【排卵痛】に効くツボ(足裏・手)にお灸やマッサージをしよう!
2024年03月14日

【この記事でわかること】
- 排卵痛の原因や症状の特徴
- 排卵痛に効くツボとお灸の活用法
- 自宅でできるセルフケアの具体例
本記事では、排卵期に起こる下腹部の痛みや腰の重だるさといった不調に悩む方へ向けて、東洋医学の視点から、痛みの緩和に効果的な「ツボ」や「お灸」について解説します。
特に、「薬に頼らず自然に整えたい」「冷えやむくみも気になる」という方におすすめの内容です。
結論として、ツボ押しやお灸はホルモンバランスの調整に役立ち、排卵痛のセルフケアとして有効です。
本文中には、足裏・お腹・手にある代表的なツボや、その押し方・温め方なども解説していますので、ぜひ最後までご覧ください!
目次
【排卵痛】について
排卵痛とは
卵子が卵巣から排出される時に、卵胞が破れて起こる痛みです。破れた時に漏れた卵胞液内の高濃度のプロスタグランジンというホルモンが、子宮を収縮させて起こります。
排卵痛は、下腹部にチクチクとした痛みを感じますが、全く痛みを感じない、軽い痛み程度という人がほとんどです。痛みはなくても、卵胞が破れた時の出血が少量みられる場合も多いです。
ツボにお灸やマッサージをして、このプロスタグランジンを抑制するようにしましょう。
排卵痛「症状」
排卵時に感じやすい不調は、
- 排卵痛(下腹部痛)
- 腰痛
- むくみ、冷え、足がだるい、
- 眠気、だるさ
- イライラ、肌荒れ、便秘 など
→体験談:
20代の女性で、生理前ではないのに月に一度、強い下腹部痛で寝込むことがありました。病院では「排卵痛ですね」と言われ、鎮痛剤だけで様子をみていましたが、改善せず…。友人にすすめられた鍼灸院で「湧泉」や「血海」などのツボにお灸を受けたところ、数カ月で排卵痛が軽くなり、日常生活に支障が出なくなったそうです。
排卵期の「ホルモンの変化」
排卵期に体調不良(排卵痛など)を感じる人はとても多いです。女性の身体は排卵を境に分泌される女性ホルモンが変わります。
- 排卵前に分泌されるホルモンは「エストロゲン(卵胞ホルモン)」で、子宮内膜を厚くするなど、妊娠に備えて準備します。丸みのある女性らしい身体を作る働きもあります。
- 排卵後はプロゲステロン(黄体ホルモン)」という、妊娠の維持のためのホルモンが分泌され、着床に備えて子宮内膜を安定させ、乳腺を発達させる働きもあります。
- 妊娠しなければ、プロゲステロンの量は減りはじめ、二週間後に子宮内膜は生理となって排出されます。
排卵痛に効くツボ ~足裏・手など~
排卵痛や生理痛に効果のあるツボ(足裏・お腹・足など)をご紹介します。ツボを手でマッサージしたり、お灸でこれらのツボを温めるのもおすすめです。
排卵期の体調不良(排卵痛など)をツボで解消していきましょう!
- 陰交(いんこう)…陰交のツボ…お腹にあるツボで、おへそから親指1本分下にあります。このツボは、子宮や排卵の調子(排卵痛)、下腹部の冷えを整えます。腰痛にも効果があると言われています。お灸でじんわり温めてみてください。
- 湧泉(ゆうせん)…湧泉のツボ…足裏にあります。足の指を曲げた時に一番凹む部分で、足裏の真ん中より少し上辺りにあります。このツボは足裏にあるのですが、全身の血流が良くなりホルモンバランス(女性ホルモン)が整い、冷えやむくみ、排卵痛など様々な効果があります。命の泉が湧き出るツボという意味があります。足先や足裏に冷えがある時には、特にお灸でこの足裏のツボを温めてみましょう。手の指で足裏のツボをマッサージも良いのですが、手が痛くなりそうでしたら青竹踏みなども良いでしょう。ホルモンバランスを整えて排卵痛を緩和させましょう。
- 血海(けっかい)…血海のツボ…膝の皿から指3本くらいのところにあるツボです。このツボは血の働きが悪くなった時に効果があります。このツボにお灸をすると、全身の血流を促進してくれ、子宮を温めて排卵痛を和らげてくれます。手でツボを軽くマッサージしても良いでしょう。お灸でホルモンバランスを整えて排卵痛を緩和させましょう。
- 関元(かんげん)…関元のツボ…おへそから指4本くらい下にあります。このツボは、元気の関所として知られていて、排卵痛や生理痛、生理不順といった女性特有の症状や腰痛、疲労回復、便秘、頻尿、免疫力アップなど万能ツボとして効果が期待できます。おへそを起点に恥骨の上を通って胃まで、大きく「の」の字を書くようにマッサージすると子宮や下腹部を整える効果があります。このツボはお灸でじんわり温めると、排卵痛により効果的です。自宅お灸をする場合には、鍼灸師に印をつけてもらい、せんねん灸などをすると良いでしょう。
- その他(足ツボ)…排卵痛がひどい方は、足ツボの子宮にあたる場所(足裏)に、手で押すと痛みが出るかもしれません…。足ツボ(足裏の子宮の部分)を青竹踏みなどで緩めてあげると、排卵痛や生理痛も緩和されるかもしれませんので、お試しください。
→体験談:
30代の女性で、もともと冷え性がひどく、排卵期になると下腹部がジーンと重だるくなるのが悩みでした。「関元」や足裏の「子宮の反射区」にお灸をして温めることを続けたところ、冷えが改善され、排卵期の不快感も和らぎました。「お風呂上がりに5分だけでもツボを意識すると、だいぶ違う」と話されています。
よくある質問と回答(FAQ)
Q1. 排卵痛はいつ頃に起こりますか?
A1. 排卵痛は、生理周期の中間頃(次の生理の約14日前)に起こることが多いです。排卵の前後に下腹部のチクチクした痛みや違和感を感じたら、それが排卵痛かもしれません。
Q2. 排卵痛のときにお灸やツボ押しは本当に効果がありますか?
A2. はい、東洋医学ではツボ刺激により血流を促進し、ホルモンバランスを整えることで痛みを緩和すると考えられています。特に「湧泉」「血海」「関元」などは排卵痛のケアに効果的とされます。
Q3. 排卵痛と生理痛はどう違うのですか?
A3. 排卵痛は排卵時期(生理の約2週間前)に起こり、片側の下腹部に痛みが出ることが多いのが特徴です。一方、生理痛は生理中に起こり、両側や腰、背中まで痛みが広がることもあります。
Q4. 自宅でできる排卵痛対策は何がありますか?
A4. お灸やツボ押し(「関元」「湧泉」「血海」など)、温かいお風呂、冷え対策(腹巻や足湯)などがおすすめです。自律神経とホルモンバランスを整えることが、排卵痛の緩和につながります。
Q5. 排卵痛がひどい場合は病気の可能性もありますか?
A5. 強い痛みが毎月続く、発熱や吐き気を伴う、出血が多い場合は婦人科疾患(子宮内膜症・卵巣嚢腫など)の可能性もあります。セルフケアで改善しない場合は、早めに婦人科を受診しましょう。
【まとめ】排卵痛に効くツボ(足裏・手)にお灸やマッサージをしよう!
排卵痛に効果のあるツボ(足裏・お腹・足など)をご紹介しました。ツボを手でマッサージしたり、お灸でこれらのツボを温めるのもおすすめです。
エストロゲンやプロゲステロンなどの女性ホルモンを整えて、不快な排卵痛など(排卵期の体調不良)を和らげるツボで解消していきましょう!
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執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹

約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。
その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
長年経験していた自身の不妊治療をもとに「困っている人の為に役に立ちたい。」そういった気持ちで対応させていただいております。
「これからできることは何でもしたい!」という方は、ぜひご相談ください。