【妊娠初期・中期】に胃が痛い(キリキリ、みぞおち、胃痛で動けない等)
2024年07月26日
【この記事でわかること】
- 妊娠中(初期~中期)の胃痛の原因と症状
- 胃痛をやわらげる具体的な対処法
- 病院を受診すべきケースの見分け方
この記事では、「妊娠中に胃がキリキリ痛む」「みぞおちが苦しくて食事がつらい」と悩む方に向けて、妊娠初期~中期に起こりやすい胃痛の原因と対処法をわかりやすく解説しています。
妊娠によるホルモンの変化や子宮の圧迫、ストレスなどが主な原因であり、多くの妊婦さんが経験する症状です。
結論として、胃痛は珍しいことではなく、生活習慣を見直すことで改善が期待できます。
本文中では、食事・服装・過ごし方の工夫や、病院に行くべき症状のサインなども解説していますので、ぜひ最後までご覧ください!
目次
妊娠中に胃が痛い(キリキリ、みぞおち、胃痛、胃が苦しい等)
体験談→第一子を妊娠中だったMさん(30代・主婦)は、妊娠6週目あたりから「空腹時に胃がギューッと締め付けられるような痛み」を感じ始めました。
「最初は“つわりかな?”と思って我慢していたんですが、食べても痛みが引かず、立っているのもつらくて。結局、仕事を早退する日が続きました」

妊娠中に胃(みぞおち)が痛い!などの症状ありませんか?
妊娠中に
- 胃がキリキリ痛い(空腹時・食後、胃痛で動けない)
- 苦しい
- むかむかする、圧迫感がある
- 胃がキリキリ痛む
- みぞおちの圧迫感
- 胃が重い・焼けるような痛み
- 胃が膨らんで苦しい・もたれる
といった症状が現れることがありますが、珍しくありません。
妊娠の初期症状(妊娠初期~中期)かも
妊婦さんの胃痛は、妊娠の初期症状の一種です。
いつから?いつまで続く?
妊娠5~6週くらいから起こりはじめ、11週頃まで続きます。長いと、妊娠中期の18週~20週まで続くこともあります。
胃の場所&症状マップ


- 赤系:鋭い痛み(胃酸過多)
- オレンジ:圧迫感(子宮の影響)
- 黄色:鈍い痛み(消化不良)
妊娠中はホルモンの変化や子宮の拡大で、胃のさまざまな場所に不調が出やすくなります。場所によって原因が異なるので、自分の痛みのタイプをチェックしてみましょう。
妊娠中(妊娠初期~中期)の胃痛の症状について

胃がキリキリする、ギューッと痛む
お腹が空いた時や食べた直後などに強い痛みが出たり、胃を強く握られたような痛みがある。つわりで嘔吐した時や気持ち悪い時に胃痛を感じる、など。
胃が苦しい、みぞおちの痛み、食後に胃痛で動けない
胃が常に膨らんでいるようで、いつも胃の中にものがたまっている感じがしてスッキリしない、食べると(食後)すぐに苦しくなってしまう、など。
胃が重い、焼けるような鈍痛
鈍い痛みや胃もたれ感が常にある。胃が重く食欲がなく、焼けるような感じがする。
【妊娠中(妊娠初期~中期)】なぜ胃痛は起こるの?原因は?


【妊娠初期~中期】胃痛の原因① 消化管の動きが鈍くなる
妊娠すると、つわりによって吐き気や偏食になり、ホルモンバランスが崩れやすくなり、胃腸機能が低下します。
妊娠を維持する働きのあるホルモンの影響で、消化管の動きが鈍くなり、胃での消化に影響が出て、食後などに胃痛が出ることが多いと考えられています。
【体験談】→妊娠8週で初めて胃痛を感じたKさん(40代・妊活後の高齢初産)は、
「お腹が空くと鋭い痛みが走るし、食後は逆にみぞおちがパンパンに張って動けなくなる…」
と、まさに“胃が正常に働いていない感覚”に悩まされていました。
【妊娠初期~中期】胃痛の原因② 子宮が大きくなって胃や腸を圧迫する
また、子宮が大きくなって胃や腸を圧迫することで、消化器官の働きが悪くなります。食後に胃や腸に食べ物が溜まったままになり、みぞおちの辺りに胃もたれや膨満感が起こると考えられています。
【体験談】→妊娠10週を超える頃から、徐々に大きくなる子宮が胃や腸を圧迫するようになります。その結果、胃が物理的に押し上げられ、食後に苦しさや痛みを感じやすくなります。
Cさん(第二子妊娠中)は、
「第一子の時よりお腹が出るのが早くて、10週あたりから胃がムカムカ・ギュウギュウする感じがありました」と話しており、体型や妊娠経験によっても感じ方が異なるようです。
【妊娠初期~中期】胃痛の原因③ ストレス
ストレスが原因で胃痛になることもあります。不安やストレスが自律神経の乱れに繋がり、胃痛を引き起こすと考えられています。
【体験談】→妊娠という大きな変化の中で、「ちゃんと育っているかな」「つわりが終わらない…」などの不安がストレスとなり、自律神経の乱れから胃痛を引き起こすこともあります。
妊活歴3年でようやく妊娠したRさん(35歳・会社員)は、
「喜びと同時に“この子を絶対に守らなきゃ”というプレッシャーで、毎晩、胃のあたりがズーンと重くなるような痛みがありました」
妊娠中(妊娠初期~中期)の胃痛を和らげる方法は?


妊娠中の胃痛、あなたはどのタイプ?


冷たい飲み物は避けて、常温以上にする
冷たいものの摂り過ぎは、胃に更に負担をかけてしまいます。身体を冷やすのも良くありません。
【体験談】→ 妊娠9週目で胃痛に悩まされていたHさんは、「冷たいお茶をやめて、白湯に変えたら明らかに胃の痛みがやわらぎました」
肉は、脂肪分の少ない赤身のものを選ぶ
魚の脂は、肉の脂と違って、身体に良い物が含まれているのでおすすめです。
胃酸を分泌させやすい食事を避ける
味の濃い食事や辛い物、酸味の強い物は胃酸を分泌させやすく、胃痛の原因になります。薄味や胃に優しい食事を心がけましょう。カフェインも避けた方が良いでしょう。
リラックスできる服装
胃や腹部を締め付ける服装は、胃の圧迫感を強め、胃の機能を低下させる原因になってしまいます。また、身体や胃を締め付ける服装は、血流が悪くなり身体の冷えに繋がります。
【体験談】→ 締め付けない服装、ゆったりとしたブラトップやマタニティウェアを活用したEさんは、
「服を変えただけで、圧迫感が減って呼吸も楽に。胃痛も落ち着きました」
食後すぐに横にならない
食事の後は胃酸の分泌が活発になっているので、すぐ横になると胃酸の逆流が起こりやすくなり、胃痛の原因となります。
【体験談】→ Lさん(初産・妊娠11週)は、「昼食後にすぐゴロンと寝ていたら、胸やけと胃の痛みが悪化。座ってゆっくりするようにしたらかなり楽になった」と実感しています。
病院にいくべき症状


食後にみぞおちが痛い
食後に痛む場合は、胃潰瘍の可能性があります。みぞおちの痛みはストレスが原因と考えられています。
下血、嘔吐がある
便に血が混ざったり黒っぽい便、血を吐くなどの場合は十二指腸潰瘍の可能性があります。胃潰瘍と違い、空腹時にみぞおちが痛むケースが多くなります。
強い胸やけ
逆流性食道炎の可能性があります。妊娠初期の症状の一つに胸やけがありますので、胸やけが酷い場合は病院に相談しましょう。
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【よくある質問】妊娠初期・中期に胃が痛い(キリキリ、みぞおち、胃痛で動けない)

Q1.妊娠中期に胃がキリキリ痛む原因は何ですか?
A. 妊娠中期の胃痛には、以下のような原因が考えられます。
- ホルモン変化:妊娠中は黄体ホルモン(プロゲステロン)が増加し、胃や腸の動きがゆるやかになり、消化不良や胃もたれを起こしやすくなります
- 子宮の圧迫:胎児の成長に伴い子宮が大きくなり、胃が上方から圧迫されて痛みや不快感が生じます
- 胃酸の逆流:胃の圧迫や胃の働きの低下により、胃酸が食道に逆流し、胸やけや胃痛が起こります
- 食事や生活習慣:脂っこい食事、刺激物、早食い、食べ過ぎなどで症状が悪化することがあります
参考文献:日本産科婦人科学会「妊娠中の体調変化と消化器症状」
参考文献:レディースクリニックなみなみ 妊娠初期のつわり徹底ガイド
Q2.妊娠中期の胃痛で受診が必要なサインはありますか?
A. 次のような症状がある場合は、自己判断せず医療機関を受診してください。
- 発熱・嘔吐を伴う激しい胃痛
- 血を吐いた、または黒色の便が出る
- 強い張りや下腹部痛を伴い流産・早産の兆候が疑われる
- 痛みが長時間続き、生活に支障がある
【出典】厚生労働省「妊婦検診」
Q3.妊娠中期の胃痛をやわらげるためのセルフケア方法はありますか?
A. 軽度の胃痛や不快感の場合は、以下の工夫で緩和が期待できます。
- 少量ずつ回数を分けて食べる(1日5〜6回の分割食)
- 脂っこい料理や辛い食品を控える
- 食後すぐに横にならず、30分以上座って過ごす
- 就寝時は上半身をやや高くして寝ることで胃酸逆流を防ぐ
- カフェインや炭酸飲料の摂取を控える
参考文献:ステムセル研究所「妊娠後期のつわりをやわらげる6つの対策」
Q4.妊娠中でも胃薬は使えますか?
A. 妊娠中でも使用できる胃薬はありますが、必ず主治医に相談してから服用してください。自己判断で市販薬を使うことは避けましょう。
医師が処方する場合は、胎児への影響が少ないとされる制酸剤や胃粘膜保護薬などが選ばれます。NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)など一部薬剤は妊娠中には避けるべきです
参考文献:厚生労働省 妊娠中に安全とされる薬
【まとめ】妊娠中(初期・中期)に胃が痛い(キリキリ、みぞおちの圧迫感、胃痛で動けない等)

【妊娠初期~中期】このような症状はありませんか?
妊娠中に
- 胃がキリキリ痛い(胃痛で動けない)
- 苦しい
- むかむかする、みぞおちの圧迫感がある
といった症状が現れることは珍しくありません。
妊婦さんの胃痛は、妊娠の初期症状の一種です。
妊娠5~6週くらいから起こりはじめ、11週頃まで続きます。長いと、妊娠中期の18週~20週まで続くこともあります。
【妊娠初期~中期】胃痛の原因
① 消化管の動きが鈍くなる
妊娠を維持する働きのあるホルモンの影響で、消化管の動きが鈍くなり、胃での消化に影響が出て、食後などに胃痛が出ることが多いと考えられています。
② 子宮が大きくなって胃や腸を圧迫する
子宮が大きくなって胃や腸を圧迫することで、食後に胃や腸に食べ物が溜まったままになり、みぞおちの辺りに胃もたれや膨満感が起こると考えられています。
③ ストレス
ストレスが原因で胃痛になることもあります。不安やストレスが自律神経の乱れに繋がり、胃痛を引き起こすと考えられています。
妊娠中(妊娠初期~中期)の胃痛を和らげる方法
- 冷たい飲み物は避けて、常温以上にする
- 肉は、脂肪分の少ない赤身のものを選ぶ
- 胃酸を分泌させやすい食事を避ける
- リラックスできる服装
- 食後すぐに横にならない
病院にいくべき症状
- 食後にみぞおちが痛い(胃潰瘍の可能性も)
- 下血、嘔吐がある(便に血が混ざったり黒っぽい便、血を吐くなどの場合は十二指腸潰瘍の可能性もある。胃潰瘍と違い、空腹時にみぞおちが痛むケースが多い
- 強い胸やけ(逆流性食道炎の可能性も)
自分では判断できない痛みがあれば病院で診てもらいましょう。
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執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹

約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。
その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
長年経験していた自身の不妊治療をもとに「困っている人の為に役に立ちたい。」そういった気持ちで対応させていただいております。
「これからできることは何でもしたい!」という方は、ぜひご相談ください。












