不妊鍼灸のエビデンス【世界各国のデータ】
2024年04月12日
目次
不妊鍼灸のエビデンス【世界各国のデータ】
「なぜ鍼灸が不妊に効くの?」と思われている方も多いと思います。やはりエビデンスが気になるのではないでしょうか。
鍼灸の効果は、未だ解明されていない部分もありますが、鍼灸をすることで妊娠率が上がるという結果は、海外でも様々な研究チームから報告されています。
不妊治療に対する鍼灸の効果データも世界各国で報告されています。エビデンスがたくさんありますので、一部ご紹介します。
2008年 イギリスからの報告
体外受精を受ける女性が、同時にはり灸を受けると、妊娠の確立が65%高くなる事が、予備研究によって示された。
英国医師会誌「British Medical Journal(BMJ)」オンライン版に2月7日掲載された。
胚移植から1日以内にハリを受けた女性と、擬似ハリを受けた女性または、ハリを受けなかった女性とを比較した。
その結果、ハリを受けた女性は、そのほかの女性に比べて、妊娠する確率が65%高かった。
「2008年2月8日 HealthDay News」
2006年 デンマークからの報告
胚移植日に鍼を行なうと体外受精、顕微授精の妊娠率を上昇させる。
鍼を行なわない組では22%の妊娠、鍼治療組では36%の妊娠率となった。
鍼を行なった組に有意に妊娠率が高くなった。 273例の研究対象。
(鍼を行った組:妊娠率14%上昇)
Fertility&Sterility(アメリカの生殖医学学会誌)
2006年 ドイツからの報告
体外受精と顕微授精例の黄体期に鍼を行なうと、妊娠率が有意に高かった 。
鍼を行なわなかった組では13.8%、鍼を行なった組では28.4%の妊娠率。
鍼治療組の妊娠率が高くなった。225例の研究対象。
(鍼を行った組:妊娠率14.6%上昇)
Fertility&Sterility(アメリカの生殖医学学会誌)
2006年 オーストラリアからの報告
体外受精例に鍼を3回行い、鍼治療組に妊娠率が高くなった例
228例を対象に、hMG(排卵誘発剤)注射時、採卵前、採卵直後に鍼を行なった。
鍼を行なわない組では23%、鍼治療組では31%の妊娠率。
有意差はなかったが、鍼治療組の方が妊娠率が高くなった。
(鍼を行った組:妊娠率8%上昇)
Fertility&Sterility(アメリカの生殖医学学会誌)
2008年 アメリカからの報告
体外受精と併用された鍼は、妊娠率を向上させる7件の臨床試験データをまとめた。
鍼療法を併用した胚移植は、鍼を受けた組の臨床的妊娠は1.65倍高く、
継続中の妊娠は1.87倍、生児分娩率は1.91倍高かった。
鍼治療派の妊娠率の高さと関連していた。
BrirtishMedicalJournal(メリー大学ジョージタウン大学産婦人科)
不妊鍼灸のエビデンス(根拠・証拠)【産経新聞の記事】
不妊鍼灸のエビデンス(根拠・証拠)について、産経新聞の記事をご紹介します。
『漢方薬や鍼灸など「伝統医療」WHOが認定へ 日本の漢方、地位向上へ』2018/1/9
漢方薬や鍼灸(しんきゅう)など日本や中国の伝統医療が、今春にも開催される世界保健機関(WHO)の総会で認定される方針であることが8日、関係者への取材で分かった。具体的には、国際的に統一した基準で定められた疾病分類である「国際疾病分類」(ICD)に、伝統的な東洋医学の章が追加される。100年以上、西洋医学一辺倒だった世界の医療基準の転換点となるとともに、中国と異なり独自に発展してきた日本の伝統医療の再評価につながる。
関係者によると、WHOが伝統医療に注目したのは、同機関で扱う医療の統計が西洋に偏り、伝統医学での治療に依存しているアジアなどでほとんど統計が取られていないとされる「情報格差」を埋めることが目的にあるという。
ICDは1900(明治33)年に初めて国際会議で承認、日本でも同年に採用された。約10年ごとに改訂され、現在は全22章から成るが、日本や中国などに根差した「伝統医療」が新しい章として加わる。病名や患者の体質を示す「証(しょう)」が約300項目記載されるという。
ICDの作成にも携わった千葉大の並木隆雄診療教授(和漢診療学)は「WHOに公式に認められれば、日本の伝統医療の地位向上に役立つ。科学的な調査のもと、漢方の有効性も検討でき、成果は国民に大きく還元される」と話した。
日本の漢方は古代中国に起源があるものの、西洋医学と融合し、中国とは運用方法や処方の作り方も異なるなど独自の発展を遂げた。鍼灸も奈良時代に漢方とともに伝えられ、「日本の医療」として進化。特に中国はボールペンの芯ほどの太い鍼(はり)を使うが、日本は髪の毛ほどの細い鍼を使うところに特徴がある。
病気に対し狙いを絞って対処する西洋医学に対し、東洋医学では、病気は全身の体内バランスが崩れて起こるという考えを持ち、同じ症状でも患者の体質によって治療を変える。日本では昭和51年に147種の漢方エキス製剤が医療保険に適用。漢方医学は平成13年から医学教育に、14年からは薬学教育にも導入された。
なぜ鍼灸で妊娠率が上がるのでしょう?
鍼灸を受けると血行が良くなります。不妊で悩む人は子宮や卵巣への血流が悪くなっている人が多く、新鮮な血液が不足している状態です。
そうなると子宮や卵巣は機能が低下して、子宮内膜が厚くならない、質の良い卵子ができない、という状態になります。
また、血流が悪いと身体全体が冷えてしまい、全身の機能も弱りやすく、妊娠に大切な女性ホルモンを分泌させる脳の機能も低下してしまいます。
女性ホルモンの不足によって、子宮や卵巣はますます活発に機能できなくなります。
豊中市で評判のはり灸
これらの不妊鍼灸のデータやエビデンスを見ていくと、勇気が湧きますね!当院でも妊活に力を入れています。
ぜひ、妊活の一環として、鍼灸を取り入れることをお勧め致します。妊活にはまず、お身体を整え、妊娠力の高い身体を作ることが大切です。
当院のはり灸は、皆様の自然治癒力を底上げ出来ると確信しております。もう何をしていいのか、途方に暮れている方には、ぜひお試しして頂きたいと思います。
豊中市で 妊活なら当院にお任せを!
執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹
約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。
その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
長年経験していた自身の不妊治療をもとに「困っている人の為に役に立ちたい。」そういった気持ちで対応させていただいております。
「これからできることは何でもしたい!」という方は、ぜひご相談ください。