【つわり】いつから始まり、いつまで続くの?
2025年03月12日

妊娠がわかった喜びも束の間、多くの女性を悩ませる「つわり」。朝起きた瞬間からムカムカして食欲がわかない、においに敏感になって食事の支度が苦痛…そんな毎日に戸惑い、不安になる方も少なくありません。
「このつらさ、いつまで続くの?」「みんなも同じように感じてるのかな?」と悩む妊婦さんの声はたくさんあります。つわりは症状も期間も人それぞれ。
そこでこの記事では、つわりが始まる時期やピーク、終わるタイミング、さらにはタイプ別の対策まで、リアルな体験談とともにわかりやすくご紹介します。今まさにつわりに悩んでいる方が、少しでも安心できるようなヒントをお届けします。
目次
つわりはいつから?
妊娠5週~6週頃が一般的
多くの妊婦さんは、妊娠5週~6週頃からつわりの症状を感じ始めます。これは妊娠によるホルモンバランスの変化が影響していると考えられています。
✅ 体験談(30歳・第一子妊娠中)
「妊娠検査薬で陽性反応が出た直後、まだ喜びの余韻に浸っていた5週目ごろから、朝起きたときにムカムカするように。最初は寝不足かな?と思っていたけど、徐々に1日中気持ち悪くなってきて“これがつわりか…”と実感しました」
早い人は妊娠4週目から
一方で、妊娠4週目頃からつわりが始まる人もいます。この場合、生理予定日を過ぎてすぐに気持ち悪さや吐き気を感じることがあります。
✅ 体験談(34歳・2人目妊娠中)
「上の子のときよりも明らかに早く、妊娠4週の時点で“あれ?ご飯のにおいがダメ…”という状態に。前回よりつわりが重くなる予感がして、すぐに仕事量を調整しました」
つわりはいつまで続く?
妊娠12週~15週頃に治まることが多い
一般的に、つわりは妊娠12週~15週頃(安定期に入る頃)には治まることが多いです。ホルモンバランスが落ち着くとともに、つわりの症状も軽減されていきます。
✅ 体験談(28歳・第一子妊娠中)
「本当に辛かったのが妊娠7〜10週。11週ごろから少しずつ食べられるようになって、15週でやっと“普通のご飯”が食べられるようになりました。『一生このままかも』って思ってたけど、ちゃんと終わりがきて安心しました」
遅い人は妊娠後期まで続くことも
一部の妊婦さんは、妊娠後期に入ってもつわりが治まらないことがあります。これは「後期つわり」とも呼ばれ、胃が圧迫されることなどが原因で起こることが多いです。
✅ 体験談(36歳・初産婦)
「やっと安定期だ〜と思ったら、後期にまたムカムカが復活。産婦人科の先生に“後期つわりだね”と言われて初めて知りました。赤ちゃんが下がってくる36週くらいまでずっと気持ち悪かったです」
つわりのピークはいつ?
妊娠6週~9週が最もつらい
多くの妊婦さんにとって、妊娠6週~9週がつわりのピークです。この時期はホルモンの分泌が急激に増えるため、吐き気や食欲不振が強く出ることが多くなります。
✅ 体験談(33歳・双子妊娠中)
「6週目から急に立っていられないくらい気持ち悪くなり、食べられるのは氷だけ…。双子妊娠だったからホルモン量が多かったのかも。ピークは8週。点滴に通ったこともありました」
妊娠10週以降は徐々に軽減
妊娠10週を過ぎると、少しずつつわりの症状が和らいでいきます。ただし、個人差があるため、まだつらさが続く人もいます。
✅ 体験談(31歳・つわり軽めのタイプ)
「9週くらいでピークを感じた後、10週目には“あれ、今日は気持ち悪くないかも?”って日が出てきました。そのまま12週を過ぎたら、ほぼ元どおりに」
つわりの種類と特徴
吐きつわり
食べると吐いてしまうタイプのつわりで、何を食べても気持ち悪くなりやすいです。
✅ 体験談(29歳)
「食べたくて口に入れても、すぐに気持ち悪くなってトイレ直行…。1日に何度も吐くから体力も気力も消耗しました」
食べつわり
空腹になると気持ち悪くなるタイプで、常に何かを食べていないと落ち着かない状態になります。
✅ 体験談(35歳)
「とにかく空腹がダメで、枕元にビスケットを常備。夜中に起きて何かを口に入れないと寝付けない日もありました」
食事の工夫
つわりの症状を少しでも楽にするための方法をご紹介します。
吐きつわり対策
- 食べられるときに少しずつ食べる
- 水分をこまめに摂る(スポーツドリンクやフルーツなど)
- 無理に食べようとしない
✅ エピソード:吐きつわりがひどかった女性(32歳)
「唯一食べられたのが“冷やしそうめん”。あとは氷やシャーベットばかりでした。病院で点滴を受けてやっと少しラクになりました」
食べつわり対策
- 少量をこまめに食べる
- 血糖値が急激に上がらないように注意(お菓子やジュースを控える)
- 消化に良いものを選ぶ
生活習慣の改善
においつわり対策
- 食事を冷ましてにおいを抑える
- 強い香りの洗剤や化粧品を避ける
- 室内の換気をこまめに行う
✅ 体験談
「大好きだったカレーのにおいが突然ダメに…。夫の食事も作れず、食事の時間が地獄でした。冷蔵の弁当やレトルトでしのぎました」
眠気つわり・よだれつわり対策
- しっかり休息をとる
- よだれが多い場合はこまめに吐き出す
- 歯磨きやガムで口の中をすっきりさせる
✅ 体験談(会社員・妊娠初期)
「眠気が強すぎて、会社では昼休みに仮眠、帰宅後すぐに布団へ。よだれも出て、人前で話すのが気まずかったです。妊娠は見た目に出ないけど、体調はボロボロでした」
まとめ:つわり、いつから始まり、いつまで続くの?
つわりは、多くの妊婦さんが経験する症状で、妊娠5週~6週頃から始まり、妊娠12週~15週頃には治まることが多いです。しかし、早い人では妊娠4週目から始まり、遅い人では妊娠後期まで続くこともあります。
つわりのピークは妊娠6週~9週頃で、吐きつわりや食べつわり、においつわりなど、さまざまな種類の症状があります。症状を和らげるためには、食事の工夫や生活習慣の改善が重要です。
つわりの症状が重い場合は、我慢せずに産婦人科で相談しましょう。適切な対策をとることで、少しでも快適に妊娠生活を過ごせるようになります。
参考文献:Fejzo M, Rocha N, Cimino I, et al. GDF15 linked to maternal risk of nausea and vomiting during pregnancy. Nature. 2023;625(7996):760-767.
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC10808057/
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執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹

約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。
その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
長年経験していた自身の不妊治療をもとに「困っている人の為に役に立ちたい。」そういった気持ちで対応させていただいております。
「これからできることは何でもしたい!」という方は、ぜひご相談ください。