鍼が効きやすい人&効かない人の違いは?

2024年05月11日

鍼灸治療とは

鍼には、効きやすい人&効かない人がいます。それでは、鍼が効きやすい人&効かない人を説明する前に、鍼灸とは何かをご紹介いたします。

鍼灸とは

鍼灸がどんな治療方法なのか分からないという方の為に、鍼灸治療について最初にご説明させていただきます。

鍼は、髪の毛程の細い鍼を、身体中に点在するポイント(ツボ)に刺して、自然治療力を活性化させることで痛みや不調の改善を図ります。

奈良時代に中国より鍼の技術が伝わり、その後日本で独自の発展を遂げました。

そして近年では、医療分野はもちろん、不妊鍼灸や美容鍼、スポーツ分野でも鍼の技術が活用されます。

なぜ鍼を身体に刺すことで不調が改善するの?

実は、鍼は痛みや不調な場所に直接打つというわけではありません。

鍼の刺激で「異物が入ってきた」と体内が感じ取ることで様々な反応が起こり、結果として痛みや不調が改善されるのです。

鍼を打った際に体の中で起きる反応は以下の通りです。

  • 血行が促進(血流が促進されれば、身体中の酸素が行き届くので筋肉のコリも改善しやすくなります)
  • 鎮痛物質が脳内に放出される( 脳内で鎮痛物質が放出されれば、文字通り痛みが減り、気分の上がります)
  • 自律神経のバランスが調節され内臓の働きが活性化される(自律神経のバランスが整えば身体がリラックスできて、内臓の働きも活発になり新陳代謝が促進されます)

つまり、鍼の刺激によって自然治療力が活性化されるという事です。投薬時のような副作用も少ないので、身体に優しい治療方法になります。

鍼と併せて用いられるのが【お灸】です。ヨモギから作ったモグサを燃やすことでツボを温めていきます。

お灸は熱を生むことが出来るので、「体質改善」や「免疫力向上」に向いています。冷えると悪化する体の不調に対しても効果的です。

そんな鍼灸には、効きやすい人と効かない人がいます…。鍼が効きやすい人の特徴を知って、ぜひ鍼が効きやすい人になって欲しいと思います。

 

鍼が効きやすい人&効かない人の【特徴】について

同じ症状の方でも、鍼がすぐ効きやすい人と、鍼がなかなか効かない人がいます。

まずは、鍼が効きやすい人と効かない人の特徴をお伝えいたします。

【鍼が効きやすい人】の特徴とは?

  • 素直
  • 基礎疾患を持っていない
  • 両親が効きやすい
  • 生活習慣に気をつけている(食生活、睡眠、運動等)
  • おおらか
  • 気持ちに焦りがない方
  • 30代未満

以上が、鍼が効きやすい人の特徴です。ぜひ参考にしてみて下さい。

【鍼が効かない人】の特徴とは?

  • 疑い深い人
  • 糖尿病などの基礎疾患を持っている
  • 両親が効かない
  • 生活習慣が乱れている(食生活の乱れ、夜更かし、運動不足等)
  • 頑固、完璧主義者、執着が強い
  • 50代以上

以上が、鍼が効かない人(効きにくい)の特徴です。ぜひ参考にしてみて下さい。

 

鍼が効きやすい人&効かない人(3つのケース)について

ケース① 症状が同じだが、原因が違う場合

同じ腰痛でお悩みの方でも、その原因はいろいろあります。

例えば、重い物を持ち上げた時に急にぎっくり腰なった人(Aさん)と、子宮筋腫で生理の時に腰が痛くなる(Bさん)。

どちらも腰痛があるのは一緒です。しかし原因が違います!

そして、内臓の病気(子宮筋腫)で腰痛になっているBさんよりも、急性のぎっくり腰のAさんの方が治りやすいです。

なので、Aさんの方が鍼が効きやすい人です。Bさんは内臓に原因があるので、すぐには鍼が効かないのです。

ケース② 症状が軽い・重い場合

2.3日前から痛くなった腰痛(Cさん)よりも、20年前からずっと痛い腰痛(Dさん)の方が、どうしても治りにくいです。

なので、Cさんの方が鍼が効きやすい人です。Dさんは、長年腰痛を持ち続けているので、すぐには鍼が効きにくい人です

ケース③ 生活習慣を変える努力ができるかどうか

鍼灸を受けて、その上で痛くなった生活習慣を変える努力をした(Eさん)方よりも、鍼灸に任せ切りで生活習慣を変える努力をしない(Fさん)の方が治りにくいです。

なので、Eさんの方が、痛みが出ている原因である生活習慣を変えていきますので、鍼が効きやすい人です。

Fさんは、痛みが出ている原因である生活習慣を変えていかないので、すぐには鍼が効きにくい人です

 

鍼が【効きやすい人】になるためのポイントについて

鍼が【効きやすい人】のポイント

心身一如という言葉があるように、心と体はつながっています。鍼が効きやすい人の特徴は素直な人です。素直な気持ちで施術を受けられる方は効果が出やすいと感じます。

急性&慢性

また、急性と慢性でも効果が違ってきます。

急に悪くなったものは、比較的早く良くなることが多いですが、数か月~1年以上と慢性的な不調の場合は、回復するのに時間がかかる事が多くなります。

 

鍼灸治療は、どんな症状に効きやすいの?

鍼が効きやすい人の特徴もあるのですが、鍼が効きやすい症状もありますのでご紹介いたします。

  • 肩こり
  • 腰痛
  • 頭痛
  • 顎関節の痛み
  • 膝痛
  • 手首の痛み
  • 筋肉痛
  • 首の痛み
  • 冷え性
  • 胃腸の乱れ

以上が、鍼灸治療で効きやすい代表的な痛みです。どれも不妊治療で来られる方の多くが抱えている不調になります。

症状が出てから日が浅いものは比較的治りやすいので、鍼が効きやすいです。逆に慢性の昔からある症状は治りにくく、鍼が効きにくいです。

まずは鍼灸治療で身体の不調を改善し、赤ちゃんを迎え入れる準備をしっかりしていきましょう。

【まとめ】鍼が効きやすい人&効かない人の違いは?

【鍼が効きやすい人】の特徴

  • 素直
  • 基礎疾患を持っていない
  • 両親が効きやすい
  • 生活習慣に気をつけている(食生活、睡眠、運動等)
  • おおらか
  • 気持ちに焦りがない方
  • 30代未満

以上が、鍼が効きやすい人の特徴です。ぜひ参考にしてみて下さい。

【鍼が効かない人】の特徴

  • 疑い深い人
  • 糖尿病などの基礎疾患を持っている
  • 両親が効かない
  • 生活習慣が乱れている(食生活の乱れ、夜更かし、運動不足等)
  • 頑固、完璧主義者、執着が強い
  • 50代以上

以上が、鍼が効かない人(効きにくい)の特徴です。ぜひ参考にしてみて下さい。

 

 

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執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹

ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹

約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。 その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
長年経験していた自身の不妊治療をもとに「困っている人の為に役に立ちたい。」そういった気持ちで対応させていただいております。
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