生理が来たのに基礎体温が下がらない! 妊娠の可能性(陽性)は?
2025年10月11日
【この記事でわかること】
- 高温期が続いたまま生理が来る原因
- 妊娠の可能性や着床出血の見分け方
- 化学流産のサインと注意点
この記事では、「高温期が続いたまま生理が来た場合」に考えられる原因や、妊娠・着床出血の可能性について詳しく解説します。
「生理が来たのに体温が下がらない…」「いつもの生理と何か違う」と感じて不安な方、妊活中で基礎体温を気にしている方におすすめの内容です。
結論として、高温期が続いたままの出血は、ホルモンバランスの乱れや妊娠初期の着床出血、化学流産などの可能性があります。
本文中では、体験談やホルモン異常の解説、病院受診の目安なども紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください!
目次
高温期のまま生理が来たら、妊娠の可能性(陽性)は?


生理周期と基礎体温がアンバランスになることはないですか?高温期のまま生理が来たり、生理が来たのに体温が下がらないとか…。
正常な生理周期
正常な生理周期であれば、生理開始から2週間前後の低温期を経て排卵し、排卵後に1~2日で一気に体温が上がって高温期に入り、12~14日高温期が続き、また体温がストンと下がって低温期に入り生理が来ます。
いつもと違うパターン
しかし、生理が来たのに体温が下がらない!と、いつもと違うパターンが起こる事もありますよね。基礎体温がいつもと違うと、不安になる方が多いと思います。
そこで今回は、高温期のまま生理が来る原因&妊娠の可能性についてご説明いたします。
【原因】高温期のまま生理が来る(基礎体温が下がらない)


原因①ホルモンバランスの乱れや、黄体機能不全の可能性
原因としては、ホルモンバランスの乱れや、黄体機能不全の可能性が考えられます。
高温期に生理が来たり、高温期が不安定であったり、生理のタイミングが早い時は、ホルモンバランスの乱れや、卵胞の発育不全からくる黄体機能不全の可能性があります。
しっかりと卵胞を育てるためには、次の卵胞を育てるために生理期間中、十分な低温期が必要になります。
→体験談:
30代前半のAさんは、基礎体温を毎日測っていましたが、ある月は高温期が短く、体温が安定しませんでした。病院で診てもらったところ「黄体機能不全」と診断され、ホルモン治療を開始。次第に周期が整い、妊娠にもつながりました。
原因②子宮内膜症やホルモン剤の影響
原因としては、子宮内膜症やホルモン剤の影響も考えられます。
高温期のまま生理が来る(基礎体温が下がらない)のは、子宮内膜症などの体内の炎症により体温が下がりにくくなることや、ホルモン剤を使用していると、体温が下がりきらないこともあります。
いつもと違うなと感じたら、早めに産婦人科を受診しましょう。
→体験談:
生理不順でピルを服用していたBさんは、ある月に生理が来たのに体温が高いままで不安に。病院で検査した結果、子宮内膜症が見つかりました。治療を続けるうちに基礎体温のパターンが安定し、痛みも軽減しました。
生理が来たのに基礎体温が下がらない場合、 妊娠の可能性(陽性)がある?


生理が来たのに基礎体温が下がらない場合、 妊娠の可能性(陽性)は?
いつもの生理とは少し異なり、排卵から2週間経っても月経が起きず高温期のままで、一時的な少量の出血が見られた場合、着床時の出血(妊娠している)可能性があります。
受精卵が子宮内膜に根を下ろす着床時に、わずかな出血が起こる(着床出血)ケースがあるのです。
この場合は、出血後から5日後くらいに妊娠検査薬でチェックして、陽性反応が見られたら妊娠の可能性があるので、さらに1週間後くらいに産婦人科を受診しましょう。
ただし、だらだらと出血が続くようであればすぐに受診するようにしましょう。
→体験談:
妊活中のCさんは、予定日より少し早く出血があり「生理かな?」と思っていたら体温が高いまま。念のため検査薬を試すと陽性反応!後から思えば、それは着床出血でした。数日後に病院で妊娠が確認されました。
生理不順の方は気づかないことも
もともと生理不順な人は、高温期のまま早めに生理が来て短期間で終わってしまったと思い込んで、妊娠に気づかない人も多いようです。
→体験談:
ふだんから周期がバラバラなDさんは、高温期のまま少量の出血があり「今月は早く来たか」と思い込んでいました。数週間後、胸の張りが続いたため検査したところ妊娠が発覚。本人も驚いたそうです。
高温期が長く続いた後に、低温期が来たら


化学流産の可能性も…
高温期が16日以上続いたにも関わらず、その後普通に低温期、生理がきた場合、化学流産が起こっていた可能性もあります。
化学流産による症状は、生理のような出血がある程度で、腹痛、気分が悪くなるなどの症状はほとんどなく、化学流産に気づかないまま過ごす方も多くいます。
化学流産すると妊娠しにくくなる?
また、化学流産したからといって、その後に妊娠しにくくなるわけではありませんのでご安心ください。
→体験談:
高温期が17日続いたEさんは「妊娠かも」と喜び、検査薬も薄く陽性。しかし数日後に生理のような出血があり、体温も低下。病院では「化学流産の可能性が高い」と言われました。今では気持ちを切り替えて再チャレンジ中です。
関連記事:【排卵後(高温期)】 基礎体温が上がらない →妊娠した!
関連記事:着床出血 & 排卵出血の違い
関連記事:妊娠初期症状 & 生理前の違い(胸の張り、下腹部痛、腰痛など)
関連記事:高温期&低温期とは何度? 低温期なのに体温が高い原因は?
【よくある質問と回答】生理が来たのに基礎体温が下がらない! 妊娠の可能性?

Q1. 生理が来たのに基礎体温が下がらないのはなぜですか?
A. 生理が始まっても基礎体温が高いままの場合、ホルモンの影響や妊娠初期の可能性があります。
- 高温期を維持する黄体ホルモン(プロゲステロン)がまだ分泌されている
- 妊娠しており、体温を下げない働きが続いている
- 発熱やストレスによる一時的な体温上昇
注意点: 出血があっても妊娠の可能性はゼロではありません。基礎体温が高温のまま1週間以上続く場合は妊娠検査薬で確認し、必要に応じて婦人科を受診しましょう。
出典: 日本産科婦人科学会、厚生労働省
Q2. 妊娠検査薬が陽性なのに生理のような出血があります。なぜですか?
A. 陽性反応後の出血は、着床出血や流産の兆候、子宮外妊娠などの可能性があります。
- 着床出血:妊娠初期に少量の出血が起こる
- 切迫流産:妊娠継続にリスクがある状態
- 子宮外妊娠:命に関わる場合もある
注意点: 出血量が多い、強い腹痛がある場合は救急受診が必要です。自己判断せず早急に医療機関へ。
Q3. 高温期のまま生理が来た場合、妊娠の可能性はありますか?
A. 高温期が続いたまま出血しても、妊娠している場合があります。
- 初期流産や化学流産の可能性
- 妊娠初期出血として生理と勘違いするケース
- 黄体ホルモン補充療法中の影響
注意点: 「いつもより軽い生理」「高温が続く」の両方が当てはまる場合は、早めに妊娠検査薬で確認しましょう。
参考文献:厚生労働省 働く女性の健康応援サイト 妊娠出産・母性健康管理サポート
Q4. 生理中でも体温が高いままなのは普通ですか?
A. 一部の人では生理が始まっても数日間は高温が続くことがあります。
- 黄体ホルモンの影響が残っている
- 風邪や感染症などによる発熱
- ストレスや睡眠不足による体温調節の乱れ
注意点: 生理開始から4〜5日経っても高温が続く場合や発熱症状がある場合は、内科・婦人科での診察を検討しましょう。
Q5. 生理が来たのに基礎体温が下がらず妊娠もしていない場合は?
A. ホルモンバランスの乱れや甲状腺機能異常などが原因の場合があります。
- 黄体機能不全
- 甲状腺ホルモンの異常
- 自律神経の乱れによる体温調節異常
注意点: 数周期続く場合は基礎体温表を持参し、婦人科でホルモン検査を受けることをおすすめします。
参考文献:日本産婦人科学会 産婦人科 診療ガイドライン ━婦人科外来編 2023
【まとめ】生理が来たのに基礎体温が下がらない場合、 妊娠の可能性(陽性)は?

生理が来たのに基礎体温が下がらない場合、 妊娠の可能性(陽性)?
いつもの生理とは少し異なり、排卵から2週間経っても月経が起きずに高温期のままで、一時的な少量の出血が見られた場合、着床時の出血(妊娠している)可能性があります。
受精卵が子宮内膜に着床する時に、わずかな出血(着床出血)が起きるケースがあります。
高温期のまま生理が来る【原因】
- 原因①ホルモンバランスの乱れや、黄体機能不全の可能性
- 原因②子宮内膜症やホルモン剤の影響も
いつもと違うなと感じたら早めに産婦人科を受診しましょう。
関連記事
この記事に関連するページ
- 関連ページはまだありません。
執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹

約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。
その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
長年経験していた自身の不妊治療をもとに「困っている人の為に役に立ちたい。」そういった気持ちで対応させていただいております。
「これからできることは何でもしたい!」という方は、ぜひご相談ください。












