【図解】よだれつわり&吐き気を抑えるツボ3選!
- 胃や胸のムカムカ(二日酔いのような)
- 吐き気(えずく)・嘔吐・げっぷ・気持ち悪い
- 食べ物の好みが変わる・食欲低下・食欲増進
- 匂いに敏感になる(米飯やタバコなど)
- 早朝空腹時にひどく症状が出る
- 吐き気を抑えるツボが知りたい!
つわり
妊娠後には「つわり」がやってきます。つわりがとにかく気持ち悪いから、「助けてー!」と来院される方や、なんとなくずっと気持ち悪い方もおられます。
つわりは個人差があり、全く感じずに出産に至るケースもあります。
食事や水分補給ができないほど重症化して、脱水症状・栄養不足・めまい・体重減少などを引き起こす場合もあります。
症状がさらに悪化すると内臓にも支障をきたすので、場合によっては医療機関での治療が必要になります。
今回は、よだれつわりに効くツボ、つわり(吐き気)を抑えるツボもご紹介していきます。
つわり症状は、いつから?いつまで?
つわり症状は、いつから?いつまで?続くの?
つわりは妊娠初期の5~6週頃から始まり、ひどい人でも妊娠15週頃(安定期に入る頃)には治まっている方が多いのですが、多くの妊婦さんがつわりを経験します。
しかし、早い人では妊娠4週目から始まる方もいます。遅い人では妊娠後期に入ってもつわりが治まらない方、まったく経験しない方もおられます。
よく患者様から「つわりって、いつからですか?いつまでですか?」とう質問を受けますが…、正直、つわりの症状や程度は、個人差が大きく、本当に人それぞれです。
つわりのピークは?
つわりのピークは、一般的には妊娠6週~9週あたりに最も強い症状が現れ、10週以降から徐々に治まっていきます。
つわりの原因について
つわりの原因
西洋医学では原因がはっきりしていませんが、体質によるとも言われています。
発生するメカニズムは現在もはっきりと分かっていませんが、約8割の妊婦さんがつわりを経験すると言われています。
つわりはホルモンバランスの変化が原因とする説が有力ですが、生活環境やストレス、性格なども可能性として考えられています。
つわりに【なりやすい人】の特徴
つわりの確かな原因は解明されていないので、なりやすい人の特徴もはっきり分かっていません。
しかし、以下の方はなりやすい傾向にあるようです。
- ホルモンバランスや体調の変化に敏感な方
- ストレスを感じている方
妊娠初期は大量のホルモンが分泌され、ホルモンバランスが崩れやすくなります。体調の変化も著しく、ストレスもかなり多いと思われます。
これらの変化に心や体が追いつかず、つわり症状を強く感じるのではないかと考えられています。
上記つわりになりやすい人の特徴も参考にしてみて下さい。
つわりの種類
つわりは大きく5種類に分かれます。
- 吐きつわり……食べると吐いてしまう
- 食べつわり……食べないと気持ち悪くなる
- においつわり……特定のにおいを嗅ぐと気持ち悪くなる
- 眠気つわり……眠気やだるさがひどい
- よだれつわり……よだれが延々と出てきて口の中がネバネバする
つわりを楽にする方法(対策)
東洋医学では、つわりは「胃腸」に関連しています。実は、胃腸を整える事が大切です。
出来るだけ胃腸と子宮(お腹)周りを冷やさないように対策をしましょう。
お腹、腰、足は、締めつけず、保温をするように、足湯や靴下などで冷えから守ってあげましょう。つわり対策のお灸もございますので、ぜひ一度ご相談ください。
吐きつわりを楽にする方法
基本的に食べられるものを無理せずに、食べれる時に少しずつでもいいから口にすることが大切です。
空腹状態は、吐き気を強くする傾向があります。無理をして食べる必要はありません。
胃に負担をかけないよう1回の食事量を控えめにして、食べやすい物(あっさりした水分の多い果物や野菜、ポカリスエットなどのようなスポーツドリンクを口にしてもOKです。
食べつわりを楽にする方法
何かを食べていないと気持ち悪くなる食べつわりの方は、「食べ過ぎ」に要注意です。
食べ過ぎると胃に負担がかかり、つわりがさらに悪化させる可能性があります。
食べつわりの場合も、1回の量を減らし、少量をこまめにに食べることが効果的です。
ただし、お菓子やジュース類は血糖値が急激に上がり、空腹感も早く感じやすくなるため、悪化する可能性もあります。バランスの良く食べていきましょう。
においつわりを楽にする方法
食べ物のにおいが気持ち悪く感じるケースでは、食べ物を冷まして湯気が出ない状態で食べるという方法があります。
温かい食べ物を冷やすと、においを減らすことができるため、食べやすく感じるという妊婦さんも多くいらっしゃいます。
また生活環境のにおいが気になるという方は、香料の強い洗剤・化粧品を避ける、生ごみはすぐに処分する、室内でのタバコを控えるなどで、不快なにおいを軽減することが効果的です。
よだれつわり
よだれつわりとは、自分の唾液を飲み込めず、口の中に溜まり溢れ出てしまうタイプのつわりです。
常に口の中がねばねばして不快感があり、唾液を飲み込むのが苦痛で、吐き出すことがストレスになります。
よだれつわりを軽減するコツをご紹介します。
- よだれはこまめに吐き出す(ティッシュで拭いたり、こまめなうがいで不快感を軽減させる)
- 食事の味を濃くする
- 歯を磨いたり、マウスウォッシュで口をゆすぐ
- ガムやあめなどで、唾液による不快感を軽減させスッキリ
- 氷や炭酸飲料などで口をすっきりさせる
- 少量の水を頻繁に飲む
薬でつわりを楽にする方法
つわりの症状が強くてツラい場合には、病院で薬を処方してもらいましょう。
吐き気止めや漢方薬、つわりに効果的とされるビタミンB6・ビタミンB1の点滴を行うこともあります。
つわりの症状が重い場合は、一度婦人科に相談してみましょう。
※つわりの市販薬はありません。食べ過ぎや二日酔いなどの「吐き気止め」「酔い止め」などの市販薬はありますが、これらを妊娠中に服用することはNGです。
つわりに良い食べ物
この時期の食べ物の好みは、変わりやすく、無理せず食べれるときに食べれるだけ食べて下さい。あっさりした水分の多い果物などは食べやすい人が多いですが、食べられる物を食べましょう。
つわりにいい食べ物としては、なるべく温かいものか、常温のものが良いでしょう。食欲がなくても水分は摂り、油っこいものは出来るだけ避けましょう。
つわりに効くツボ(吐き気を抑えるツボ)
東洋医学では「のぼせ体質」や「水毒体質」をツボを使って解消することで、症状を緩和させていきます。妊娠初期なので、ツボには非常に軽い刺激でほとんど刺しません。
ほとんど刺さない鍼(皮膚の上にはりを置くだけ)を用います。軽くてソフトなツボ刺激なので、痛みは感じませんのでご安心ください。慣れていない人でも大丈夫です。
吐き気を抑えるツボ
東洋医学では、つわりに効くとされるツボ(吐き気を抑えるツボ)がいくつかありますのでご紹介いたします。
- 手首あたりの内関(ないかん)
- 膝裏の「足三里(あしさんり)
- 足裏の「裏内庭(うらないてい)」
この三つのツボは、昔から「つわり」によく効くツボとして有名です。この三点へのお灸もおすすめです。
内関(ないかん)★★★
内関のツボは、手のひらを上に向けた状態で、手と手首の境目にあるしわの真ん中から、指3本分ほど、ひじ関節側にあるツボです。
胃の不快感・気持ち悪さ・ムカムカなど、消化器系の症状に効果があり、二日酔いや乗り物酔いにも効くツボとされています。手首にある吐き気を抑えるツボです。
足三里(あしさんり)★★
足三里のツボは、膝の皿(膝蓋骨/しつがいこつ)の下、靭帯の外側にあるくぼみから指4本分のところにあるツボです。
胃腸症状(腹痛、下痢、嘔吐など)に特によく効き、足のスネ
裏内庭(うらないてい)★★★
裏内庭のツボは、足の裏にあり、足の人差し指の裏の付け根にある、ふくらんだ部分に位置するツボです。
食欲不振や食あたりなど消化器系の不調にも効果があり、足の裏にある吐き気を抑えるツボとされています。
【まとめ】よだれつわり&吐き気を抑えるツボ3選!
- つわりは、いつから?いつまで?というのは、個人差がありますが、だいたい5週頃から始まり、ひどい人でも妊娠15週頃で終わります。
- つわりはホルモンバランスの変化が原因とする説が有力ですが、生活環境やストレス、性格なども関係しているようです。
- つわりを楽にする方法(対策)は、5つのタイプ(吐きつわり、食べつわり、
においつわり、眠気つわり、よだれつわり)によって様々な方法があります。 - この時期の食事は、無理せず食べれるときに食べれるだけ食べて下さい。食欲がなくても水分は摂り、油っこいものは出来るだけ避けましょう。
- お灸でのツボ刺激(吐き気を抑えるツボ)も非常に有効なので、ぜひお試しください。
つわり(よだれつわり)の症例
39歳 池田市 よだれつわり 食欲不振 妊娠8週目
漢方脈・腹・舌の状態を診て、東洋医学的に「腎虚証」とした。
現病歴
一週間前くらいから、つわり(よだれつわり)がひどく母親の紹介で来院。
食事が食べれず毎日4~5回吐く。肩こりがひどく頭痛もあり気分がすぐれない。
経過
1回目の直後に吐き気は治まった。内関穴への銀粒の貼付。患者様からつわりのツボが効いたからツボを教えて欲しいと要望があり、つわり(吐き気)を抑えるのツボをアドバイスし、自宅でもツボにお灸をすえてもらう。
2回目後、まだあまり食べれない。3回目の後、体調が良くなって食欲も出て調子が良いとのこと。
初診から2週間後、吐き気も治まり不調は緩和。安産の為に施術継続中。
執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹
約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。
その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
長年経験していた自身の不妊治療をもとに「困っている人の為に役に立ちたい。」そういった気持ちで対応させていただいております。
「これからできることは何でもしたい!」という方は、ぜひご相談ください。