黄体機能不全で来院
2015年12月19日

黄体機能不全 警備員 35歳 A.N様
結婚2年目。基礎体温が乱れている。高温が続かない。
妊活を二年前から始めているがうまくいかない。クリニックでホルモン分泌のバランスが崩れた状態と指摘される。
黄体ホルモンを補うように服用。しかし、対症療法ではないかと、ネットでいろいろ調べ、当院へ。対症療法ではなく、体質がしっかり改善するように施術。
施術4ヶ月で、基礎体温が二層に分かれ、安定してきた。今後も再発防止で継続施術中。
黄体機能不全について
「黄体機能不全」の場合、不妊症や流産の原因になりやすいと言われています。
高温期には、体温が高くなりますが、この体温を上げる役割をするのが「黄体ホルモン」です。また、子宮内膜を厚くしてくれる役割もあります。
黄体ホルモンは、女性の身体を妊娠しやすい状態にしてくれるので、黄体機能不全によって、黄体ホルモンが少ない場合、妊娠できる確率が低くなってしまいます。
黄体機能不全は、黄体ホルモンがうまく働いていない状態です。
黄体機能不全は、基礎体温や月経周期などを見ると、自分でも予想がつけられます。不妊治療をされている方は、基礎体温などを見てチェックしておきましょう。
黄体機能不全の治療には、病院だけでなく、はり灸も有効ですので、ぜひお試しください。
症状
- 高温期が10日を切る。高温期と低温期に、0.3度以上の差がない。この2つが当てはまる場合は、一度病院で診てもらいましょう。
- 月経周期が極端に短い。黄体ホルモンの分泌量が減ると、高温期が短くなり、月経周期が短くなります。
- 「胸の張り、体が熱い」などの症状がない。高温期によく起こる症状ですが、黄体ホルモンの減少により、あまり感じなくなってしまいます。
原因
黄体機能不全の原因は大きく3つあります。
- ホルモンの分泌量の低下
- 子宮内膜の感受性の悪さ
- 多嚢胞性卵巣症候群などの疾患
1つは、脳の脳下垂体という中枢から分泌される「卵胞刺激ホルモン(FSH)」と「黄体形成ホルモン(LH)」の分泌量低下です。
これらホルモンの分泌量が減ると卵胞や黄体の発育も悪くなってしまいます。
2つ目は、黄体ホルモンに対する子宮内膜の感受性の悪さです。
黄体ホルモンが分泌されると、受精卵が着床しやすいように、子宮内膜はフカフカに厚くなっていきます。
しかし、黄体ホルモンが正常に働いていても、子宮内膜が正常に反応せず、厚くならないこともあります。
3つ目は、卵胞発育不全、高プロラクチン血症や多嚢胞性卵巣症候群などの疾患です。
予防法と対策
ストレス解消
一番大事なのは、ストレスをためないこと。ストレスを溜めすぎると、ホルモンの量に異常が出てきます。
栄養バランス
栄養バランスにより、ホルモンの量も増えます。
運動と睡眠
運動と睡眠が身体を健康にし、体内リズムも整い、夜もよく眠れるようになります。
体を温める
体を温めると、血流がよくなるので、脳の血流量も増え、ホルモンもバランスよく分泌されます。
前向きに
黄体機能不全の方は、悲観せず前向きに、生活習慣を改善していきましょう。
黄体機能不全は、不妊の原因にもなりえます。しかし、診断されても、お医者さんや鍼灸師と相談して、身体をうまく改善していけば、妊娠することもできます。
不妊症と言われる疾患の中でも、比較的治りやすいものなので、一歩一歩前進していきましょう。
東洋医学(はり)
五臓の働きを整えて、妊娠しやすい体づくりをしていきます。五臓の中でも肝・脾・腎を中心にバランスを調整していきます。
肝の働きが乱れると
血液の巡りが悪くなり、子宮や卵巣へ十分な栄養が行かず、冷えに繋がります。
脾の働きが乱れると
消化吸収が落ち、婦人科系にも栄養を届けることが出来にくくなり、子宮や卵巣の働きが低下します。
腎の働きが乱れると
子宮や卵巣の機能が低下します。腎は生殖機能に深く関係しています。
3つの臓器のバランスが乱れることで妊娠する力が低下してしまいます。
鍼灸では、この3つの臓器を中心に身体のバランスを整えて、妊娠する力を高めます。豊中市から来院多数!