9週の壁を乗り越えるには
2024年08月20日
目次
9週の壁を乗り越えるには
9週の壁とは
妊婦さんたちが呼んでいる『9週の壁』という言葉を聞いたことはありませんか?
9週の壁とは、特につわりを感じやすい時期で、流産する確率も高く、妊婦さんが不安を感じる時期です。
妊娠7〜9週が最も流産率が高いと言われています。
初診で聞こえていた心音が、2回目に受診するだいたい9週目頃に聞こえなくなってしまうことが多いことから『9週の壁』と呼ばれるようになったそうです。
今回はそんな妊婦さんが不安を抱える『9週の壁』の乗り越えるにはどうしたら良いのかをご紹介いたします。
妊娠9週目の流産の確率 & 流産の兆候(予兆)
流産しやすい時期
実際に妊娠9週目が含まれる、妊娠8~12週の流産の確率は34~48%と、一般的な流産率の15%と比較すると、妊娠9週目は流産しやすい時期と言えます。
妊娠9週目までの流産の原因の約70%が染色体異常によるもので、妊婦さんの生活や行動によって起きることはありません。
また、染色体異常が原因であるため、早期流産を防ぐ方法はありません。もし妊娠9週目を超えられなかったとしてもご自分を責めないでください。
妊娠初期の流産の兆候(予兆)→(出血と腹痛)
流産の兆候(予兆)として挙げられる症状は、少量の出血と子宮伸縮によって起きる腹痛です。
流産が起こり始めると、鮮血もしくは暗赤色の少量の出血と腹痛がありますが、痛みや出血はなく、受診するまで気づかなかったというケースも多いです。
9週目の壁を乗り越えるには
- 「お腹が強く痛む」「出血量が多い、出血が続く」など、いつもと違う症状が見られるときは、すぐにかかりつけの産婦人科を受診しましょう。
- 9週目は、体調に個人差がみられる時期です。ネットの情報や、他の人と比べず、自分の体調と向き合い、大事な時期なので無理をせず体調に合った過ごし方をしましょう。
- 働いている方は職場に報告し、つわりや体調がすぐれない時は、仕事時間や休憩時間の相談が出来るようにしましょう。
自分にできることをしっかりしていれば、万が一染色体異常が原因で流産してしまったとしても、ショックで落ち込むことはあっても後悔がないので、少しでも早く立ち直ることが出来ると思います。
9週で心拍確認できたら
妊娠9週目で赤ちゃんの心拍確認ができると、流産の確率は約5%とされています。
9週目に入ると胎児はみるみる成長し、目の形や耳の形も分かる程度に成長してくるので、顔つきもはっきりしてきます。
また、心臓が4つの部屋に分かれるなど、臓器の発達も進んできます。徐々に性器の発達も始まってくるのがこの頃です。
上記のように胎児も成長し、流産の確率は下がってきますが、油断はできません。
後期流産をする可能性や、一度確認できた心拍がその後確認できなくなってしまう恐れもあります。
しっかりと定期検診を受け、自分の体や赤ちゃんを大切にし、無理のない生活を送るようにしましょう。
執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹
約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。
その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
長年経験していた自身の不妊治療をもとに「困っている人の為に役に立ちたい。」そういった気持ちで対応させていただいております。
「これからできることは何でもしたい!」という方は、ぜひご相談ください。
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