高齢出産【ダウン症】確率 & 後悔しないために出来ること!
2024年09月28日

【この記事でわかること】
- 高齢出産とダウン症の関係
- 年齢ごとの発症リスクと確率
- 後悔しないためにできる具体的な対策
本記事では、「高齢出産とダウン症のリスク」に関する正しい知識や確率、事前にできる対策について詳しく紹介しています。
特に、「高齢で妊娠して後悔しないか不安」「ダウン症の可能性が心配」と感じている妊活中・妊娠中の方におすすめの内容です。
結論として、高齢出産には確かにリスクがありますが、出生前診断や葉酸の摂取などで対策は可能です。
本文中には、障害の原因・発生確率・体験談・自治体支援の例なども解説していますので、ぜひ最後までご覧ください!
目次
【高齢出産】ダウン症への影響
高齢出産とは?
高齢出産とは一般的に、35歳以上の初産や、経産婦で40歳以上の出産のことをいいます。
高齢出産は流産や死産、妊産婦死亡、微弱陣痛、難産などのリスクが上がり、妊婦の年齢が上がるほど、障害のある子供が産まれたり、ダウン症になる確率が高くなると言われています。
ダウン症とは?
ダウン症(21トリソミー・ダウン症候群)は、通常2本1対で存在している21番目の染色体が3本(トリソミー)になることで起こります。
染色体が1本多いことで細胞の働きが妨げられ、機能が十分でない体質になります。子供の特徴はよく似ていて、600~800人に1人の確率で生まれてきます。遺伝性はないと言われています。
ダウン症【原因】
ダウン症の主な原因は「卵子の老化」です。母親の卵子の老化によって質が下がることで、染色体の分裂に異常が起こりやすくなります。
近年では生殖医療の進歩によって高齢出産が増え、ダウン症の確率も上がってきています。
障害をもって生まれる【確率】 高齢出産で確率が上がる
出産した年齢(高齢出産) & ダウン症の確率について
ダウン症の発生確率は、一般的に600~800人に1人と言われています。ただし、妊娠する母親の年齢によって発症率は異なり、高齢になるほど高くなります。
- 20歳:約1,667人に1人
- 30歳:約952人に1人
- 35歳:約350人に1人
- 40歳:約100人に1人
- 45歳:約30人に1人
と、高齢出産になるほど、ダウン症の確率は上がます。
(参照元:厚生労働省 不妊に悩む方への特定治療支援事業等のあり方に関する検討会)
喫煙
タバコの成分は遺伝子を傷つけてしまうため、ダウン症などの遺伝子疾患の発生に関係しています。
34歳以下の母親の喫煙によるダウン症の発生率は、通常の2.98倍と報告されています。また喫煙による無脳症が起こるケースもあります。
障害を持って生まれる「確率」
障害をもって赤ちゃんが生まれる確率は、赤ちゃんの3~5%、つまり100人に3~5人に相当します。これは先天性疾患(生まれつきの病気や障害)の発生率です。
染色体異常のうち95%がダウン症で、次いで18トミソリー、13トミソリーの頻度が高くなります、高齢出産になるほど確率は上がります。
その他の発達障害
- 自閉症スペクトラム障害(ASD)…先天的な脳の機能障害で、遺伝性もあると言われています。父母どちらも、またはどちらかの年齢が高いと、自閉症のリスクが高くなるという報告があります。
- ADHD(注意欠如多動性障害)…特に父親の年齢が高いと発症率が上がります。遺伝性も指摘されています。
【高齢出産】で障害(ダウン症、発達障害)に後悔しないために出来ること
高齢出産の場合はリスクが高くなることは避けられませんが、対策をすることもできます。高齢出産しなきゃよかったと後悔しないためにも、しっかり対策をしておきましょう。
「出生前診断」を受ける
事前に障害や胎児の状態を知ることで、心の準備や出産後の準備もすることができます。しかし精神的負担も伴いますので、よく考えて話し合って受診するようにしましょう。
→体験談:40歳で出産。出生前診断で心の準備ができた
40歳で第一子を妊娠したAさん。年齢的なリスクを考え、妊娠初期に出生前診断を受けました。結果、ダウン症の可能性が高いと分かりましたが、パートナーと話し合い出産を決意。事前に情報を集めたり、支援施設とも連携を取りながら出産に臨み、今は明るく穏やかな育児生活を送っています。
「妊婦検診」を定期的に受ける
定期検診は義務ではありませんが、お腹の赤ちゃんの状態を把握して、何か異常があった場合は早急に対処することができます。
早期発見で適切な治療をすることで、リスクを避けられる可能性もあります。
「葉酸」を摂取する
葉酸を摂ることで、二分脊椎症などの神経管閉鎖障害だけでなく、先天性心疾患や口唇口蓋裂の予防になると言われています。
葉酸は妊娠前から積極的に摂取するようにしましょう。
→体験談:妊娠中に葉酸摂取と生活改善で健康な赤ちゃん誕生
35歳で妊娠したBさんは、ダウン症などのリスクが高まると知り、妊娠前から葉酸を積極的に摂取。喫煙・飲酒をやめ、定期検診も欠かさず受けていました。結果的に何の異常もなく、無事に元気な赤ちゃんを出産。「正しい知識と準備が安心につながった」と語っています。
高齢出産(40歳以上)で後悔しないために出来ること
ダウン症の方は、知能や運動能力の発達が遅れたり、ある種の病気にかかりやすいなどがあります。
ダウン症の予防(後悔しないために出来ること)は、妊娠前から葉酸をしっかり摂取しておくことが効果的です。
高齢出産しなきゃよかった…と後悔しないように、いま出来ることを、精一杯努力していきましょう。
関連記事:46歳・47歳・48歳で妊娠してしまった!知っておきたいポイント
よくある質問と回答(FAQ)
Q1. 高齢出産でダウン症の確率はどれくらい上がりますか?
A1. 年齢が上がるにつれて、ダウン症の発症リスクは増加します。たとえば、35歳では約350人に1人、40歳では約100人に1人、45歳では約30人に1人の確率とされています(参考:厚生労働省)。
Q2. ダウン症の原因は何ですか?年齢だけが関係していますか?
A2. 主な原因は「卵子の老化」で、染色体の分裂異常が起きやすくなるためです。ただし、年齢以外にも喫煙や生活習慣、遺伝子の偶発的なエラーなどが影響する場合もあります。
Q3. 高齢出産でダウン症を防ぐ方法はありますか?
A3. 完全に防ぐことはできませんが、「出生前診断の実施」や「妊娠前からの葉酸摂取」が予防的対策として有効です。正しい知識と早期の備えが、不安を軽減する助けになります。
Q4. 出生前診断は何週から受けられますか?痛みやリスクは?
A4. NIPT(新型出生前診断)は妊娠10週から受けられ、母体の血液を検査するだけなので痛みはほとんどありません。ただし、検査方法によっては流産のリスクがあるものもあるため、医師とよく相談しましょう。
Q5. 高齢出産は後悔する人が多いですか?
A5. 不安から後悔を感じる人もいますが、事前にリスクを知って準備を整えたり、パートナーと話し合うことで、安心して出産・育児を迎えている方も多いです。情報を正しく理解し、サポート体制を整えることが重要です。
【まとめ】高齢出産【ダウン症】確率 & 後悔しないために出来ること!
高齢出産
高齢出産は、流産や死産、妊産婦死亡、微弱陣痛、難産などのリスクが上がり、妊婦の年齢が上がるほど、障害のある子供が産まれたり、ダウン症になる確率が高くなると言われています。
ダウン症は、通常2本1対で存在している21番目の染色体が3本(トリソミー)になることで起こります。
ダウン症の「原因」
ダウン症の主な原因は「卵子の老化」です。母親の卵子の老化によって質が下がることで、染色体の分裂に異常が起こりやすくなります。
近年では生殖医療の進歩によって高齢出産が増え、ダウン症の確率も上がってきています。
出産した年齢(高齢出産) & ダウン症の確率
- 20歳:約1,667人に1人
- 30歳:約952人に1人
- 35歳:約350人に1人
- 40歳:約100人に1人
- 45歳:約30人に1人
と、高齢出産になるほど、ダウン症の確率は上がます。
また、赤ちゃんの3~5%、20~30人に1人に、先天性疾患(生まれつきの病気や障害)が発生すると言われています。
染色体異常のうち95%がダウン症で、次いで18トミソリー、13トミソリーの頻度が高くなります、高齢出産になるほど確率は上がります。
【高齢出産】で障害(ダウン症、発達障害)に後悔しないために出来ること
【出生前診断】
高齢出産の場合はリスクが高くなることは避けられませんが、対策をすることもできます。事前に障害や胎児の状態を知ることで、心の準備や出産後の準備もすることができます。
【葉酸の摂取】
葉酸を摂ることで、二分脊椎症などの神経管閉鎖障害だけでなく、先天性心疾患や口唇口蓋裂の予防になると言われています。
ダウン症の予防(後悔しないために出来ること)は、妊娠前から葉酸をしっかり摂取しておくこと。高齢出産しなきゃよかった…と後悔しないように、いま出来ることを、精一杯努力していきましょう。
参考文献:日本産婦人科学会 診療ガイドライン
参考文献:厚生労働省. 母子健康手帳の解説. 厚生労働省ウェブサイト
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/boshi-hoken13/dl/02.pdf
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執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹

約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。
その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
長年経験していた自身の不妊治療をもとに「困っている人の為に役に立ちたい。」そういった気持ちで対応させていただいております。
「これからできることは何でもしたい!」という方は、ぜひご相談ください。