仕事でのストレスが【多嚢胞性卵巣症候群】を悪化させる?!
2024年04月23日
目次
多嚢胞性卵巣症候群について
生理が来なかったり、生理不順などで病院にいくと、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)と診断されることがあります。
多嚢胞性卵巣症候群って何?
『両側の卵巣が腫大・肥厚・多毒胞化し、月経異常や不妊に多毛、男性化、肥満などを伴う症候群』と定義されています。女性の約5~10%にみられ、一般的な不妊症の原因となっています。
日本の患者さんには、肥満、毛深くなる、といった症状が現れるのは20%程度で、生理不順、不正出血、無月経(生理が来ない)、不妊、ニキビが出来やすい、という人が多い傾向にあります。
また、将来的には糖尿病になりやすいと言われています。
多嚢胞性卵巣症候群の原因
原因ははっきりとは分かりませんが、脳下垂体から分泌されるホルモンと、卵巣から分泌される女性ホルモンのバランスが崩れ、排卵が障害されると考えられています。
遺伝性が指摘されることもありますが、明らかな遺伝子の異常は確認されておらず、一般的な遺伝性の病気ではない、とされています。
ストレス(仕事など)について
不規則な生活やストレスも、卵巣の血液循環を低下させ、卵巣機能が低下しやすくなります。
仕事などでのストレスを溜め込み過ぎには、ご注意ください。多嚢胞性卵巣症候群の治療の第一歩は「生活習慣の改善」です。
女性ホルモンのバランスは、疲労・ストレスなど些細なことで崩れやすいです。風邪をひいて熱を出したことが原因で、次の生理周期が乱れることも多々あります。
「仕事が忙しかった…」「ストレスが溜まっているかも…」そんな時には、とにかくゆっくり休憩をしましょう。
仕事などの精神的な負担やストレスが不妊治療に影響が出ることも多々ありますので、一旦仕事を辞めることを選択される方も多いです。
多嚢胞性卵巣症候群の治療法
肥満の場合
肥満の場合は、減量を含めたライフスタイルの改善が必要です。
妊娠を希望?希望しない?
妊娠を希望しない場合は、漢方療法やホルモン療法が行われます。
妊娠を希望する場合は、ホルモン治療をベースに排卵誘発剤を用いて排卵を起こし、妊娠を目指します。
排卵をしやすくするため、卵巣に多数の孔を開け手術が行われる場合もあります。
長期間放置すると
治療をせず長期間放置すると、子宮内膜に異常な変化が起こり、子宮内膜増殖症や子宮体癌(高分化型)が発生することがあります。
生殖年齢の後半になり卵巣機能が低下してくると、生理不順が改善されることもあります。
多嚢胞性卵巣症候群の鍼灸治療
妊活を始めて多嚢胞性卵巣症候群と診断された場合は、治療をしながら妊娠を目指しますので、たくさんの薬の副作用で体調を壊し、仕事や日常生活に影響が出る場合もあります。
鍼灸には、妊活中の薬による様々な副作用を和らげる効果が期待できます。多嚢胞性卵巣症候群やその他の疾患にも対応しております。
不妊治療を始める前から鍼灸で身体を整えることで、妊娠しやすい身体を目指すことができます。
執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹
約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。
その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
長年経験していた自身の不妊治療をもとに「困っている人の為に役に立ちたい。」そういった気持ちで対応させていただいております。
「これからできることは何でもしたい!」という方は、ぜひご相談ください。