【卵黄嚢】いつから見える? 見えたら安心?
2024年07月19日

【この記事でわかること】
- 妊娠検査薬で陽性が出た後の一連の流れ
- 胎嚢・卵黄嚢・心拍が確認できる時期と目安
- 確認できない場合の対処法や注意点
本記事では、妊娠検査薬で陽性が出た後の「何をどうすればいいの?」という不安を抱える方向けに、胎嚢・卵黄嚢・心拍の確認時期や、よくあるケースをわかりやすく解説しています。
初めての妊娠で不安な方や、以前に流産経験がある方などにも安心して読んでいただける内容です。
結論としては、胎嚢は妊娠5週前後、心拍は6週頃から確認できるケースが多いですが、排卵のズレによって見えるタイミングには個人差があります。焦らず、赤ちゃんの成長を待つことが大切です。
本文中では、よくある体験談や稽留流産の基礎知識、心拍が確認できない場合の対処法なども解説していますので、ぜひ最後までご覧ください!
目次
妊娠検査薬で【陽性】が出た後の流れ
まずは、妊娠検査薬で陽性が出た後、そこからの流れをご説明いたします。
- 妊娠検査薬で陽性
- 胎嚢の確認
- 卵黄嚢(らんおうのう)の確認
- 胎芽の確認
- 心拍の確認
胎嚢、卵黄嚢、心拍は、いつから見える?
次にそれぞれの確認内容、確認時期(いつ)をご説明いたします。
「胎嚢の確認」いつから?
着床後に妊娠が継続すると、胎嚢と呼ばれる赤ちゃんが入った袋が形成されます。
妊娠5週過ぎを目安に、エコーを使って胎嚢を目視で確認します。妊娠6週目には胎嚢は1㎝~2㎝程度の大きさになっています。
「卵黄嚢の確認」いつから見える?
卵黄嚢とは、胎芽に栄養を送るための栄養源となるもので、白っぽいリング状のものが見えてきます。だいたい妊娠5週半~6週前半に確認できます。
「胎芽の確認」いつから?
胎芽とは、赤ちゃんのことで、だいたい妊娠6週頃に確認できます。妊娠6週目には平均して5~7㎜の大きさになっています。
妊娠8週目までは胎芽と呼ばれ、妊娠9週目以降になると胎児と呼ばれるようになります。
→体験談:
ある30代女性は、妊娠検査薬で陽性反応が出た翌日に不安で病院へ駆け込んだそうです。しかし診察では「まだ何も見えませんね」と言われ、かえって不安が大きくなってしまいました。排卵のタイミングがずれていただけで、1週間後には無事に胎嚢が確認できたとのこと。焦る気持ちはよく分かりますが、必要以上に早く受診すると確認できず不安になることもあります。
「心拍の確認」いつから?
心拍とは赤ちゃんの心臓の拍動です。一般的に最初に心拍を確認するのに行う検査が超音波検査です。
だいたい胎嚢確認から1週間後、(妊娠5週~6週頃)に確認できるようになります。
検査中にモニター画面を見ると、実際に赤ちゃんの心臓が動いている様子が見られることもあります。
妊娠6週頃に子宮内で胎芽心拍を確認できれば、異所性妊娠や流産の確率が低くなります。
※異所性妊娠とは、卵管などの異常な部位に受精卵が着床することです。 異所性妊娠では、胎児は生存できません。
→体験談:
40代前半で自然妊娠された女性は、過去に流産経験があり、「また心拍が確認できなかったらどうしよう」と毎晩眠れないほど不安な日々を過ごしていたそうです。妊娠7週での診察時、医師から「心臓がしっかり動いていますよ」と言われた瞬間、思わず診察台の上で涙があふれたとのこと。小さな心臓の動きは、不安に揺れる心を大きく支えてくれる出来事だったそうです。
卵黄嚢が見えたら安心?
卵黄嚢の「特徴」
胎嚢の中に白い輪っか状に見えるもの
卵黄嚢が見えたら安心?
卵黄嚢が見えたら、心拍が確認できる可能性が高くなります。週数が進むごとに、少しずつ安心できるようになります
【心拍の確認が出来ない】場合
最後に心拍の確認がなかなかできない場合は、どうなっているのかをご説明いたします。
- 心拍の確認が出来ない場合…妊娠6週目ごろには胎芽、心拍が確認できることが多いですが、心拍は確認しづらいことも少なくありません。排卵が遅れていたり、妊娠成立した日が遅かったりする場合には、最終月経から計算した妊娠週数よりも妊娠が進んでいない場合があります。そのため、確認できなかった場合は1~2週間後に再検査し確認します。
- 稽留流産の診断…7~8週にも関わらず心拍が確認できない場合は、妊娠5~6週の稽留流産と診断されます。また、6週以降に、それまで認められていた心拍が確認できなくなってしまった場合は、後日再度確認し、数回にわたり心拍が見られない場合は、最初に心拍が確認できなくなった時点での胎芽・胎児の大きさから週数を割り出し、稽留流産と診断されます。この場合、染色体に問題があり、そこから成長できないというケースがほとんどです。ママが無理をしたとか、風邪を引いたなどは全く関係ないので落ち込む必要はありませんよ。
- 準備をしっかりしておく…ある程度、陽性が出てからの流れを理解したら、後は赤ちゃんがやってきてくれるのをリラックスしてゆったりと構えて待ちましょう。早く色々な確認をしたい気持ちも分かりますが、焦らず、心も身体も赤ちゃんを迎え入れる準備をしっかりすることが大切です。
よくある質問と回答
Q1. 妊娠検査薬で陽性が出たら、いつ病院に行けばいいですか?
A. 妊娠検査薬で陽性反応が出た場合、生理予定日から1週間後以降(妊娠5週ごろ)に病院を受診するのが一般的です。早すぎると胎嚢が確認できず、再診が必要になることもあります。
Q2. 胎嚢はいつから見えますか?
A. 胎嚢は妊娠5週前後から経腟エコーで確認できることが多いです。ただし、排卵日や着床の時期に個人差があるため、6週まで見えないこともあります。
Q3. 卵黄嚢が見えたら安心していいですか?
A. 卵黄嚢が見えることは妊娠が順調に進んでいるサインのひとつですが、安心できるのは心拍が確認されてからです。妊娠6〜7週ごろに心拍が見えると流産リスクが下がります。
Q4. 心拍が確認できないと流産ですか?
A. 妊娠6週で心拍が見えない場合でも、排卵日のズレなどで週数が実際より浅いこともあります。1〜2週間後に再度検査することが一般的で、すぐに流産とは限りません。
Q5. 陽性反応が出たのに胎嚢が見えないときはどうしたらいい?
A. 異所性妊娠の可能性もあるため、下腹部痛や出血などの症状がある場合はすぐに医療機関へ。症状がなければ1週間ほどあけて再検査を行い、胎嚢の確認を行います。
【まとめ】卵黄嚢 いつから見える? 心拍の確認は、いつできる?
卵黄嚢(らんおうのう)はいつから見える?
卵黄嚢(らんおうのう)は、妊娠初期に胎児を育てるための重要な役割を果たす組織です。超音波検査で卵黄嚢が確認できるのは、妊娠5週頃からが一般的です。
これは、妊娠が進むにつれて胎嚢(たいのう)の中に小さな丸い形として見えるようになります。
ただし、個人差があり、確認できるタイミングは妊娠週数や赤ちゃんの成長スピードに左右されることもあります。
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執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹

約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。
その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
長年経験していた自身の不妊治療をもとに「困っている人の為に役に立ちたい。」そういった気持ちで対応させていただいております。
「これからできることは何でもしたい!」という方は、ぜひご相談ください。