
このような症状はありませんか?
- 周期が短い(25日未満)、長い(40日以上)
- 生理の期間が短い(3日未満)、長い(10日以上)
- 経血量が異常に多い、少な過ぎる
- 周期が、バラバラで一定しない
- 不正出血がある
- PMSがある
生理不順になる原因は?
正常な生理周期は、25~38日です。
不順になりますと、毎月の間隔が一定せず、乱れてしまいます。
最近の若者に多い、不規則な生活、過度なストレスなども問題です。
ダイエット、激しいスポーツなど、脳の視床下部の機能が、低下しますのでご注意ください。
生活習慣が乱れると
生活習慣(冷え、疲れ、ストレス、食事、睡眠など)は、非常に大切です。
不規則な生活習慣によって、ホルモンのバランスが乱れると、卵巣が正常に働かなくなります。
すると、ホルモンの分泌が少なくなり、不順(無月経など)になる場合があります。
生理は、ストレスのバロメーターとも言われています。
卵巣に命令を出す「脳の視床下部」や「下垂体」は、ストレスや体重減少に大きく影響を受けます。
激しすぎる運動(アスリート)は、体が生存に直接関係のない「生殖機能」をストップさせて、他の臓器を守ろうとします。
その結果、不順になったり、生理が止まってしまいす。
放っておくと?
周期が多少ずれていても、毎月排卵が起きていれば、それほど心配はいりません。
基礎体温を測り、もし排卵が起きていない状態(2層に分かれていない状態)であれば、基礎体温表を持参し、婦人科を受診を。
無排卵や、ホルモンバランスが乱れている可能性があります。
放っておくと、将来妊娠しにくくなるケースも…。
更年期のような症状(のぼせ、肩こり、頭痛など)が出たり、閉経が早まっていく危険性も出てます。
出来る限り、心身の疲れを取り、一定の周期になるようにしていきましょう。
生理不順には様々な種類があります
稀発月経
多少の個人差があるのですが、39日以上の長い周期のものを言います。
原因としては、脳の視床下部が、ストレス、ダイエットなどの影響を受けていることが考えられます。
卵巣の働きが不十分で、ホルモンがうまく分泌されていません。
その場合でも、排卵があれば妊娠・出産が可能ですが、無排卵になっている場合も多くみられます。
頻発月経
卵巣機能低下で起こる「黄体ホルモンの減少」によって、周期が24日以下の短い周期のことを言います。
原因としては、卵巣の働きが落ちているか、ストレスによるホルモンの乱れが考えられます。
また、黄体ホルモンの分泌が不十分で、排卵から生理が始まるまでの期間が短くなる場合(黄体機能不全)もあります。
そうすると、子宮内膜が十分に成熟しないので、妊娠しにくかったり、流産しやすかったりします。
過長月経
出血が8日以上続く状態を、過長(かちょう)月経と言います。(貧血になりやすくなります)
過長月経は、子宮内膜症などの病気により、出血量が増えている時もあるので、ご注意ください。
原因としては、ホルモンバランスの乱れや子宮の病気が考えられます。
過多月経
出血量が多い、レバー状の塊が混じる、疼痛がひどいなどの症状がみられる状態を、過多(かた)月経と言います。
血量が異常に多い状態では、ナプキンが1時間もたないなどの症状が出ます。
子宮筋腫や子宮腺筋症、子宮内膜炎、子宮がん、ポリープなどの病気が原因になっていることもあるので要注意です。
過少月経と過短月経
経血量が極端に少なく、ナプキンわずかにつく程度で終わってしまうような状態を過少(かしょう)と言います。
2日以内で終わってしまう場合を過短(かたん)と言います。
これは、女性ホルモンの分泌量が少ないため、子宮内膜の厚みが薄い、または子宮自体の発育不全など、甲状腺機能異常が原因のケースもあります。
続発性無月経とは
3ヶ月以上、生理が来ない状態です。
ストレス、ダイエット、激しいスポーツにより、脳の視床下部の機能が低下することにより起こります。
無排卵性月経とは
月経が来たとしても、排卵していない状況のことを言います。
過度のストレスや無理なダイエット、激しいスポーツ、不規則な生活などから、排卵が起きなくなります。
生理不順は、自律神経のバランスを整えることが大切
自律神経のバランスを整えると、改善されるケースも多いです。
自律神経は、常に体全体のバランスを保とうとする神経です。
内臓や内分泌ホルモンの調整もしてくれ、正常に働くと、ホルモン代謝も良くなり、体調を良くしてくれています。
過労や心身の疲労、不規則な食事、運動不足などで、ストレスがかかると、簡単に自律神経はバランスを崩してしまいます。
リラックスすることでバランスが整いますので、リラックスを心がけてみて下さい。
リラックスしている間に、自律神経の働きは、整ってきます。
生理不順の養生法
①ストレッチ、ヨガ、ウォーキングなどは、リラックスし、血行も良くなります。
②睡眠はしっかり取り、寝る前にPC、スマホ、携帯電話を使うのは×。
③無理なダイエットは禁物。1年間に5キロ以上のダイエットは×。
急に体重が減ると、卵巣機能が低下して、生理が来なくなる場合もあります。
甘いものの食べ過ぎも× 血液の流れが滞り、不順を招くことも。
おすすめの食べ物
①良質なタンパク質を摂る。(ホルモンのバランスを整えてくれます)
特に植物性のタンパク質は、エストロゲンの分泌を調整する働きを持っています。(大豆、黒豆など)
②ビタミンEは、血液の循環がよくなり、ホルモンバランスを整えてくれます。(ナッツ類、オリーブオイルなど)
③自分に合った漢方を処方してもらう。
鍼灸では?
はり灸では?
病院では、ホルモン剤や漢方が処方されます。
東洋医学では、婦人科系と関係のあるツボを使い、成果を出しています。
自律神経を調整して、卵巣や子宮の血行を促し、正常な働きをするようにサポート致します。
多くは、ストレスにより自律神経が乱され、ホルモンの分泌に影響が出て、周期が乱れています。
当院には、ほとんどの方が、婦人科疾患(子宮内膜症子宮筋腫、生理痛など)で、通院されています。
来院時に、ご自身でも出来る「生活習慣のアドバイス」も行っております。
生活習慣(運動、食事、睡眠など)が整ってくると、はり灸とのダブル効果が期待できます。
症例
35歳 SE 豊中市 生理不順
脈、腹、舌を見て、東洋医学的に「脾虚証」とした。
現病歴
今までは、周期も安定していたが、ここ半年くらい非常に不定期で安定しない。
基礎体温もバラバラ。仕事の関係で、規則正しく食べれていない。面倒で食べない時もよくある。
エコー検査をすると、内膜がかなり薄いと言われ、ホルモン療法と併用して、当院での施術を始める。
経過
施術後、体調が整い、体のすみずみまで温かくなった。不順が続いていたのが、施術3回目で、生理が始まった。
定期的に通って頂き、約半年後に妊娠がわかった!
36歳 事務職 豊中市 生理不順
脈、腹、舌を見て東洋医学的に腎虚証とした。
現病歴:ピルを飲んでいる。将来赤ちゃんを希望しているので不安。
お腹がとても硬い。便秘や下痢はない。仕事で無理が続き心身の負担が多く、体温がいつも低い。
経過: 施術後、今まで経験したことないくらい足がポカポカ温かく気持ちがよかった。信じてしばらく通院を続けたいとのこと。
通院は週に1回のペース。3か月後、体温が全体的に上がり、月経が自然に来たと喜んでいた。
現在、体調管理も兼ねて、継続通院中。ピルの服用も止めている。