子宮外妊娠!次の妊娠は出来る!?
2019年03月22日

目次
子宮外妊娠とは?
本来なら、子宮内膜に着床するはずの受精卵が、何らかの理由で子宮内膜以外に着床して、根を張った状態を言います。
ほとんどが卵管で起こります。
まれに、帝王切開などの子宮手術切開のキズ、卵巣、腹腔内、子宮筋肉層で起こることもあります。
- 以前にも、なったことがある
- 子宮内避妊装具を使用している
- 卵管の手術をした
- 体外受精をした
- 喫煙している など、
このような場合には、比較的起こりやすいと言われています。
子宮外妊娠と診断されたら?
そのままにしておくと、受精卵が成長して卵管破裂などを起こす可能性があります。
なので、早めに適切な処置を行う必要があります。
※残念ですが、通常その後の継続は、期待出来ません。
もし疑いがある場合には、外来で2~3日ごとに超音波検査と採血を行います。
また、診断・治療目的に手術も考えられます。
例えば、卵管妊娠の場合、赤ちゃんが大きくなると、やがて破裂して出血を起こし、ショック状態となり、命を失うケースもあり得ます。
今後の影響は?
赤ちゃんを待ち望んでいた夫婦にとって、この経験はとてもつらいです。
また、病院で処置を受けた後、「今後に悪影響はないのだろうか」「また繰り返すのではないか」など、体のことが心配になる人もいると思います。
手術の場合は、方法や症状によっても違いますが、4〜7日ほどの入院が必要です。
病状や手術内容にもよりますが、退院した後は、普通の日常生活を送れるようになる場合がほとんどです。
また、適度な運動は、お腹の中の癒着や血栓症を防ぐ為に、大切です。
無理をせず、家族などの周りの人に助けてもらいながら、ゆっくりと日常生活に復帰していきましょう。
また妊娠をするには?
「自然妊娠がしづらくなる」というデータは、今のところありませんので、不安を感じ過ぎないで下さい。
手術で卵管を切除した場合でも、もう一方があれば自然に授かれますし、授かる確率は、ほぼ変わりません。
はり灸がオススメ
予防策はこれ!といったものは、現在ありません。
体を整え、温かいふかふかの子宮膜のベッドを作り、赤ちゃんが育ちやすい環境を整える為に、はり灸が効果的です。
また、受精卵が子宮外に着床せずに、子宮までしっかり運ばれるように、はり灸でサポートさせて頂きたいと思います。
自律神経のバランスを整える
受精卵を子宮に運ぶ作用は、内側にある卵管上皮細胞の繊毛運動や、卵管壁の蠕動運動(ぜんどう運動)によって行われます。
これらの運動を支配しているのが、自律神経なのです。
はり灸で自律神経のバランスを整える
自律神経の乱れによる「子宮外妊娠」は、はり灸でバランスを整えてあげることが大切です。
眠れない、緊張しやすい、暑くないのに汗をかく、胃腸の調子が悪い…。
これらは、自律神経のバランスが崩れているサインかもしれません。
一度経験すると、今後に不安を感じる人も多いと思いますが、一度の経験ですぐに授かりにくくなるというわけではありません。
夫婦生活を再開するタイミングについては、医師に相談した上で、パートナーと良く話し合いましょう。
焦らず前向きに、今後の妊活を目指せると良いでしょう。
執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹

約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。
その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
長年経験していた自身の不妊治療をもとに「困っている人の為に役に立ちたい。」そういった気持ちで対応させていただいております。
「これからできることは何でもしたい!」という方は、ぜひご相談ください。