ルイボスティーを飲んではいけない人は?妊活・妊娠中の適量を不妊専門鍼灸師が解説

2026年09月11日

ルイボスティー 飲んではいけない人(肝臓・腎臓に悪い?)飲みすぎ、やばい?!

結論から言うと、健康な方なら1日1〜3杯(約600mlまで)は問題なく飲めるお茶です。ただし、次の方は飲み方に注意が必要です。

  • 肝臓の病気がある方、肝機能の数値を指摘されている方
  • 免疫抑制剤(タクロリムスなど)や抗がん剤を使っている方
  • 乳がん・子宮体がんなど、ホルモンが関係するがんの治療中または治療歴がある方
  • 妊娠中の方(特に妊娠後期)

この記事では、なぜ注意が必要なのか、妊活中・妊娠中は何杯までなら安心かを、論文と専門機関の情報をもとに解説します。

【この記事でわかること】

  • ルイボスティーを飲んではいけない人・注意が必要な人
  • 妊活中・妊娠中の目安量
  • 「肝臓に悪い」「腎臓に悪い」は本当か
  • 効果として根拠があるもの・ないもの

 

ルイボスティーとは

ルイボスティー 飲んではいけない人(肝臓・腎臓に悪い?)画像

ルイボスティーは、南アフリカの山岳地帯に自生するマメ科の植物「ルイボス(学名:Aspalathus linearis)」の葉から作るお茶です。

  • カフェイン:含まれていません
  • タンニン:緑茶や紅茶よりずっと少なく、渋みがほとんどありません
  • ポリフェノール:ルイボス特有の「アスパラチン」「ノトファギン」を含みます。緑茶に多いカテキンは含みません
  • ミネラル:鉄・マグネシウム・カリウムなどを含みますが、お茶1杯に溶け出す量はごく少量です

ミネラルの量は少ないため、「ミネラル補給のために飲む」「ミネラルの摂りすぎで体調を崩す」のどちらも、お茶として飲む量では当てはまりません。

 

ルイボスティーを飲んではいけない人・注意が必要な人

「飲んではいけない」に当たるのは、主治医から止められている人と、免疫抑制剤タクロリムスを使っている人です。それ以外は「量を守れば飲める」に入ります。

対象

結論

理由

免疫抑制剤(タクロリムス)を使っている人

飲まない

1日2リットル以上飲んで薬の血中濃度が下がった症例報告がある

抗がん剤治療中の人

主治医に確認してから

抗酸化作用が一部の抗がん剤の働きに影響する可能性が指摘されている

ホルモンが関係するがん(乳がん・子宮体がん等)の人

主治医に確認してから

ルイボスの成分に弱い女性ホルモン様作用が見つかっている(試験管の研究)

肝臓の病気がある・肝機能の数値を指摘された人

1日1杯までにし、数値が悪化したら中止

大量・長期飲用で肝障害が起きた症例報告が複数ある

妊娠中の人

1日1〜2杯まで

次の章で解説

飲むとお腹がゆるくなる・胃が痛くなる人

その人は控える

体質による。冷たいものを一度に多く飲むと起きやすい

肝臓が弱い人は、なぜ注意が必要?

ルイボスティーを毎日大量に飲み続けた人に、肝機能の数値の上昇や黄疸が出た症例が、少なくとも3件報告されています。どの例も、飲むのをやめると肝機能は元に戻りました。

頻度は非常にまれで、健康な人が1日数杯飲む程度で起きた報告ではありません。ただ、もともと肝臓に負担がある方は影響が出たときに気づきにくいため、量を控えめにしてください。

腎臓が悪い人は飲んではいけない?

腎臓が悪い人がルイボスティーで悪化したという確かなヒトの報告はありません。腎機能への影響が示唆されているのはラットに長期間与えた実験だけです。

ただし、腎臓病で水分制限やカリウム制限を受けている方は、お茶の種類に関係なく主治医の指示が優先です。

「当院に通う方からも『ルイボスティーは何杯まで飲んでいいですか?』とよく聞かれます。そのときは1日1杯までとお伝えしています。」

 

妊活中・妊娠中はルイボスティーを飲んでいい?

妊活中は1日1〜3杯まで飲んで問題ありません。妊娠がわかったら1日1〜2杯までに減らし、水分補給の中心は水か麦茶にしてください。

妊活中:カフェインを控えたい人の置き換えに向いている

妊活中にコーヒーや紅茶を減らしたい方にとって、カフェインゼロのルイボスティーは良い置き換えになります。

もう一つの利点は、鉄の吸収をほとんど邪魔しないことです。紅茶を飲んだグループは鉄の吸収率が水の約5分の1に下がりましたが、ルイボスティーのグループでは水と大きな差がありませんでした。貧血気味の方が食事と一緒に飲むなら、紅茶や緑茶よりルイボスティーが向いています。

一方で、ルイボスティーを飲むと妊娠しやすくなる、というヒトの研究はありません。妊活のために「たくさん飲む」必要はなく、いつもの飲み物の置き換えとして考えてください。

妊娠中:なぜ1日1〜2杯までなのか

妊娠後期(おおむね28週以降)に、ポリフェノールの多い食品や飲み物を大量に摂ると、赤ちゃんの心臓の近くにある「動脈管」という血管が狭くなる場合があると報告されています。

  • ブラジルの研究では、ポリフェノールを多く摂っていた妊婦の赤ちゃんで動脈管の血流に変化が見られました
  • ポリフェノールを控える食事に変えると、2週間ほどで血流が改善したという報告もあります
  • 日本でも、妊娠中に毎日1リットルほどルイボスティーを飲んでいた方の赤ちゃんに心臓への影響が出た事例が、産婦人科医から紹介されています

まれな現象で、1日1〜2杯で起きたという報告はありません。「ノンカフェインだから安心」とペットボトルで何本も飲む、という飲み方を避ければ十分です。

妊婦健診で動脈管について指摘を受けた方は、ルイボスティーに限らずポリフェノールの多い飲食物(緑茶、ぶどうジュース、チョコレート、ハーブティーなど)について、必ず担当医の指示に従ってください。

不妊治療中のお薬との飲み合わせは?

米国のがん専門病院(MSK)の資料で飲み合わせの注意が挙がっているのは、免疫抑制剤タクロリムスと、肝臓で代謝される一部の薬(動物実験のみ)で、不妊治療薬は含まれていません。気になる場合は、通院先のクリニックで「ルイボスティーを1日◯杯飲んでいる」と伝えてください。

 

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1日の目安量と飲み方

目安は1日1〜3杯(1杯200mlで約600mlまで)です。この記事ではすべてこの量で統一しています。

対象

1日の目安

健康な大人・妊活中

1〜3杯(約600mlまで)

妊娠中

1〜2杯(約400mlまで)

肝臓の病気がある・肝機能の数値を指摘された

1杯まで

この量にしている理由:成人40人が1日6杯を6週間飲んだ南アフリカの試験では、副作用は出ていません。一方、問題が起きた報告はどれも「毎日大量に長期間」または「1日2リットル以上」の飲み方でした。安全な上限は確定していないため、当院では試験で確認された量の半分、1日3杯までをおすすめしています。

飲み方のポイント

  • ペットボトルを水代わりに何本も飲まない
  • お腹がゆるくなりやすい方は、冷たいものより常温か温かいものを
  • 食事と一緒に飲むなら、紅茶・緑茶よりルイボスティーのほうが鉄の吸収を妨げにくい

飲みすぎのサイン

1日4杯以上を毎日飲んでいて、次のような症状がある場合は、量を1日1〜2杯に減らしてください。だるさや食欲不振が続く、白目や皮膚が黄色い、尿の色が濃いといった症状がある場合は、飲むのをやめて内科を受診してください。

  • お腹がゆるい、胃がもたれる
  • 健康診断で肝機能(AST・ALT)の数値を指摘された

 

期待できる効果と根拠のレベル

ヒトの試験で確かめられているのは「血中ポリフェノールが増える」「脂質や酸化ストレスの指標が改善する」「鉄の吸収を妨げにくい」の3つです。美肌・アンチエイジング・妊娠しやすくなるといった効果は、ヒトでは確かめられていません。

効果

根拠のレベル

内容

抗酸化作用・脂質の改善

ヒトの試験あり

心臓病リスクのある成人40人が1日6杯を6週間飲み、血中の酸化ダメージの指標と脂質プロフィールが改善

鉄の吸収を妨げにくい

ヒトの試験あり

紅茶は鉄の吸収率を大きく下げたが、ルイボスティーは水と有意差なし

カフェインゼロ

成分として確実

夜や妊活中・妊娠中にも飲みやすい

血圧への影響

ヒトの予備的な研究のみ

健康な人で血圧に関わる酵素(ACE)を抑える結果。降圧効果は確かめられていない

美肌・しわ予防・アンチエイジング

ヒトの根拠なし

試験管・動物の研究のみ

妊娠しやすくなる(不妊改善)

ヒトの根拠なし

ラットの実験では良い結果・悪い結果の両方があり、結論は出ていない

むくみ・便秘・白髪予防・睡眠

ヒトの根拠なし

体感として語られることはあるが、試験では確かめられていない

「毎日飲んで体調が良い」と感じる方がいるのは事実です。ただしそれは、甘い飲み物やカフェインを減らせた効果である可能性もあります。

 

 

よくある質問

Q1. ルイボスティーは肝臓に悪いですか? A. 1日1〜3杯なら肝臓に悪いという根拠はありません。毎日大量に長期間飲んだ人で肝障害の症例が数件あり、いずれも飲むのをやめて回復しています。

Q2. 腎臓に悪いですか? A. ヒトで腎臓を悪くしたという確かな報告はありません。腎臓病で水分やカリウムの制限がある方は、主治医の指示に従ってください。

Q3. 毎日飲み続けても大丈夫ですか? A. 1日1〜3杯なら毎日飲んで大丈夫です。

Q4. 妊娠中は何杯まで飲めますか? A. 1日1〜2杯までにしてください。特に妊娠後期は、水代わりに大量に飲むのは避けてください。

Q5. 授乳中は飲めますか? A. カフェインを含まないため、授乳中の水分補給の一つとして飲めます。量は妊娠中と同じく1日1〜2杯を目安にしてください。

Q6. 妊活中に飲むと妊娠しやすくなりますか? A. 妊娠しやすくなる根拠はありません。ヒトで妊娠率を上げたという研究は1件もありません。コーヒーや紅茶の代わりに、カフェインを控える目的で飲むのがおすすめです。

Q7. 男性が飲むと精子に良いですか? A. ヒトでの根拠はありません。ラットの実験では良い結果と悪い結果の両方が報告されています。

Q8. 飲んでお腹がゆるくなりました。体に合わないのでしょうか? A. その飲み方では合っていません。冷たいものを一度に多く飲むと起きやすいので、温かいものを少量にして、それでも続く場合はやめてください。

 

まとめ

  • 健康な方・妊活中の方は、1日1〜3杯(約600mlまで)なら問題なく飲めます
  • 妊娠中は1日1〜2杯まで。水代わりに大量に飲むのは避け、水分補給の中心は水か麦茶に
  • 免疫抑制剤(タクロリムス)を使っている方は飲まないでください
  • 抗がん剤治療中、ホルモンが関係するがんの方は、主治医に確認してから
  • 肝臓の病気がある方は1日1杯までにし、数値が悪化したら中止を
  • 妊活での利点は「カフェインゼロ」と「鉄の吸収を妨げにくい」こと。妊娠しやすくなるという根拠はありません

妊活中の食事や飲み物で迷うことがあれば、当院でもご相談を受け付けています。

 

参考文献

 

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執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹

ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹

約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。 その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
長年経験していた自身の不妊治療をもとに「困っている人の為に役に立ちたい。」そういった気持ちで対応させていただいております。
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