胚移植前後の【着床鍼灸】ベストタイミングは【いつ?】
2025年06月24日

【この記事でわかること】
- 着床鍼灸とは何か、その効果と仕組み
- 不妊治療法ごとの着床鍼灸のベストタイミング
- 男性にも効果がある鍼灸の可能性と体験談
この記事では、妊活中の方に向けて「着床鍼灸」の効果や、タイミング法・人工授精・胚移植における最適な施術タイミングを詳しく紹介しています。
「なかなか着床しない…」「できることは全部試したい」と悩んでいる方におすすめの記事です。
結論として、着床鍼灸は子宮内膜の血流を改善し、ホルモンバランスを整えることで、着床環境を整える有効な手段の一つです。正しい時期に継続的に行うことで妊娠率アップが期待されます。
本文中には、自宅でのお灸活用法や男性への効果、成功体験談なども解説していますので、ぜひ最後までご覧ください!
目次
【着床鍼灸】は妊娠率を上げる?
妊活に良いものを調べていくと、色々なワードが出てくると思いますが、『着床鍼灸』というワードを聞いたことはございませんか?
不妊治療に良いと言われている『着床鍼灸』ですが、一体どんな効果があるのかご説明いたします。
着床鍼灸とは
まず着床鍼灸とは、排卵日や人工授精、胚移植前後に鍼灸治療を行い、骨盤内の血流を増やし、受精卵の着床環境を整えるものです。
妊娠するには子宮内膜の環境がとても大切で、ツボに鍼灸治療をすることにより、骨盤内へと繋がる場所を刺激して子宮内膜への血流量を増やします。
子宮血流の増加により内膜をしっかりとした厚みまで成長させ、さらに着床の時期に子宮の緊張を緩和させることで、着床率の上昇が期待されます。
卵子の質の改善
しかし、卵子は排卵される3ヶ月前に二次卵胞という成長期にはいるので、3か月間鍼灸治療で血流を増加させ、栄養とホルモンをしっかりと届けることで、卵子の質の改善が期待されます。
そのため、1、2回の通院ではなく、短くても3ヶ月以上の通院は、着床率をもっと上げる効果があります。少なくても1週間に1回のペースでの通院が良いでしょう。
着床鍼灸の効果
効果
他にもストレスが多いと女性ホルモンが上手く働けず、受精卵の着床にも大きく影響します。
ストレスの抱えすぎや睡眠の質の低下、目の疲れは、交感神経を興奮させ血流を悪くさせます。
鍼灸治療は副交感神経を高めリラックスすることができ、血管の収縮を防ぐことで子宮内膜への血流状態を改善します。
男性にもおすすめ
不妊鍼灸の効果は女性だけでなく男性にもおすすめです。
鍼灸治療を行うことで精巣の血液循環を向上させ、栄養とホルモンをしっかり届けた後に代謝物を回収することで、製造機能が向上して精子の数や精子運動率が改善することが期待されます。
また、前立腺機能が向上することも分かっているため、タイミングの時期に合わせて治療するとより効果的です。
→体験談:
人工授精を4回繰り返しても結果が出ず、精神的にも限界だった30代後半の女性。医師に「そろそろ体外受精を考えましょう」と言われたものの、最後にできることを試したいと着床鍼灸を始めました。週1回の通院を3ヶ月続けたところ、生理痛や冷えが軽減。5回目の人工授精で、初めて陽性反応が!「身体を整えるって、こういうことだったんだ」と実感したそうです。
いつ受けるのがベストタイミング?【着床鍼灸のスケジュール】
いつ受けるのがベストタイミング?【着床鍼灸】
「いつ着床鍼灸を受けるのがベストタイミングなのか?」が大切です!
タイミング法、人工授精、初期胚移植、胚盤胞移植、どの方法で不妊治療をしているのかで、着床鍼灸を受けるタイミングが異なります。
それぞれのスケジュールを確認し、それに合わせて鍼灸治療を行うようにしましょう。
下記は、鍼灸治療を受けるベストタイミングです。このタイミングでご来院ください。()内は、鍼灸を受ける目的が記入されています↓
タイミング法
- 排卵期(排卵促進)
- 排卵日から5日目頃(着床促進)
人工授精
- 人工授精前日~当日(排卵促進)
- 人工授精から5日目頃(着床促進)
- 人工授精から7.8日目(着床促進)
初期胚移植
- 移植前日~当日(子宮内環境改善)
- 移植2~4日後(着床促進)
- 移植4~6日後(着床促進)
胚盤胞移植
- 移植2~3日前(子宮内環境改善)
- 移植当日~翌日(着床促進)
- 移植2~4日後(着床促進)
→体験談:
40代前半での体外受精に挑戦していた女性は、過去に2度胚移植をしたものの着床せず、「年齢のせいかも」と落ち込んでいました。紹介で着床鍼灸を知り、移植の3週間前から通い始めたところ、いつもより子宮内膜の厚みがしっかりと整い、医師も驚くほどの状態に。3度目の移植で初めて着床が確認され、「希望を持ち続けてよかった」と涙を流していたそうです。
よくある質問と回答
Q1. 着床鍼灸は本当に妊娠率を上げるの?
A. 着床鍼灸は、子宮内膜の血流を改善し、ホルモンバランスを整えることで着床しやすい体作りをサポートします。複数の研究や臨床現場では、移植前後に鍼灸を行った群の妊娠率が向上したという報告もあり、妊娠率を上げる有望な補助療法とされています。
Q2. 着床鍼灸はいつ受けるのが効果的ですか?
A. 治療法ごとにベストタイミングは異なりますが、基本的には排卵期・人工授精や移植の直前・直後・着床時期が推奨されます。特に「移植当日とその数日後」の鍼灸は子宮内環境を整える上で効果的とされています。
Q3. 何回通えば効果が出るの?
A. 最低でも3か月間、週1回以上の通院が推奨されます。卵子は排卵の約3か月前から成長するため、3か月かけて体質改善を行うことが妊娠率の向上につながります。単発ではなく、継続的な治療がカギです。
Q4. 着床鍼灸は副作用やリスクはある?
A. 基本的には副作用は少なく、安全性が高い施術ですが、体質や体調によってはまれにだるさや眠気を感じることがあります。必ず国家資格を持つ鍼灸師のもとで、体調に合わせた施術を受けましょう。
Q5. 男性にも鍼灸は効果ありますか?
A. はい、あります。鍼灸は男性の精子の質(数・運動率)や前立腺機能の改善にも役立つとされており、特にEDや精索静脈瘤などに悩む方にもおすすめです。ご夫婦での体質改善にも鍼灸は有効です。
【まとめ】 胚移植前後の【着床鍼灸】ベストタイミングは【いつ?】
着床鍼灸とは
着床鍼灸とは、排卵日や人工授精、胚移植前後に鍼灸治療を行い、骨盤内の血流を増やし、受精卵の着床環境を整えるものです。
ツボに鍼灸治療をすることにより、骨盤内へと繋がる場所を刺激して子宮内膜への血流量を増やします。
子宮血流の増加により内膜をしっかりとした厚みまで成長させ、さらに着床の時期に子宮の緊張を緩和させることで、着床率の上昇を狙っていきます。
【着床鍼灸】いつ受けるのがベストタイミング?
タイミング法、人工授精、初期胚移植、胚盤胞移植、どの方法で不妊治療をしているのかで、着床鍼灸を受けるタイミングが異なります。
着床鍼灸は、いつ受けるのか?(タイミング)が、とても大切です!!
せっかく着床鍼灸を受けるのであれば、ぜひ大切なタイミング(移植前・当日・移植後・着床期など)で受けて頂きたいです。
今回はその大切なタイミングがいつなのか?を解説させて頂きました。以上のタイミングを抑えて、ぜひ着床鍼灸の効果を最大限に活用して頂けたらと思います。
もし自宅でセルフお灸をしたい場合には、信頼できる鍼灸師にツボの場所やタイミングなどをお尋ねください。この記事が皆様の不妊治療の参考になれば嬉しいです。
参考文献:日本産婦人科医会 “産婦人科ゼミナール タイミング”
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執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹

約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。
その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
長年経験していた自身の不妊治療をもとに「困っている人の為に役に立ちたい。」そういった気持ちで対応させていただいております。
「これからできることは何でもしたい!」という方は、ぜひご相談ください。