【妊娠9週の壁】乗り越えるには? ~妊娠9週目の流産確率~
2024年08月28日

「嬉しいはずなのに、毎日が不安でいっぱいでした──。」
妊娠が分かった瞬間の喜びとは裏腹に、日を追うごとに増してくる「ちゃんと育っているかな?」「次の健診まで無事かな?」という不安。
特に妊娠9週目は、「流産率が高い時期」「つわりがピーク」「心拍確認後でも油断できない」など、まさに“見えない壁”のような不安がのしかかってくる時期です。
「妊娠9週の壁」という言葉を聞いたことがありますか?
目次
【妊娠9週の壁】を乗り越えるには
9週の壁とは
妊婦さんたちが呼んでいる『9週の壁』という言葉を聞いたことはありませんか?
9週の壁とは、流産する確率も高く、つわりを感じやすい時期で、妊婦さんが不安を感じる時期です。そして、妊娠7〜9週が最も流産率が高いと言われています。
→体験談:
「8週の検診で心拍が確認できて喜んだのも束の間、9週の検診で『心拍が止まっています』と医師に言われました。信じられず、何度もエコーを見返しました…。」(33歳・2人目妊活中)
このように、心拍確認=安心とは限らないというのが「9週の壁」の恐ろしさです。
「妊娠9週目」で流産しやすい
心拍確認後(今まで聞こえていた心音が)、妊娠9週目頃に聞こえなくなってしまうことが多いことから『9週の壁』と呼ばれるようになったそうです。
妊娠9週目あたりは、流産する確率も高いことから、妊娠9週目頃は怖いということで、「魔の9週目」とも呼ばれています。
今回はそんな妊婦さんが不安を抱える『9週の壁』を乗り越えるにはどうしたら良いのかをご紹介いたします。
妊娠初期の流産しやすい行動&特徴も参考にして頂き、9 週の壁を無事乗り越えて、突破して頂けると嬉しいです。
【妊娠9週目】流産の確率 & 予兆(兆候)
「妊娠9週目」の流産確率
実際に妊娠9週目が含まれる、妊娠8~12週の流産の確率は34~48%と、一般的な流産率の15%と比較すると、妊娠9週目は流産しやすい時期と言えます。
妊娠9週目までの流産の原因の約70%が染色体異常によるもので、妊婦さんの生活や行動によって起きることはありません。
また、染色体異常が原因であるため、早期流産を防ぐ方法はありません。もし妊娠9週目を超えられなかったとしてもご自分を責めないでください。
妊娠初期の流産の「予兆」
流産の兆候(予兆)として挙げられる症状は、少量の出血と子宮収縮によって起きる腹痛です。
流産が起こり始めると、鮮血もしくは暗赤色の少量の出血と腹痛がありますが、痛みや出血はなく、受診するまで気づかなかったというケースも多いです。
→体験談:
「9週目前に少量の出血があり、念のため受診したら『自然流産の兆候です』と。先生が“赤ちゃんやお母さんが悪いわけじゃない”って何度も言ってくれて、少しだけ救われました。」
(28歳・初めての妊娠)
染色体異常による早期流産は、妊婦さんの生活習慣とは無関係であることが多く、誰のせいでもありません。
【妊娠9週目の壁】を乗り越えるには?
- 「お腹が強く痛む」「出血量が多い、出血が続く」など、いつもと違う症状が見られるときは、すぐにかかりつけの産婦人科を受診しましょう。
- 9週目は、体調に個人差がみられる時期です。ネットの情報や、他の人と比べず、自分の体調と向き合い、大事な時期なので無理をせず体調に合った過ごし方をしましょう。
- 働いている方は職場に報告し、つわりや体調がすぐれない時は、仕事時間や休憩時間の相談が出来るようにしましょう。
自分にできることをしっかりしていれば、万が一染色体異常が原因で流産してしまったとしても、ショックで落ち込むことはあっても後悔がないので、少しでも早く立ち直ることが出来ると思います。
→体験談:
「職場に早めに妊娠を報告して、つわりがひどい日は在宅勤務にしてもらいました。気持ちが少しラクになり、夫にも“がんばりすぎないで”と声をかけてもらえて心が落ち着きました」
(36歳・共働き)
妊娠9週目【心拍確認後の流産率】
【妊娠9週】心拍確認後の流産率は?
妊娠9週目で赤ちゃんの心拍確認後(心拍が確認できたら)、流産の確率は約5%くらいになってきます。
妊娠9週目に入ると胎児はみるみる成長し、目の形や耳の形も分かる程度に成長してくるので、顔つきもはっきりしてきます。
また、心臓が4つの部屋に分かれるなど、臓器の発達も進んできます。徐々に性器の発達も始まってくるのがこの頃です。
心拍確認後も油断はできません…
上記のように胎児も成長し、流産の確率は下がってきますが、油断はできません。
後期流産をする可能性や、一度確認できた心拍がその後確認できなくなってしまう恐れもあります。
しっかりと定期検診を受け、自分の体や赤ちゃんを大切にし、無理のない生活を送るようにしましょう。
→体験談:
「流産した友達から“自分を責めないで”って言葉をもらって、私もその後9週を迎えるまで毎晩、赤ちゃんに“ありがとう”って声かけするようにしました」
(30歳・2回目の妊娠)
【妊娠12週の壁】について
妊娠12週の壁とは
「妊娠12週の壁」という言葉を聞いたことがありますか?
妊娠12週の壁とは、妊娠12週目になると流産率が低くなる傾向があることを指す表現です。医学的な言葉(定義)ではありません。
→体験談:
「9週目は毎日が怖かった。でも12週の検診で“元気に育ってますよ”と言われた瞬間、涙が止まりませんでした」
(29歳・不妊治療を経ての妊娠)
「妊娠12週未満」の流産(早期流産)
妊娠12週未満の流産は早期流産と呼ばれ、妊娠中の流産の約9割を占めます。
早期流産の原因は、主に染色体異常など赤ちゃん側の原因がほとんどで、妊婦さんの行動には関係ないと考えられています。
「妊娠12週以降」の流産
一方、妊娠12週以降の流産は全体の1~2%とかなり少なくなります。12週以降の流産の原因は、母体側の病気やトラブルが主な原因になります。
妊娠12週になると、胎盤が完成してきて、妊娠15週には完全に出来上がります。胎盤が完成すると流産の心配はほとんどなくなり、安定期に入ります。
妊娠の継続をして、出産までには壁が多すぎると感じる方も多いと思います。
【妊娠初期】流産しやすい行動と特徴
【妊娠初期】流産しやすい行動
妊娠初期に流産しやすい行動がありますので、ご紹介いたします。
- 喫煙・飲酒
- カフェインを摂取している
- 激しい運動や重い物を持ち上げる
- コンドームをつけない性行為(感染症にかかる危険性)
【妊娠初期】流産しやすい特徴
妊娠初期に流産しやすい特徴がありますので、ご紹介いたします。
- 35歳以上の高齢
- 過去に流産の経験がある
- 極端に太っている、痩せている
- 子宮筋腫がある
【妊娠安定期】いつから?いつまで?について
いつから?いつまで?
妊娠安定期は、一般的に妊娠16週目(妊娠5ヶ月)から妊娠27週目(妊娠7ヶ月)の頃を指します。
妊娠安定期になると、妊娠初期の不安定な体調やツライつわりの症状が落ち着いてきます。
流産・早産のリスクがゼロではない
安定期に入っても、流産・早産のリスクがゼロになるわけではありません。妊娠中には、様々なトラブルは起きやすいので、もしお腹の張りや出血などがあったときは、すぐに病院に受診してください。
【まとめ】妊娠9週の壁を乗り越えるには? 妊娠9週目の流産の確率は?
9週の壁とは、流産する確率も高く、つわりを感じやすい時期で、妊婦さんが不安を感じる時期です。そして、妊娠7〜9週が最も流産率が高いと言われています。
流産しやすい時期(妊娠8~12週)& 流産の確率について
実際に妊娠9週目が含まれる、妊娠8~12週の流産の確率は34~48%と、一般的な流産率の15%と比較すると、妊娠9週目は流産しやすい時期と言えます。
妊娠9週目までの流産の原因の約70%が染色体異常によるもので、妊婦さんの生活や行動によって起きることはありません。
流産の兆候(予兆)として挙げられる症状は、少量の出血と子宮収縮によって起きる腹痛です。
妊娠9週目の壁を乗り越える為には
- 「お腹が強く痛む」「出血量が多い、出血が続く」など、いつもと違う症状が見られるときは、すぐにかかりつけの産婦人科を受診しましょう。
- 9週目は、大事な時期なので無理をせず体調に合った過ごし方をしましょう。
- 働いている方は職場に報告し、つわりや体調がすぐれない時は、仕事時間や休憩時間の相談が出来るようにしましょう。
妊娠9週目で赤ちゃんの心拍確認後(心拍が確認できたら)、流産の確率は約5%くらいになってきます。妊娠9週目で心拍確認後(心拍が確認できたら)、流産の確率は下がってきますが、まだまだ油断はできません。
【妊娠初期】流産しやすい行動と特徴
【行動】
- 喫煙・飲酒
- カフェインを摂取している
- 激しい運動や重い物を持ち上げる
- コンドームをつけない性行為(感染症にかかる危険性)
【特徴】
- 35歳以上の高齢
- 過去に流産の経験がある
- 極端に太っている、痩せている
- 子宮筋腫がある
安定期に入っても、流産・早産のリスクがゼロになるわけではありません。妊娠中には、様々なトラブルは起きやすいので、何か違和感を感じたらすぐに病院に受診するようにしましょう。
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執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹

約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。
その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
長年経験していた自身の不妊治療をもとに「困っている人の為に役に立ちたい。」そういった気持ちで対応させていただいております。
「これからできることは何でもしたい!」という方は、ぜひご相談ください。