鍼治療でズーンとくる理由とは?
2024年05月17日
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鍼治療でズーンとくる
鍼治療でズーンとくる
鍼治療を受けた時、ズーンとくる鈍い痛みのような独特な「響き」を感じたことはありませんか?
マッサージで凝っている部分を押された時の感覚に近いもので、初めて感じた時は痛みや不快に感じる人もいれば、気持ち良いと感じる人もいます。
鍼治療でズーンとくる(響く)のは、鍼が効いている証拠
鍼治療でズーンとくると、悪い場所に鍼を刺されたんじゃないだろうか?ずっとこのままじゃないか?など心配するかもしれませんが、この響きは身体に悪いものではありません。
鍼治療で、身体の悪い箇所に鍼が刺さると、ズーンとくる(響く)ことがあります。硬くなった筋肉が神経を圧迫して、凝りや痛みという症状が起こります。
この硬くなった筋肉に鍼が刺さると、筋肉は刺激を受けて反応し、ズーンとくる(重く響く)感覚が生まれます。筋肉がビクンとなる場合もあります。
響くのは鍼が効いている証拠なのです。
筋硬結に鍼が刺さると、ズーンとくる感覚になる
筋肉が硬くなる「凝り」の正体は「筋硬結(きんこうけつ)」です。筋肉の使い過ぎやストレス、ケガなどによって、筋肉繊維内の筋小胞体からカルシウムイオンが過剰に放出され、筋繊維が硬くなった部位のことを言います。
人間には全身に痛みを感じるセンサーがありますが、筋硬結の部分はこのセンサーが壊れてしまい、酷くなると常に痛みを感じるようになってしまっていることも多いです。
この筋硬結に鍼が刺さると、ズーンとくる感覚になります。凝っていない健康なところに鍼を刺してもこの感覚は現れません。
鍼治療でズーンとくるのは、どれくらい続くの?
響きは何日も続かず、数時間で消える事が多いです。消えた後は凝りや痛みも楽になっていて、慣れてくると気持ち良いとリラックスして施術を受けられるようになります。
施術者は刺激の度合いを調整できますので、耐えられないようでしたら施術者に相談すると良いでしょう。
打ってはいけない場所(首)にズーンとくるのは、危険!
人間の体には、鍼を打ってはいけない場所(首など)があります。また、鍼治療でズーンとくる響きは、鍼をある程度の深さを入れることになります。
打ってはいけない場所(首など)で、鍼治療でズーンとくる程、響かせることは危険な行為になりますので、ご注意ください。
好転反応
好転反応
また、鍼をすると「好転反応」という症状が出る場合もあります。
鍼治療でのズーンという響きではなく、
- 身体がだるくなってしんどい
- 発熱、
- 急激な眠気
といった症状ですが、自然療法にはよく現れる反応です。
鍼を刺すことで筋肉の緊張が緩み、血液やリンパの巡りが良くなり、新陳代謝も高まり老廃物が流れやすくなることで、その反応に身体がついていけず起こります。
好転反応は身体が良くなろうとしているサインなのです。
東洋医学では「瞑眩(めんげん)」といい、「瞑眩なくして効果なし」とも言われています。
全ての人が感じるわけではありません
好転反応は必ず起こりますが、その反応を全ての人が感じるわけではありません。好転反応を感じやすい人は、それだけ回復力(自己治癒力)が低下している人です。
好転反応を感じやすい人の特徴は
- 症状の重い人
- 長い間、薬を使用している人
- 強い薬を使用している人
- 食品添加物や加工食品を長期間に渡って食べ続けていた人
- 肉や脂肪の多い食事を摂り続けていた人
などです。
好転反応は、施術の翌日~3日目に現れ、その後3日ほど続くことが多いです。
症状が出ている時の注意点
症状が出ている時は、
- 身体を冷やさない
- 睡眠や食事など規則正しい生活
- 栄養バランスのとれた食事
- アルコールを控える
- 長風呂は避ける
など、無理せずゆっくり過ごすようにしましょう。
執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹
約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。
その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
長年経験していた自身の不妊治療をもとに「困っている人の為に役に立ちたい。」そういった気持ちで対応させていただいております。
「これからできることは何でもしたい!」という方は、ぜひご相談ください。
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