鍼灸治療の【危険なデメリット】とは?首に刺すのは危険?
2025年09月13日
【この記事でわかること】
- 鍼灸の「危険な場所」とは?
- 鍼灸治療のデメリットや副作用
- 好転反応の正体と対処法
「鍼灸って痛そうで怖い」「首や頭に刺して大丈夫?」と不安に思ったことはありませんか?この記事では、鍼灸治療で注意すべき危険な部位(禁鍼穴・禁灸穴)や副作用、デメリットについて詳しく解説しています。
特に、「鍼灸を受けてみたいけど不安」「首や顔の鍼は安全なのか気になる」という方におすすめの内容です。
結論として、正しい知識と技術をもった鍼灸師による施術であれば、安全性は高く、不調改善に大きな効果が期待できるということが分かります。
本文中には、よくある質問や注意点、実際の事例もご紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください!
目次
鍼灸について


鍼灸のイメージ
鍼灸と聞くと、
- 痛そう、お灸は熱そう
- 血が出ないか心配
- 首や頭などに刺すと危険そう
といった声を耳にします。
→体験談:
ある40代の女性は、初めて来院された時、入り口で立ち止まって「やっぱり怖くなってきました…」と不安そうな表情を浮かべていました。でも、施術後には「もっと早く来ればよかったです!」と笑顔でおっしゃってくださいました。
世界保健機関(WHO)によって認められている
鍼灸治療の経験の無い人も多くいらっしゃいますが、鍼灸治療は世界保健機関(WHO)によって世界的に認められた治療法です。
人の身体には361箇所のツボ(経穴)が存在すると言われていて、鍼やお灸でツボを刺激することによって、全身の様々な箇所に現れた症状を緩和することが出来ます。
しかし、使うと危険な場所にあるツボも存在します。そんな危険な場所を今回ご紹介いたします。
鍼を打ってはいけない(危険な)場所について
鍼を打ってはいけない場所(禁鍼穴・禁灸穴)


鍼灸治療には、鍼を打ってはいけない危険な場所、お灸をしてはいけない危険な場所が存在し、禁鍼穴(きんしんけつ)、禁灸穴(きんきゅうけつ)と言ったりします。
ツボは、重要な臓器の側や大きい血管の側、化膿や出血しやすい危険な場所もあります。目や脇、乳頭などは、鍼灸治療はとても危険な場所になります。
針治療でズーンと響く(響き)
ズーンと響くような鈍い感覚が残ることもありますが、これは筋肉のコリが強い部分に鍼が当たった時に起こりやすく、意図して起こす場合もあります。
針治療でズーンと響く!この感覚は、鍼が効いているという目安になります。必要に応じて、あえて響かせて、治療効果を出していく方法もあります。
強い響きが苦手な方は、鍼灸師にご相談ください。当院では、響きを目的に鍼を打つことはしませんのでご安心ください。
首に鍼をするのは危険
一般の方はあまりする方はおられないかと思いますが、鍼灸師でセルフで首や肩に鍼治療をする場合には、非常に危険です。
見えないところに鍼治療することは、熟練していないと非常に危険な行為です。
→事例:
以前、学生時代に指導を受けた先生から「鍼灸師の中にも、首や脇のツボを軽視して事故につながった例がある」と聞かされました。実際、自己流で首に鍼をして神経を痛めた例も報告されており、施術には高度な知識と経験が必要です。
関連記事:鍼灸治療(置き針)をしてはいけない危険な場所とは?!
鍼灸の危険なデメリット?!について


デメリット① 内出血
鍼を刺す時に、血管に鍼が当たると、皮膚から出血したり、内出血を起こす場合があります。毛細血管を避けて鍼をすることは不可能なので、まれに内出血することはどうしても避けられません。
しかし、この場合は数日で治りますので心配はいりません。
また、基本的に体の大きな血管は弾力があるので、鍼灸で使われているような非常に細い鍼では、大きな血管に傷をつけることはできません。
弾力があるので、鍼を刺そうとしても血管がよけてしまいます。(焼肉のホルモンのように)稀に内出血することは、不可避なデメリットとも言えます。
→事例:
20代の女性が初めて肩の治療を受けた際、翌日うっすらとアザができたと連絡をくださいました。「見た目は少し気になりますが、痛みはまったくないです」とのことで、数日で完全に消えました。内出血が起きたとしても、数日~1週間程度で自然に治ります。
デメリット② 気胸→(危険!)
胸や首肩から鍼を刺す時、深く差し過ぎて、肺に穴が開いてしまう「気胸」が起きてしまうことがあります。
胸、肩、首などの場所は、肺に鍼を刺してしまう危険性があるので、肺の近く打つ時は十分に気をつけておきましょう。
首や肩の深い鍼はデメリットが多く、事故につながる可能性があります。
しかし施術者は身体の構造や施術を学び、長年修行をして経験を積んでいますので、そういう心配はほとんどありません。
デメリット③ 感染の恐れ
感染を心配される方も多いです。最近ではほとんどの鍼灸院がディスポーザブル(使い捨て)の鍼を使用しています。
昔は感染が鍼灸のデメリットになっていたのかもしれませんが、ディスポーザブル(使い捨て)であれば、全く問題ありません。
当院でも、もちろん全て使い捨ての鍼を使用しておりますので、100%ご安心ください。
→事例:
以前、鍼灸が初めてという50代の男性が「B型肝炎などの感染が心配で…」と相談されましたが、当院の使用鍼はすべて完全個包装・使い捨て。使用後は即廃棄するため、感染の心配はありません。
デメリット④ 電気鍼は危険
痛みや症状がある場所に電気などで強い刺激を与えると、その場では痛みや症状が軽減される場合があります。しかし、時間が経つとまた元に戻ってしまいます。
強い刺激を与えることを目的とした鍼灸の施術法がありますが、危険でデメリットが多いのであまりおすすめしません。お顔に電気鍼をしている所もよくありますが…。
鍼がビクビクと振動しますので、危険なリスクも生じてきます。デメリットが多いのでご注意お願い致します。
→事例:
あるエステ系サロンで顔に電気鍼をしていた30代女性が、「その夜から目の奥がズキズキ痛む」と来院されました。原因は過剰な電気刺激とわかり、以降は手技中心の施術に切り替えました。
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【よくある質問】鍼灸治療の危険なデメリットとは?首や頭は危険?

Q1. 鍼灸治療にデメリットや危険性はありますか?
A. 基本的には非常に安全な治療法ですが、以下のような軽微な副作用やリスクが起こることがあります:
- 内出血(青あざ)
- めまい・立ちくらみ(鍼あたり)
- 一時的な痛みやだるさ
- ごくまれに感染症(無菌処置が不十分な場合)
これらは重大な後遺症に至ることはまれで、熟練した鍼灸師のもとではリスクは極めて低いとされています。
🔗 参考文献:厚生労働省eJIM 鍼治療[各種施術・療法 – 医療者]
🔗 参考文献:厚生労働省 あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師
Q2. 首に鍼を刺すのは危険ではないですか?
A. 首は重要な神経や血管が集中する部位のため、注意が必要ですが、解剖学的知識に基づいた施術であれば安全です。
首の筋肉に対する鍼は、肩こり・自律神経症状・頭痛の改善にも効果があります。
ただし、
- 不適切な深さや方向で刺すと神経・血管に影響する可能性
- 素人施術は絶対NG
などのリスクがあるため、国家資格を持つ鍼灸師に施術してもらうことが前提です。
🔗 参考文献:全日本鍼灸学会 鍼灸安全対策ガイドライン 2025 年版
Q3. 頭に鍼を打つのは危険ですか?
A. 頭部の鍼(頭皮鍼)は、脳に直接刺さることはありません。頭皮の表層に施術するもので、主に以下のような症状に使われます:
- 自律神経の乱れ
- 頭痛・耳鳴り・不眠
- 脳卒中後のリハビリ(中国では保険適用)
ただし、頭部には毛細血管が多いため、内出血や腫れが起こることもあるため、やはり経験豊富な鍼灸師による施術が大切です。
🔗 参考文献:頭皮への鍼が危険と感じていませんか?
【まとめ】鍼灸治療の【危険なデメリット】とは?首に刺すのは危険?

禁鍼穴・禁灸穴とは?
目や脇、乳頭などは、鍼灸治療はとても危険な場所になります。
首に鍼は、危険!
一般の方はあまりする方はおられないかと思いますが、鍼灸師でセルフで首や肩に鍼治療をする場合には、非常に危険です。
見えないところに鍼治療することは、熟練していないと非常に危険な行為です。
鍼灸の危険なデメリット?!
- 内出血(毛細血管を避けて鍼をすることは不可能なので、まれに内出血することはどうしても避けられません。しかし、この場合は数日で治りますので心配はいりません。
- 気胸(胸や首肩から鍼を刺す時、深く差し過ぎて、肺に穴が開いてしまう「気胸」が起きてしまうことがあります。胸、肩、首などの場所は、肺に鍼を刺してしまう危険性があるので、肺の近く打つ時は十分に気をつけておきましょう。
- 感染の恐れ(最近ではほとんどの鍼灸院が使い捨ての鍼を使用しています。ディスポーザブル(使い捨て)であれば、全く問題ありません。
- 電気鍼は危険(強い刺激を与えることを目的とした鍼灸の施術法がありますが、危険でデメリットが多いのであまりおすすめしません。)お顔に電気鍼をしている所もよくありますが…。
参考文献:j-stage 禁 針 穴 の 研 究 (第1報)
参考文献:全日本鍼灸学会 鍼灸安全対策ガイドライン
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執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹

約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。
その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
長年経験していた自身の不妊治療をもとに「困っている人の為に役に立ちたい。」そういった気持ちで対応させていただいております。
「これからできることは何でもしたい!」という方は、ぜひご相談ください。












