エストラーナテープの【貼り忘れ】の影響とは?【いつまで貼る?】
2025年04月24日

【この記事でわかること】
- エストラーナテープの効果と使用方法
- 貼り忘れや剥がれた時の対処法
- 副作用とその対策について
この記事では、不妊治療や更年期症状で使用される「エストラーナテープ」について詳しく解説しています。
使い方に不安がある方、剥がれやすさ・貼り忘れ・副作用などに悩んでいる方におすすめです。
結論として、エストラーナテープは正しく使用すれば、子宮内膜を整え妊娠しやすい体づくりに貢献してくれる心強いサポートになります。
本文中には、体験談・貼る位置・剥がれ対策・使用期間なども解説していますので、ぜひ最後までご覧ください!
目次
不妊治療で使用する【エストラーナテープ】の効果とは?
不妊治療中の方は、エストラーナテープを使用したり、耳にしたりしたことがある方は多いのではないでしょうか?
今回はそんなエストラーナテープの不妊治療での効果、使用法、副作用、貼り忘れなどをご説明いたします。
エストラーナテープの【目的】
エストラーナテープは何のために貼るのか?というと、不妊治療の際にホルモン補充を目的としたエストロゲン製剤の1つで、エストラジオールが含まれています。
貼ってから8〜12時間で効果が安定します。
エストラーナテープの【効果】
不妊治療では下記の効果があります↓
- 卵胞の形成を促進する効果
- 子宮内膜を適切な状態に整え、胚の着床を促進する効果
不妊治療で卵巣機能が低下している患者さんが、獲得する卵子の数を増やすためにエストラーナテープ等のホルモン剤を用いてホルモンのバランスを整え、準備をしてから卵巣刺激を開始することがあります。
また移植周期では、ホルモン補充周期と言って、ホルモン製剤を使用して着床しやすい内膜を作るためにエストラーナテープを使用することがあります。
妊娠に至った体験談:
「2回目の移植で妊娠できました。最初の周期では内膜が薄く、着床しなかったのですが、2回目は医師の指導でエストラーナテープを使用。しっかりとスケジュールを守り、テープを貼り続けたところ、内膜がしっかり厚くなり、無事に着床。今では安定期に入り、赤ちゃんの成長を楽しみにしています。」
更年期障害にも効果あり
更年期障害や閉経後骨粗しょう症の対する有効な治療として、ホルモン補充療法は第一選択となっています。
エストラーナテープは、閉経前後に少量を用いることで、更年期障害にともなう不快な症状も改善します。
特に、女性ホルモンの低下によって起こる、顔のほてり、のぼせ、発汗などには効果が高いです。
治療の止め時は、 何年以内などの期間の制限はありません。更年期症状が改善すれば、止めても良いでしょう。ただし急にやめると、これまで抑えられていた症状がぶり返すこともあるので、徐々に減らしてみてください。
エストラーナテープはいつまで貼るの?(体外受精で妊娠後)
エストラーナテープの使用法
エストラーナテープを貼ることで皮膚から薬を吸収します。月経1~3日に貼りはじめて、2日(48時間)おきに貼り替えて使用することが多いです。
貼る場所
貼る場所は、一般的に下腹部やおしりに貼ります。胸や背部には貼らないようにしてください。ベルトが当たる場所も避けた方が無難です。
また貼る部位を定期的に変えることで、皮膚への刺激を軽減することができます。
いつまで貼るの?(体外受精で妊娠後)
体外受精で妊娠後、ホルモン補充(エストラーナテープ)はいつまで貼るのですか?という質問をよく受けます。
一般的には、移植周期の月経中から妊娠9週あたりまで続けます。妊娠成立後の投与期間は、最長妊娠10週を超えないことと言われております。
ホルモン補充(エストラーナテープ)の副作用のリスクや、患者の状態を考慮して慎重に判断していきますので、不妊治療の医師の指示に従ってください。
いつからいつまで貼れば良いのか、担当医師にしっかり確認しておきましょう。ホルモン値や不妊症の原因によって、いつまで貼るか等が変わってきます。
エストラーナテープ【貼り忘れ】について
エストラーナテープ【貼り忘れ】に注意!
エストラーナテープはホルモン補充をしていますので、貼り忘れのないように毎回同じ時間に貼り替えることをおすすめします。(いつまで貼っておくのかも大切です)
エストラーナテープ【貼り忘れた場合】
万が一、貼り忘れた場合も、焦らずに気づいた時点で貼り替えて、その後はいつも通り2日に1回貼り替えるようにして下さい。
貼り忘れたから、2回分使用することは止めましょう。貼り忘れ防止のためにカレンダーやノートにしっかり記入しておくのも良いと思います。
貼り忘れた場合には、その分の遅れた時間の長さにもよりますが、移植前の場合はどう影響するか分からない為、不妊治療の担当の医師にご相談下さい。
エストラーナテープの副作用
通常よくある副作用
副作用として「かゆみ・かぶれ」はよく起きます。
そして、エストラーナテープはホルモン製剤であるため、以下のような副作用が生じる場合があります。
- 下腹部の痛み(腹痛)・下痢
- 皮膚のかぶれ・かゆみ・赤み・発疹
- 頭痛・吐き気・めまい・気持ち悪い
- 胸の張り・動悸
- イライラ・不眠・眠気
- むくみ・太る・痩せる
- 月経量の変化・不正出血
重篤な副作用
また、手足のしびれ、脱力感、ろれつが回らない、胸が痛い、呼吸がしづらい、足のむくみや痛みなど、重篤な副作用が発症した場合はすぐに担当の医師にご連絡下さい。
患者様の体調や年齢によって、使用量や使用期間が異なるため、不妊治療の医師の指示に従い、適切な投与量と期間を守ることが重要です。
体験談:
「エストラーナテープを貼り始めてすぐに、貼った部分が赤くかぶれてしまい、かゆみで夜も眠れませんでした。医師に相談したところ、貼る部位を変えながら、肌に優しい医療用テープで補強する方法を教えてもらいました。今ではトラブルも減り、安心して治療を続けられています。」
【貼り忘れ】注意
上記のような副作用の可能性もありますので、貼り忘れたからといって、貼り過ぎないようにご注意お願い致します。
貼り忘れ予防のために、何か対策もしておくと安心です。貼り忘れのないよう、毎回同じ時間に貼り替えるようにしてみましょう。
エストラーナテープの【剥がれ対策】
エストラーナテープが剝がれてしまった場合は、粘着力が弱まってしまったり、ほこりやゴミが付着してしまって汚れてしまっていたりするので、新しい物に貼り替えましょう。
剥がれ対策
エストラーナテープを貼っていると、剥がれてくる場合が結構多いです。テープの端が剥がれて、このままでは剝がれてしまうかも?という場合は、絆創膏やサージカルテープ等で補強してみて下さい。
剥がれ対策をご紹介します。
- 貼る場所は、衣服との摩擦ではがれやすい部分は避けましょう
- お薬を貼ったまま入浴できますが、テープの上から洗ったり、こすったりしないようにご注意ください。
- 剥がれてきた場合は、医療用のテープなどで上から固定する
もし完全にはがれてしまった場合は、新しいものを貼っていただくか、次の貼り替えのタイミングが近ければそのタイミングまで待って貼るようにしてください。
テープが余分に必要な場合は、不妊治療のクリニックで処方を相談してみてください。
よくある質問と回答
Q1. エストラーナテープはどこに貼るのが正しいですか?
A. 一般的には、下腹部やお尻(臀部)に貼るのが推奨されています。胸や背中、ベルトが当たる場所は避けましょう。毎回貼る場所を変えると肌への負担が減ります。
Q2. エストラーナテープを貼り忘れた場合はどうすればいい?
A. 気づいた時点で新しいテープを貼り、以降はいつも通りのスケジュールに戻してください。2枚を同時に貼るなど、過剰に使用するのは避けてください。不安な場合は医師に相談を。
Q3. エストラーナテープの副作用にはどんなものがありますか?
A. かゆみやかぶれ、頭痛、胸の張り、吐き気、むくみなどが見られることがあります。重篤な症状(しびれ・胸痛など)がある場合は、速やかに医師に連絡してください。
Q4. 妊娠したらエストラーナテープはいつまで貼る?
A. 通常、体外受精の移植後に妊娠が成立した場合は、妊娠9週頃まで貼ることが多いです。最長でも妊娠10週を超えないよう管理されますが、医師の指示に従うことが大切です。
Q5. テープが剥がれてしまったら貼り直してもいいの?
A. 剥がれてしまった場合は、清潔な新しいテープに貼り替えてください。粘着力が弱くなったり汚れがついている場合、薬効に影響する可能性があるため、新しいものを使いましょう。
【まとめ】エストラーナテープの【貼り忘れ】の影響とは?【いつまで貼る?】
いつまで貼るの?(体外受精で妊娠後)
体外受精で妊娠後、ホルモン補充(エストラーナテープ)はいつまで貼るのですか?という質問をよく受けます。
一般的には、移植周期の月経中から妊娠9週あたりまで続けます。妊娠成立後の投与期間は、最長妊娠10週を超えないことと言われております。
ホルモン補充(エストラーナテープ)の副作用のリスクや、患者の状態を考慮して慎重に判断していきますので、不妊治療の医師の指示に従ってください。
いつからいつまで貼れば良いのか、担当医師にしっかり確認しておきましょう。ホルモン値や不妊症の原因によって、いつまで貼るか等が変わってきます。
エストラーナテープ【貼り忘れ】について
エストラーナテープはホルモン補充をしていますので、貼り忘れのないように毎回同じ時間に貼り替えることをおすすめします。(いつまで貼っておくのかも大切です)
【貼り忘れた場合】
万が一、貼り忘れた場合も、焦らずに気づいた時点で貼り替えて、その後はいつも通り2日に1回貼り替えるようにして下さい。
貼り忘れたから、2回分使用することは止めましょう。貼り忘れ防止のためにカレンダーやノートにしっかり記入しておくのも良いと思います。
貼り忘れた場合には、その分の遅れた時間の長さにもよりますが、移植前の場合はどう影響するか分からない為、不妊治療の担当の医師にご相談下さい。
エストラーナテープの副作用
副作用として「かゆみ・かぶれ」はよく起きます。
そして、エストラーナテープはホルモン製剤であるため、以下のような副作用が生じる場合があります。
- 下腹部の痛み(腹痛)・下痢
- 皮膚のかぶれ・かゆみ・赤み・発疹
- 頭痛・吐き気・めまい・気持ち悪い
- 胸の張り・動悸
- イライラ・不眠・眠気
- むくみ・太る・痩せる
- 月経量の変化・不正出血
剥がれ対策(剥がれ防止)
エストラーナテープが剝がれてしまった場合は、新しい物に貼り替えましょう。
テープの端が剥がれて、このままでは剝がれてしまうかも?という場合は、絆創膏やサージカルテープ等で補強してみて下さい。
剥がれ対策です↓
- 貼る場所は、衣服との摩擦ではがれやすい部分は避けましょう
- お薬を貼ったまま入浴できますが、テープの上から洗ったり、こすったりしないようにご注意ください。
- 剥がれてきた場合は、医療用のテープなどで上から固定する
参考文献:久光製薬株式会社. エストラーナテープ添付文書. 医薬品医療機器総合機構ウェブサイト
https://www.info.pmda.go.jp/go/pack/2473700S2076_1_22/
参考文献:久光製薬株式会社. エストラーナテープ患者向医薬品ガイド. 医薬品医療機器総合機構ウェブサイト
https://www.info.pmda.go.jp/downfiles/guide/ph/650034_2473700S2076_1_00G.pdf
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執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹

約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。
その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
長年経験していた自身の不妊治療をもとに「困っている人の為に役に立ちたい。」そういった気持ちで対応させていただいております。
「これからできることは何でもしたい!」という方は、ぜひご相談ください。