【子宮腺筋症】食べてはいけないものとは?!コーヒーは?
2024年03月10日
目次
子宮腺筋症とは?
「子宮内膜症」も「子宮腺筋症」も、子宮内膜に似た組織が原因で起きる症状です。最近では、若い人にも多くなっており、徐々に症状は悪化していきます。
子宮腺筋症と子宮内膜症の違い
通常の月経は、妊娠に備えてふかふかのベット(内膜)を作り、必要がなければ剥がれて月経血で体の外に排出されていきます。
しかし子宮内膜組織の増殖と剥離が、正常に子宮内腔にあれば問題ないのですが、子宮内膜と同じような性質を持つ組織が、何らかの原因で別の場所に出来てしまう場合があります。
例えば、卵管、卵巣、子宮周囲の腹膜、肺などに出来る場合があり、困ったことにその場所で増殖と剥離、出血が繰り返し起こるのです。これが「子宮内膜症」です。
「子宮腺筋症」は、子宮の筋層に子宮内膜の組織ができて、子宮が大きく腫れてしまう病気です。肥満でないのにお腹(下腹)が出る(ぽっこりしてくる)←腫瘤
以前は、子宮外や子宮筋層に内膜組織が出来るものを、まとめて「子宮内膜症」と呼んでいましたが、現在では別々の独立した違う病名になり、分けられています。
子宮腺筋症の原因
子宮腺筋症の原因については、明確な原因は解明されていません。
子宮内膜が、何らかの要因によって子宮筋層に入り込んでしまうと考えられています。
出産や流産、あるいは手術(帝王切開術、子宮筋腫の手術)などの、子宮内膜の操作を伴う手術を受けた方々に多く見られるという報告もあります。
なりやすい年齢層は?
年齢は30代後半の方が多いのが特徴ですが、最近では20代の間でも腺筋症になる人が増えてきています。
子宮内膜は、女性ホルモンの分泌の増加によって増殖する性質があるので「腺筋症」も「内膜症」も、生殖可能年齢で女性ホルモンが分泌されている間は症状が続き、悪くなることが多いのです。
しかし、閉経を迎える年齢になっていくと少しずつ良くなります。
子宮腺筋症の【症状】
主な症状
- 激しい生理痛(痛み止めが効かない)
- 生理痛が年々悪化している
- 過多月経
- 月経量が多く、貧血
- 月経時以外の腹痛がある
- 肥満でないのにお腹が出る(ぽっこりしてくる)
- 排便時に痛みがある、肛門の奥が痛い
- 不妊(妊娠を希望しているが、なかなか叶わない)
- 流産など
合併症
- 子宮内膜症
- 子宮筋腫など
子宮腺筋症の人は、生理痛が重く、ほとんどに痛みの自覚症状があります。しかも大変治りにくく、知らぬ間に進行してゆく病気で、気づいたら悪化しているのです。
ひどくなると、月経以外にもほとんど毎日激しい痛みに悩まされるようになる場合もあります。
また月経過多になり、出血量が増えるため、貧血を引き起こすことも少なくありません。しかも治療しても再発しやすい病気です。
病院では治療には「薬物療法」「手術療法」の この2つですが、薬ではあくまでも生理痛をの軽減、内膜の増殖を抑える効果しかないので、完全には治りません。
手術では子宮の全摘出しか根治ないという厄介な病気です。
子宮腺筋症を放置すると悪化する!?
子宮腺筋症を放置すると(重症化すると)
子宮腺筋症を放置すると(重症化すると)、痛みは下腹痛だけではなく、足に放散したり肛門痛として感じるようになることもあります。
痛み以外にも、月経量が多くなり貧血を起こすほどの過多月経を伴う場合もあります。
子宮腺筋症と妊娠
子宮腺筋症は不妊、流産、早産などの原因となります。
不妊の主な原因は、着床障害と考えらえています。子宮筋層内に異常に増殖した子宮内膜の病変から、卵胞の発育や着床を阻害する物質が分泌されていると言われています。
また、肥厚し硬くなった子宮は異常な収縮を引き起こしやすくなります。子宮の異常な収縮や伸展不良、慢性的な炎症が流産、早産を引き起こしやすくなってきます。
ちゃんと治療しなければ、閉経まで症状は悪化していきます。
放置すると→ NG!
月経痛は「いつものことで当たり前」と思い、婦人科に行かず、市販の鎮痛剤を飲んで、痛みを抑えて生活を送っている人たちがほとんどです。
そのまま何年も放置すると、悪化してしまいます。
そして結婚して、赤ちゃんが欲しい!と希望してもなかなか授からないので婦人科に行くと、これらの病気が発見される場合が少なくありません。
子宮腺筋症の【食べてはいけないもの】乳製品、コーヒーなど
子宮腺筋症の食べてはいけないもの
子宮腺筋症にとって、食べてはいけないもの、食べた方が良いものをご紹介します。子宮腺筋症を治りやすくするために、特に食べてはいけないものを覚えておくと良いかと思います。
- 脂っぽいもの
- 乳製品
- コーヒー
脂っぽいものはNG(食べない方が良い)
脂っぽいもの(肉類の脂身、マーガリン、バター、ベーコンなど)は控えましょう。全く食べてはいけないものではありませんが、極力控えた方が良いでしょう。
コーヒー(カフェイン)を避ける
コーヒーやエナジードリンクに含まれるカフェインは血管を収縮させるので血行が悪くなります。
コーヒーなどによって血流が悪くなるとお腹も冷えやすくなり、冷えると子宮環境が悪化しかねません。カフェイン(コーヒー)の摂りすぎにご注意ください。
また、東洋医学で体質を診た時に、子宮に問題がある方は、コーヒーが好きな方が比較的多いように思います。
子宮腺筋症の【食べた方が良いもの】豆乳など
食物繊維を摂ろう
食物繊維が豊富な食材を多くとりましょう。(水溶性食物繊維と不溶性食物繊維のバランスもうまく摂ると◎)
- 水溶性食物繊維…大麦、ライ麦、果物、芋類、海藻類など
- 不溶性食物繊維:穀物類、豆類、きのこ、ごぼうなど
青魚や色の濃い野菜
青魚や色の濃い野菜などを選んで、普段の食事にとり入れましょう。
豆乳
豆乳と子宮腺筋症との関係ですが、様々な報告はありますが医学的な根拠に乏しい感じがします。むしろ、ホルモンバランスを整える効果もあり、豆乳を推奨するような報告もあります。
豆乳を適量(200mlくらい)なら大丈夫かと思います。摂りすぎは推奨しません。
子宮腺筋症の鍼灸治療
鍼灸は女性特有の疾患を得意としています。痛みに対する鍼灸の効果も、研究実験で緩和されるという結果が出ています。
子宮腺筋症は、東洋医学では「瘀血(おけつ)」が主な原因です。
「瘀血(おけつ)」とは、血が滞り(ドロドロ)血液の質が良くない状態。ですから、鍼灸では血の流れをよくするようにツボを使って施術していきます。
生活習慣や疲労、冷え、ストレスも原因になっているケースも多いので、鍼灸がとてもおすすめです。ツボを使って自分の治癒能力を高めていきます。
豊中市 で 子宮腺筋症 なら 当院にお任せを!
子宮腺筋症 38歳 H.A様 会社員
3年前に子宮腺筋症と診断された。生理痛、腰痛、天気の悪い日は特に調子を崩し、肩こり頭痛で、仕事を時々休む。
肥満でないのにお腹(下腹)が出る(ぽっこりしている)。クリニックで子宮腺筋症を定期的に診てもらっている。
ストレスが仕事でも家庭でもある。生理痛がひどく何とか体質を変えたいとネットで調べ当院へ。
ファストフードが大好きで週に2回程食べている。コーヒーも1日に5杯くらい飲んでいる。子宮腺筋症にはできるだけ食べない方が良い(食べてはいけないもの)ということで、脂っぽいものやコーヒーは極力控えるようにアドバイスする。
施術6回目、肩こり、頭痛、冷えが改善されてきた。20回目、仕事に休まずに行けるようになってきた。
お腹(下腹)まわりは緊張が強く、お腹が出ている(ぽっこりしている)ので、お灸でツボのところを温めて緩めるように治療。自宅でもツボのところにせんねん灸をしてもらう。
ストレスと冷えが状態を悪化させるので、穏やかに会話をして出来る限り発散してもらうようにした。28回目で波はあるが随分自覚的に楽になったと喜んでいる。
40回目で妊娠が分かった。約1年半くらいかかったが、子宮腺筋症は妊娠しにくいと聞いていたので、妊娠できたことに非常に喜んでいた。無事出産できるように現在継続通院中。
豊中市で子宮腺筋症でお悩みなら一度ご相談ください!
【まとめ】子宮腺筋症、食べてはいけないものとは?!コーヒー、乳製品など
子宮腺筋症の【食べてはいけないもの】
子宮腺筋症にとって、食べてはいけないもの、食べた方が良いものをご紹介します。子宮腺筋症を治りやすくするために、特に食べてはいけないものを覚えておきましょう。
- 脂っぽいもの
- 乳製品
- コーヒー
子宮腺筋症の【食べた方が良いもの】
- 食物繊維を摂ろう
- 青魚や色の濃い野菜
- 豆乳
関連記事
この記事に関連するページ
執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹
約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。
その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
長年経験していた自身の不妊治療をもとに「困っている人の為に役に立ちたい。」そういった気持ちで対応させていただいております。
「これからできることは何でもしたい!」という方は、ぜひご相談ください。