胚移植前後の【着床鍼灸】ベストタイミングは【いつ?】
2025年06月20日
【この記事でわかること】
- 着床鍼灸とは何か、その効果と仕組み
- 不妊治療法ごとの着床鍼灸のベストタイミング
- 男性にも効果がある鍼灸の可能性と体験談
この記事では、妊活中の方に向けて「着床鍼灸」の効果や、タイミング法・人工授精・胚移植における最適な施術タイミングを詳しく紹介しています。
「なかなか着床しない…」「できることは全部試したい」と悩んでいる方におすすめの記事です。
結論として、着床鍼灸は子宮内膜の血流を改善し、ホルモンバランスを整えることで、着床環境を整える有効な手段の一つです。正しい時期に継続的に行うことで妊娠率アップが期待されます。
本文中には、自宅でのお灸活用法や男性への効果、成功体験談なども解説していますので、ぜひ最後までご覧ください!
目次
【着床鍼灸】は妊娠率を上げる?


妊活に良いものを調べていくと、色々なワードが出てくると思いますが、『着床鍼灸』というワードを聞いたことはございませんか?
不妊治療に良いと言われている『着床鍼灸』ですが、一体どんな効果があるのかご説明いたします。
着床鍼灸とは
まず着床鍼灸とは、排卵日や人工授精、胚移植前後に鍼灸治療を行い、骨盤内の血流を増やし、受精卵の着床環境を整えるものです。
妊娠するには子宮内膜の環境がとても大切で、ツボに鍼灸治療をすることにより、骨盤内へと繋がる場所を刺激して子宮内膜への血流量を増やします。
子宮血流の増加により内膜をしっかりとした厚みまで成長させ、さらに着床の時期に子宮の緊張を緩和させることで、着床率の上昇が期待されます。
卵子の質の改善
しかし、卵子は排卵される3ヶ月前に二次卵胞という成長期にはいるので、3か月間鍼灸治療で血流を増加させ、栄養とホルモンをしっかりと届けることで、卵子の質の改善が期待されます。
そのため、1、2回の通院ではなく、短くても3ヶ月以上の通院は、着床率をもっと上げる効果があります。少なくても1週間に1回のペースでの通院が良いでしょう。
関連記事:妊活中にセルフでお灸~おすすめのツボで着床率を上げる~
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着床鍼灸の効果


効果
他にもストレスが多いと女性ホルモンが上手く働けず、受精卵の着床にも大きく影響します。
ストレスの抱えすぎや睡眠の質の低下、目の疲れは、交感神経を興奮させ血流を悪くさせます。
鍼灸治療は副交感神経を高めリラックスすることができ、血管の収縮を防ぐことで子宮内膜への血流状態を改善します。
男性にもおすすめ
不妊鍼灸の効果は女性だけでなく男性にもおすすめです。
鍼灸治療を行うことで精巣の血液循環を向上させ、栄養とホルモンをしっかり届けた後に代謝物を回収することで、製造機能が向上して精子の数や精子運動率が改善することが期待されます。
また、前立腺機能が向上することも分かっているため、タイミングの時期に合わせて治療するとより効果的です。
→体験談:
人工授精を4回繰り返しても結果が出ず、精神的にも限界だった30代後半の女性。医師に「そろそろ体外受精を考えましょう」と言われたものの、最後にできることを試したいと着床鍼灸を始めました。週1回の通院を3ヶ月続けたところ、生理痛や冷えが軽減。5回目の人工授精で、初めて陽性反応が!「身体を整えるって、こういうことだったんだ」と実感したそうです。
いつ受けるのがベストタイミング?【着床鍼灸のスケジュール】



いつ受けるのがベストタイミング?【着床鍼灸】
「いつ着床鍼灸を受けるのがベストタイミングなのか?」が大切です!
タイミング法、人工授精、初期胚移植、胚盤胞移植、どの方法で不妊治療をしているのかで、着床鍼灸を受けるタイミングが異なります。
それぞれのスケジュールを確認し、それに合わせて鍼灸治療を行うようにしましょう。
関連記事:不妊鍼灸に通う頻度 & タイミング(採卵前や胚移植など)
下記は、鍼灸治療を受けるベストタイミングです。このタイミングでご来院ください。()内は、鍼灸を受ける目的が記入されています↓
タイミング法
- 排卵期(排卵促進)
- 排卵日から5日目頃(着床促進)
人工授精
- 人工授精前日~当日(排卵促進)
- 人工授精から5日目頃(着床促進)
- 人工授精から7.8日目(着床促進)
初期胚移植
- 移植前日~当日(子宮内環境改善)
- 移植2~4日後(着床促進)
- 移植4~6日後(着床促進)
胚盤胞移植
- 移植2~3日前(子宮内環境改善)
- 移植当日~翌日(着床促進)
- 移植2~4日後(着床促進)
→体験談:
40代前半での体外受精に挑戦していた女性は、過去に2度胚移植をしたものの着床せず、「年齢のせいかも」と落ち込んでいました。紹介で着床鍼灸を知り、移植の3週間前から通い始めたところ、いつもより子宮内膜の厚みがしっかりと整い、医師も驚くほどの状態に。3度目の移植で初めて着床が確認され、「希望を持ち続けてよかった」と涙を流していたそうです。
関連記事:排卵痛があってから【子作り】では遅い?
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【よくある質問】胚移植前後の着床鍼灸、いつがベストタイミング?

Q1. 胚移植の前に鍼灸を受けると、妊娠しやすくなるって本当?
はい、本当です。胚移植の前に鍼灸をすることで、子宮の血流がよくなり、子宮内膜の状態が整いやすくなります。
これにより、受精卵が着床しやすくなることが研究で分かっています。特に胚移植の当日~前日に鍼灸を受けるのがおすすめです。
🔗参考文献:日本医事新報社 不妊診療における鍼灸の効果 ― 紹介から施術まで ―
Q2. 胚移植の後にも鍼灸をした方がいいの?
はい、胚移植の直後~数日後にも鍼灸をすると、子宮をリラックスさせて着床を助ける効果が期待できます。
また、ホルモンのバランスや自律神経を整えることで、妊娠のサポートにつながります。ただし、刺激の強い鍼や灸は避け、やさしい施術が安心です。
🔗参考文献:不妊鍼灸の特別演題入りとこれから
Q3. 着床鍼灸を受けるベストタイミングはいつ?
理想的なタイミングは胚移植の前日と当日、そして移植後3日以内です。これらのタイミングで鍼灸を受けることで、血流とホルモンバランスが整い、受精卵が着床しやすい状態を作れます。体をリラックスさせる目的でもとても効果的です。
🔗参考文献: 一般社団法人JISRAM 学会発表
Q4. 鍼灸は副作用がないの?体に悪くない?
鍼灸は薬を使わない自然な方法で、副作用はほとんどありません。国家資格を持つ鍼灸師が行えば安全です。
移植直後は刺激の強い施術を避けて、リラックスできるやさしい鍼灸が一般的です。不安があれば、事前に相談してくださいね。
🔗参考文献:厚生労働省ejim 鍼治療[各種施術・療法 – 医療者]
🔗参考文献:全日本鍼灸学会 鍼灸安全対策ガイドライン 2025 年版 (改訂第 2 版)
🔗参考文献:Acupuncture: Effectiveness and Safety
Q5. 着床鍼灸を始めるのは、何日前からがいいの?
着床しやすい体づくりのためには、移植の1~2週間前から始めるのが理想的です。
体の血流を整えたり、ホルモンのバランスを調整するには少し時間がかかるため、余裕をもって準備することが成功率アップにつながります。
🔗参考文献:一般社団法人日本生殖医学会 不妊症 Q&A
【まとめ】 胚移植前後の【着床鍼灸】ベストタイミングは【いつ?】

着床鍼灸とは
着床鍼灸とは、排卵日や人工授精、胚移植前後に鍼灸治療を行い、骨盤内の血流を増やし、受精卵の着床環境を整えるものです。
ツボに鍼灸治療をすることにより、骨盤内へと繋がる場所を刺激して子宮内膜への血流量を増やします。
子宮血流の増加により内膜をしっかりとした厚みまで成長させ、さらに着床の時期に子宮の緊張を緩和させることで、着床率の上昇を狙っていきます。
【着床鍼灸】いつ受けるのがベストタイミング?
タイミング法、人工授精、初期胚移植、胚盤胞移植、どの方法で不妊治療をしているのかで、着床鍼灸を受けるタイミングが異なります。
着床鍼灸は、いつ受けるのか?(タイミング)が、とても大切です!!
せっかく着床鍼灸を受けるのであれば、ぜひ大切なタイミング(移植前・当日・移植後・着床期など)で受けて頂きたいです。
今回はその大切なタイミングがいつなのか?を解説させて頂きました。以上のタイミングを抑えて、ぜひ着床鍼灸の効果を最大限に活用して頂けたらと思います。
もし自宅でセルフお灸をしたい場合には、信頼できる鍼灸師にツボの場所やタイミングなどをお尋ねください。この記事が皆様の不妊治療の参考になれば嬉しいです。
参考文献:日本産婦人科医会 “産婦人科ゼミナール タイミング”
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執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹

約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。
その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
長年経験していた自身の不妊治療をもとに「困っている人の為に役に立ちたい。」そういった気持ちで対応させていただいております。
「これからできることは何でもしたい!」という方は、ぜひご相談ください。












