしょう。

しかし、無排卵月経を放っていると卵巣機能が低下して、不妊症となるリスクもあります。卵巣の排卵機能が低下すると早期閉経の原因にもなります。

また、子宮がんの発症率も高まり、発見が遅れるといけないので、早めに改善対策をしておきましょう。

まとめ

以上、基礎体温のグラフがガタガタになる原因を詳しく解説しました。

主な原因は以下の6つです。

・無排卵月経
・黄体機能不全
・妊娠初期
・ストレス
・更年期
・季節
そして、無排卵月経を改善する土台は生活習慣の改善です。

  1. 規則正しい生活
  2. バランスの取れた食事
  3. 十分な睡眠時間の確保

など改善が必要です。放っておくと卵巣機能の低下の原因になるため、早めに対策しましょう。

また、基礎体温を正しく測ることが大切で、基礎体温は毎日同一条件で測って初めて意味のあるデータになります。

「朝・覚醒直後・動く前」など毎日の測定時間を統一して、正しく測ってご活用ください。

基礎体温の測定方法を見直しつつ、基礎体温がガタガタになる原因について探るためにこの記事をご活用いただけると幸いです。

執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹

ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹

約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。 その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
長年経験していた自身の不妊治療をもとに「困っている人の為に役に立ちたい。」そういった気持ちで対応させていただいております。
「これからできることは何でもしたい!」という方は、ぜひご相談ください。

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