【多嚢胞性卵巣症候群】砂糖断ちで痩せたら治る?!
- 生理不順・無月経・無排卵月経がある
- 不妊症(妊娠しにくい)
- 男性化傾向(毛深い、にきびなど)
- 黄体機能不全
- 肥満(お腹が出る)
- 疲れやすい・下腹部痛
多嚢胞性卵巣症候群の【原因】
多嚢胞性卵巣症候群の【原因】
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)とは、卵巣を覆う膜が厚くて硬いため、卵子が排卵しづらくなり、卵巣に卵胞がたくさん出来てしまう状態のことです。
原因はホルモンバランスの乱れと考えられています。
排卵するには、LH(黄体化ホルモン)とFSH(卵胞刺激ホルモン)という二つのホルモンが必要ですが、多嚢胞性卵巣症候群の場合はLHの分泌が増え、排卵しにくくなっています。
その結果、妊娠しにくい状況になってしまいます。
現代医療においては、はっきりとした原因やメカニズムは未だ不明なところも多く、根本的な対処法や薬はありません。
主に病院ではホルモンを投与して排卵を起こすことになり、根本的な方法は確立されておりません。
自然妊娠出来る?
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)であっても自然に妊娠されている方はいくらでもおられます。PCOSの場合でも、排卵していれば妊娠できる可能性はあります。
PCOSで問題となるのは排卵障害が強い場合です。基礎体温できれいに二相性になっている方は心配ありません。
ただし、排卵検査薬での排卵日予測がしづらく、自然妊娠のタイミングがつかみにくくなります。
多嚢胞性卵巣症候群になると、お腹が出るの?
お腹が出る
疲れやすい状態が続き、おなか周りに脂肪が多く、急に太ったという方は、多嚢胞性卵巣症候群かもしれません。PCOSの症状の1つとして、お腹が出ることがある場合があります。
卵巣で男性ホルモンの過剰分泌が起こる状態で、特に腹部に脂肪が蓄積しやすくなり、お腹が膨らむ(お腹が出る)ように見えることがあります。
卵巣過剰刺激症候群の可能性も
また、PCOSの方は卵巣にたくさんの卵胞が存在するため、排卵誘発剤により多くの卵胞が排卵しようとすると、卵巣が大きくはれ上がりお腹や胸に水がたまる(お腹が出る)ことがあります。これを卵巣過剰刺激症候群(OHSS)と呼びます。
気をつけること(ライフスタイル)
ライフスタイルの改善
多嚢胞性卵巣症候群の方が気をつけるべきことは、減量を含めたライフスタイルの改善が治療の第一歩です
問題は、生活習慣の中に隠れています。例えば
- ストレス
- 生活習慣
- 食事(砂糖断ち)
- 睡眠の乱れ
- 適度な運動
などが主な原因とされています。生活習慣をもう一度見直して、体質を改善していきましょう。また、肥満につながる生活習慣を見直しましょう。
ストレスを解消する
肥満の解消には、食事と運動の両輪が大切です。
そして、規則正しい生活を送ったり、睡眠をしっかりとったりすることも重要です。
ストレスが溜まると、食欲が増すホルモンの分泌が増えるといわれています。自分なりのストレス解消法を見つけることで、痩せやすくなるかもしれません。ストレスのケアが大切です。
砂糖断ちして痩せたら治る?!
食べてはいけないもの(砂糖断ち等)
日本人は、PCOSの約3分の1に「肥満」が伴うと言われています。なので、デトックス作用の高い食材を中心に食べることをオススメします。
食べ物を見直すことがとても大切で、体質改善の第一歩になります。
- おすすめな食べ物…根菜、海藻、豆類(納豆・豆乳)、いも、しょうがなど
- 食べてはいけないもの(食べない方が良い)…白砂糖(砂糖断ち◎)を使ったお菓子、スナック菓子、添加物を含む食品、冷たいもの、過剰な水分などです。
砂糖断ちで体質改善
砂糖断ちをしていくだけでも、自然と疲れやすい体質が改善してきます。しかしストレスになってもいけないので、砂糖断ちで頑張って、我慢し過ぎないようにお願い致します。
そして、朝ごはんはしっかり食べて、昼、夜になるにしがたって、少なく食べるほうがホルモンバランスが整い排卵しやすくなります。朝食抜きはNGです。
痩せたら治る?
よく多嚢胞性卵巣症候群は、痩せたら治る?と質問を受けます。
肥満の方の多嚢胞性卵巣症候群の場合、体重減少のみで自然排卵や月経が再開することもあります。
ただし、無理なダイエットをしてしまうと、より妊娠しにくくなってしまいますので、2~3ヶ月で5~6㎏くらいのペースで減量を目指しましょう。
安易に、痩せたら治る!と思い込まないようにお願い致します。健康的に痩せることを目標にトライしてみましょう。痩せると疲れやすい体質も改善してきます。
もし現在太っているなら、痩せたら治る可能性はあると思います。しかし、痩せている人でも多嚢胞性卵巣の人はいっぱいいますので、そういうタイプなら痩せてもあまり変わりません。
【鍼灸】多嚢胞性卵巣症候群
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)でよくありがちなのが、胃腸の症状(不調)です。食事の「質と量」を見直して、体質改善を頂くようにお伝えしております。
また、多嚢胞性卵巣症候群だからといって妊娠できないわけではありませんので、少しづつ体質を改善していくことをお勧めしています。
ご自身でもできること(気をつけること)は沢山ありますので、ご自宅でもできることもアドバイスさせて頂きます。疲れやすい体質も改善してきます。
多嚢胞性卵巣症候群は、よく痩せたら治ると言われますが、鍼灸で胃腸を整えていくと、食べ過ぎる体質が変わったり、必要以上に食べなくなるので、痩せやすくなります。
多嚢胞性卵巣症候群の方でも、自然妊娠される方は非常にたくさんおられます。今できることをしっかりやってみてください。体質改善には、地道な努力が実を結びます。
【多嚢胞性卵巣症候群】砂糖断ち&体質改善で、痩せたら治ってきた症例
多嚢胞性卵巣症候群 32歳 女性 箕面市
脈、腹、舌の状態を見て、東洋医学的に「脾虚証」とした。
現病歴(症状)
倦怠感があり疲れやすい。少し肥満気味の女性で、生理不順があり、よく胃腸症状で悩んでいる。しっかり体質改善をして、将来、自然妊娠を希望している。(現在結婚2年目)
会社での人間関係でストレスを溜め込んでいる。
経過
まずは胃腸を元気にするように施術した。甘いお菓子とコーヒーが大好きとのことで、体質改善をするために、砂糖断ちとカフェイン断ちのアドバイスをした。
痩せたら治る可能性があるということで、ダイエットにも励んだ。
原因と症状についてしっかり説明をした。施術3回目には倦怠感が無くなり、疲れやすいと言わなくなった。
その後、基礎体温を毎日計ってもらうと、施術4~5回目で安定してきたのがわかり、生理も順調に来ている。3ヶ月で5キロほど痩せて引き締まった。
半年後、特に目立った症状もなくなり、自然妊娠することができました。妊娠に至るまで色々あったが、今はほっとしたと喜ばれている。
執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹
約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。
その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
長年経験していた自身の不妊治療をもとに「困っている人の為に役に立ちたい。」そういった気持ちで対応させていただいております。
「これからできることは何でもしたい!」という方は、ぜひご相談ください。