流産後の妊娠
2024年08月16日
目次
流産後の妊娠
流産とは、妊娠21週6日までの時期に胎児が母体の外に出ることを言います。
妊娠初期の稽留流産(けいりゅうりゅうざん)を経験したことのある女性は割と多く、流産後に、また妊娠できるだろうか?と不安を感じる人も少なくありません。
流産の後は子宮の状態も不安定になっているため、すぐに妊娠すると危険という意見もあります。
稽留流産とは?
お腹の赤ちゃんの心臓が止まってしまった状態で、お腹の中に留まっている流産のことをいいます。
出血や腹痛などの症状がないので自覚症状がなく、クリニックの定期検診で初めて分かる場合がほとんどです。
稽留流産が分かったら、手術をする場合と、経過を見て自然排出を待つ場合があります。
自然排出の場合は、出血が始まってから1日~2日、遅くても1週間以内には排出される事が多いです。
稽留流産の兆候は?
妊娠した女性の約8~15%、6~7人に1人は流産の経験をするというデータがあります。近年稽留流産は増加していますので、ストレスも大きな原因ではないかと言われています。
兆候はほとんどありません。軽いお腹の痛みや張り、茶褐色のおりものがみられることがありますが、妊娠中にも同じ症状がみられるため、気づかないことが多いです。
稽留流産は放置しておくと進行流産となり、出血や腹痛が起こって子宮内容物が排出されます。
自然流産後の過ごし方
自然流産の後は気持ちが沈んでしまうことが多いので、できるだけ好きな事をしてのんびりするようにしましょう。
無理に体を動かすと出血してしまうこともあるため、無理をせず徐々に身体を戻していきましょう。
ゆっくり過ごして体を元に戻す事で、次に妊娠しやすい身体に整っていきます。
流産後の食事
冷たいものは避け、身体を温める食べ物を積極的に摂りましょう。
特に流産後1週間は、脂っこい物、香辛料などの刺激の強いものは避け、消化の良いものがおすすめです。
流産後の生理痛
流産後は生理痛がひどくなることがあります。これは出産後も同じですが、子宮が本来の形に戻ろうと回復をしているということです。
流産後の妊娠
すぐに妊娠するのが良くないということはありませんが、自然流産や流産の手術後は、少し子宮を休憩させて安定させる方が良いとされています。
流産後2~3回生理が来てからの妊娠が安心でしょう。WHOでは最低6ヶ月空けるようにと推奨されています。
妊活はいつから?
一度流産をしたからといって、流産を繰り返すのではと心配する必要はありません。子宮が順調に回復すれば次の妊娠への影響はありません。
基礎体温をつけて、身体の状態を知って整えていきましょう。
流産を繰り返す時
2回連続流産することを反復流産、3回以上連続して流産することを習慣流産といいます。
原因には、自己免疫疾患や染色体異常、子宮奇形などがあり、体質や病気からくるものなので、病院に相談しましょう。
執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹
約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。
その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
長年経験していた自身の不妊治療をもとに「困っている人の為に役に立ちたい。」そういった気持ちで対応させていただいております。
「これからできることは何でもしたい!」という方は、ぜひご相談ください。
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