よだれつわり&吐き気を抑えるツボ3選!
- 胃や胸のムカムカ(二日酔いのような)
- 吐き気(えずく)・嘔吐・げっぷ・気持ち悪い
- 食べ物の好みが変わる・食欲低下・食欲増進
- 匂いに敏感になる(米飯やタバコなど)
- 早朝空腹時にひどく症状が出る
- 吐き気を抑えるツボが知りたい!
「つわりって、こんなにつらいなんて思わなかった…」
妊娠がわかってうれしいはずなのに、毎日続く吐き気やムカムカで気分が落ち込み、体も心もボロボロ…。そんなふうに悩んでいる妊婦さんは、実はとても多いのです。
特に初めての妊娠では「この気持ち悪さ、いつまで続くの?」「何を食べてもダメ…」と、不安になることも多いですよね。
【つわり】について
妊娠後には「つわり」がやってきます。つわりがとにかく気持ち悪いから、「助けてー!」と来院される方や、なんとなく吐き気でずっと気持ち悪い方もおられます。
つわりは個人差があり、全く感じずに出産に至るケースもあります。
食事や水分補給ができないほど重症化して、脱水症状・栄養不足・めまい・体重減少などを引き起こす場合もあります。
症状がさらに悪化すると内臓にも支障をきたすので、場合によっては医療機関での治療が必要になります。
今回は、よだれつわりに効くツボ、つわり(吐き気)を抑えるツボもご紹介していきます。
つわりに効くツボ(吐き気を抑えるツボ)
東洋医学では「のぼせ体質」や「水毒体質」をツボを使って解消することで、症状を緩和させていきます。妊娠初期なので、ツボには非常に軽い刺激でほとんど刺しません。
ほとんど刺さない鍼(皮膚の上にはりを置くだけ)を用います。軽くてソフトなツボ刺激なので、痛みは感じませんのでご安心ください。慣れていない人でも大丈夫です。
「吐き気を抑える」ツボ
東洋医学では、つわりに効くとされるツボ(吐き気を抑えるツボ)がいくつかありますのでご紹介いたします。
- 手首あたりの内関(ないかん)
- 膝裏の「足三里(あしさんり)
- 足裏の「裏内庭(うらないてい)」
この三つのツボは、昔から「つわり」や吐き気によく効くツボとして有名です。この三点へのお灸もおすすめです。
内関(ないかん)
内関のツボは、手のひらを上に向けた状態で、手と手首の境目にあるしわの真ん中から、指3本分ほど、ひじ関節側にあるツボです。
胃の不快感・気持ち悪さ・ムカムカなど、消化器系の症状に効果があり、二日酔いや乗り物酔いにも効くツボとされています。手首にある吐き気を抑えるツボです。
▶︎ 実例:34歳の妊婦さんBさんは、つわりで通勤電車に乗るだけで気分が悪くなっていました。助産師さんに教えてもらった「内関」のツボを指で押すようになってから、乗り物酔いのような吐き気が和らぎ、仕事を続けることができたといいます。
足三里(あしさんり)
足三里のツボは、膝の皿(膝蓋骨/しつがいこつ)の下、靭帯の外側にあるくぼみから指4本分のところにあるツボです。
足三里のツボは、胃腸症状(腹痛、下痢、嘔吐など)に特によく効き、足のスネにあります。
▶︎ 実例:つわりで食事がとれなかった30代の妊婦さんCさんは、整体師のすすめで足三里に毎晩お灸を続けたところ、1週間後には白がゆを少しずつ食べられるように。体力の低下も抑えられたと感じたそうです。
裏内庭(うらないてい)
裏内庭のツボは、足の裏にあり、足の人差し指の裏の付け根にある、ふくらんだ部分に位置するツボです。
食欲不振や食あたりなど消化器系の不調にも効果があり、足の裏にある吐き気を抑えるツボとされています。
▶︎ 実例:よだれつわりに悩んでいた20代の妊婦さんDさんは、裏内庭のお灸を始めてから、吐き気の波が和らぎ、夜もよく眠れるようになりました。足裏のツボはリラックス効果も感じられ、気持ちが前向きになったといいます。
【まとめ】よだれつわり & 吐き気を抑えるツボ3選!
- つわりは、いつから?いつまで?というのは、個人差がありますが、だいたい5週頃から始まり、ひどい人でも妊娠15週頃で終わります。
- つわりはホルモンバランスの変化が原因とする説が有力ですが、生活環境やストレス、性格なども関係しているようです。
- つわりを楽にする方法(対策)は、5つのタイプ(吐きつわり、食べつわり、
においつわり、眠気つわり、よだれつわり)によって様々な方法があります。 - この時期の食事は、無理せず食べれるときに食べれるだけ食べて下さい。食欲がなくても水分は摂り、油っこいものは出来るだけ避けましょう。
- お灸でのツボ刺激(吐き気を抑えるツボ)も非常に有効なので、ぜひお試しください。
【症例】よだれつわり&吐き気
39歳 池田市 よだれつわり&吐き気
食欲不振 妊娠8週目 漢方脈・腹・舌の状態を診て、東洋医学的に「腎虚証」とした。
現病歴
一週間前くらいから、つわり(よだれつわり)がひどく母親の紹介で来院。
食事が食べれず毎日4~5回吐く。肩こりがひどく頭痛もあり気分がすぐれない。
経過
1回目の直後に吐き気は治まった。内関穴への銀粒の貼付。患者様からつわりのツボが効いたからツボを教えて欲しいと要望があり、つわり(吐き気)を抑えるのツボをアドバイスし、自宅でもツボにお灸をすえてもらう。
2回目後、まだあまり食べれない。3回目の後、体調が良くなって食欲も出て調子が良いとのこと。
初診から2週間後、吐き気も治まり不調は緩和。安産の為に施術継続中。
重度のつわりで入院したケース
29歳の妊婦さんAさんは、妊娠6週目から水も飲めないほどの重度のつわりに悩まされました。
数日で体重が3kg近く落ち、めまいや立ちくらみが続いたため病院を受診。点滴による水分補給と休息が必要と診断され、1週間の入院となりました。
入院中に医師から紹介された「内関」のツボを自分でも押すようになり、退院後は吐き気が少しずつ軽減。お灸も取り入れることで日常生活が楽になったそうです。
執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹

約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。
その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
長年経験していた自身の不妊治療をもとに「困っている人の為に役に立ちたい。」そういった気持ちで対応させていただいております。
「これからできることは何でもしたい!」という方は、ぜひご相談ください。