子宮腺筋症でお腹がぽっこり出る?原因と対策を解説!
2024年03月10日

目次
子宮腺筋症で下腹が出るのはなぜ?
子宮腺筋症になると、なぜお腹が出るように感じるのでしょうか。その理由を見ていきましょう。
子宮が大きくなるため
子宮腺筋症が進行すると、子宮が通常よりも大きくなります。子宮はもともと小さな器官ですが、この病気になると筋肉が厚くなり、大きくなることがあります。すると、お腹が前にせり出すようになり、「ぽっこりお腹」に見えるのです。
特に、生理の時期には腫れがひどくなり、さらに下腹がふくらむこともあります。人によっては妊娠数か月目のようなお腹のふくらみが見られることも。
むくみや便秘の影響
子宮腺筋症の人は、ホルモンバランスの変化や血流の悪化により、むくみやすくなります。また、腸が圧迫されることで便秘になりやすく、ガスがたまることも。こうした要因が重なり、お腹がぽっこり出てしまうことがあります。
生理前になると特にむくみやすくなり、下腹が膨らんでしまうことが多いです。生理後に少しスッキリする場合もありますが、腺筋症が進行すると常に下腹がぽっこりした状態になることもあります。
子宮腺筋症によるぽっこりお腹を軽減する方法
お腹の膨らみが気になる人は、少しでも症状を和らげるための方法を試してみましょう。
食生活を改善する
食事を見直すことで、むくみや便秘を防ぐことができます。特におすすめなのは以下の食品です。
- カリウムが多い食品(バナナ、ほうれん草、アボカドなど):余分な水分を排出し、むくみを改善
- 食物繊維が豊富な食品(玄米、さつまいも、豆類など):腸内環境を整え、便秘を防ぐ
- 鉄分を含む食品(レバー、赤身の肉、小松菜など):貧血予防にもなり、血流改善につながる
逆に、塩分が多い食事や加工食品を食べ過ぎると、むくみやすくなり、ぽっこりお腹が悪化する可能性があります。
適度な運動をする
運動をすると血流が良くなり、むくみや便秘の改善につながります。特におすすめの運動は次のようなものです。
- ウォーキング:1日30分ほど歩くと血流が良くなり、むくみ予防に
- ヨガやストレッチ:骨盤周りをほぐし、子宮の圧迫をやわらげる
- 軽い筋トレ(スクワットや体幹トレーニング):基礎代謝を上げ、内臓の働きをサポート
無理のない範囲で続けることが大切です。
【症例】子宮腺筋症でぽっこりお腹 38歳
H.A様 会社員 3年前に子宮腺筋症と診断された。生理痛、腰痛、天気の悪い日は特に調子を崩し、肩こり頭痛で、仕事を時々休む。
肥満でないのにお腹(下腹)が出る(ぽっこりしている)。クリニックで子宮腺筋症を定期的に診てもらっている。
ストレスが仕事でも家庭でもある。生理痛がひどく何とか体質を変えたいとネットで調べ当院へ。
ファストフードが大好きで週に2回程食べている。コーヒーも1日に5杯くらい飲んでいる。子宮腺筋症にはできるだけ食べない方が良い(食べてはいけないもの)ということで、脂っぽいものやコーヒーは極力控えるようにアドバイスする。
施術6回目、肩こり、頭痛、冷えが改善されてきた。20回目、仕事に休まずに行けるようになってきた。
お腹(下腹)まわりは緊張が強く、お腹が出ている(ぽっこりしている)ので、お灸でツボのところを温めて緩めるように治療。自宅でもツボのところにせんねん灸をしてもらう。
ストレスと冷えが状態を悪化させるので、穏やかに会話をして出来る限り発散してもらうようにした。28回目で波はあるが随分自覚的に楽になったと喜んでいる。
40回目で妊娠が分かった。約1年半くらいかかったが、子宮腺筋症は妊娠しにくいと聞いていたので、妊娠できたことに非常に喜んでいた。無事出産できるように現在継続通院中。
豊中市で子宮腺筋症でお悩みなら一度ご相談ください!
まとめ:子宮腺筋症のぽっこりお腹を改善しよう
子宮腺筋症による「ぽっこりお腹」は、子宮が大きくなったり、むくみや便秘が原因で起こることが多いです。特に、ホルモンの影響で生理前後にお腹が膨らむ人が多く、妊娠したように見えることもあります。
この症状を軽減するためには、食生活の改善や適度な運動が重要です。カリウムや食物繊維をしっかり摂ることで、むくみや便秘を防ぐことができます。また、ウォーキングやヨガを取り入れることで、血流を改善し、症状の緩和につながります。
子宮腺筋症の症状がひどい場合は、婦人科で相談し、適切な治療を受けることも大切です。薬でホルモンバランスを整えたり、場合によっては手術が必要になることもあります。
お腹のぽっこりが気になる人は、まずは生活習慣の改善を試してみましょう。少しずつでも意識して続けることで、症状の軽減につながる可能性があります。
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執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹

約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。
その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
長年経験していた自身の不妊治療をもとに「困っている人の為に役に立ちたい。」そういった気持ちで対応させていただいております。
「これからできることは何でもしたい!」という方は、ぜひご相談ください。