胚移植前後の【着床鍼灸】ベストタイミングは【いつ?】
2024年03月21日
目次
【着床鍼灸】は妊娠率を上げる?
妊活に良いものを調べていくと、色々なワードが出てくると思いますが、『着床鍼灸』というワードを聞いたことはございませんか?
不妊治療に良いと言われている『着床鍼灸』ですが、一体どんな効果があるのかご説明いたします。
着床鍼灸とは
まず着床鍼灸とは、排卵日や人工授精、胚移植前後に鍼灸治療を行い、骨盤内の血流を増やし、受精卵の着床環境を整えるものです。
妊娠するには子宮内膜の環境がとても大切で、ツボに鍼灸治療をすることにより、骨盤内へと繋がる場所を刺激して子宮内膜への血流量を増やします。
子宮血流の増加により内膜をしっかりとした厚みまで成長させ、さらに着床の時期に子宮の緊張を緩和させることで、着床率の上昇が期待されます。
卵子の質の改善
しかし、卵子は排卵される3ヶ月前に二次卵胞という成長期にはいるので、3か月間鍼灸治療で血流を増加させ、栄養とホルモンをしっかりと届けることで、卵子の質の改善が期待されます。
そのため、1、2回の通院ではなく、短くても3ヶ月以上の通院は、着床率をもっと上げる効果があります。少なくても1週間に1回のペースでの通院が良いでしょう。
着床鍼灸の効果
効果
他にもストレスが多いと女性ホルモンが上手く働けず、受精卵の着床にも大きく影響します。
ストレスの抱えすぎや睡眠の質の低下、目の疲れは、交感神経を興奮させ血流を悪くさせます。
鍼灸治療は副交感神経を高めリラックスすることができ、血管の収縮を防ぐことで子宮内膜への血流状態を改善します。
男性にもおすすめ
不妊鍼灸の効果は女性だけでなく男性にもおすすめです。
鍼灸治療を行うことで精巣の血液循環を向上させ、栄養とホルモンをしっかり届けた後に代謝物を回収することで、製造機能が向上して精子の数や精子運動率が改善することが期待されます。
また、前立腺機能が向上することも分かっているため、タイミングの時期に合わせて治療するとより効果的です。
いつ受けるのがベストタイミング?【着床鍼灸のスケジュール】
いつ受けるのがベストタイミング?【着床鍼灸】
「いつ着床鍼灸を受けるのがベストタイミングなのか?」が大切です!
タイミング法、人工授精、初期胚移植、胚盤胞移植、どの方法で不妊治療をしているのかで、着床鍼灸を受けるタイミングが異なります。
それぞれのスケジュールを確認し、それに合わせて鍼灸治療を行うようにしましょう。
下記は、鍼灸治療を受けるベストタイミングです。このタイミングでご来院ください。()内は、鍼灸を受ける目的が記入されています↓
タイミング法
- 排卵期(排卵促進)
- 排卵日から5日目頃(着床促進)
人工授精
- 人工授精前日~当日(排卵促進)
- 人工授精から5日目頃(着床促進)
- 人工授精から7.8日目(着床促進)
初期胚移植
- 移植前日~当日(子宮内環境改善)
- 移植2~4日後(着床促進)
- 移植4~6日後(着床促進)
胚盤胞移植
- 移植2~3日前(子宮内環境改善)
- 移植当日~翌日(着床促進)
- 移植2~4日後(着床促進)
【着床鍼灸のまとめ】 ~いつ受けるのがベストタイミング?~
着床鍼灸は、いつ受けるのか?(タイミング)がとても大切です。
せっかく着床鍼灸を受けるのであれば、ぜひ大切なタイミング(移植前・当日・移植後・着床期など)で受けて頂きたいです。
今回はその大切なタイミングがいつなのか?を解説させて頂きました。以上のタイミングを抑えて、ぜひ着床鍼灸の効果を最大限に活用して頂けたらと思います。
もし自宅でセルフお灸をしたい場合には、信頼できる鍼灸師にツボの場所やタイミングなどをお尋ねください。この記事が皆様の不妊治療の参考になれば嬉しいです。
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執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹
約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。
その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
長年経験していた自身の不妊治療をもとに「困っている人の為に役に立ちたい。」そういった気持ちで対応させていただいております。
「これからできることは何でもしたい!」という方は、ぜひご相談ください。