妊娠高血圧症候群の過ごし方
2015年12月2日

目次
妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)とは
妊娠期の主に「高血圧」を示す病気のことです。
後期(8ヶ月)に
- 尿に淡白が出る
- 顔や手足にむくみが出る
- 血圧が高くなる などの症状が出ます。
妊娠高血圧症候群になると、血管が収縮して血液の循環が悪くなり、胎児の発育に影響が出たり、早産や死産になることもあります。
重症になると、胎盤の早期剥離、子癇(全身に痙攣を起こす)などになって、妊婦が死亡することもあり、母子共に大変危険です。
このような方は、妊娠高血圧症候群になりやすい
- 35才以上の高年齢初産、15才以下の若年出産
- 初産婦、過去に妊娠高血圧症候群だった人
- 睡眠不足、ストレスが多い。
- 太り気味
- 糖尿病・腎臓病
- 高血圧の方
対策
- 日常の生活の中でバランスのとれた食生活や適度な運動。
- ストレスを溜めない(まじめな人は注意)。
- 太り過ぎない。太っていると発症しやすいので、妊娠を考えている場合は、その前から、食生活を見直してなるべく標準体重にしておきましょう。
- 塩分控えめ。予防のために調理は薄味にして、塩分の摂取量を1日7~8gくらいにしておきましょう。
- 適度な運動。激しい運動を避け、ウォーキングや散歩などの有酸素運動が適しています。
- 禁煙。絶対禁煙です。深酒もよくありません。
- 十分な睡眠。
治療法
1番の治療法は、出産することです。「出産は最高のデトックス」と、よく言われます。
妊娠高血圧症候群やHELLP症候群は、出産後は急速に症状が良くなります。
治療の中心としては『安静』と『入院』です。
また、タンパク質や塩分、水分摂取などを考え、カロリー制限をするなどの食事療法も大切になります。
最終的な治療としては、出産・妊娠の中断を考えなくてはいけません。
赤ちゃんの週数が成長に十分ではない場合、妊娠を継続し、その他、母体の状態も考慮しつつ、適切な分娩時期や方法を考える必要があります。
はり灸では
三陰交(さんいんこう)
このツボは、婦人科疾患によく使われます。
しかし、胎児の安定していない5ヶ月未満の妊婦にすると、流産へとつながることがありますので、ご注意ください。
胎児が安定した5ヶ月以降の妊婦にすると、いい子に育ち、安産へと導いてくれます。
お灸の方法
胎動を感じた頃(5ヶ月頃から出産までの間)、左右の『三陰交』にせんねん灸をします。
三陰交の場所:足の内踝の上3寸。頚骨の骨の際。(正しい場所は、お近くの鍼灸院で取ってもらいましょう。)
鍼灸で体調を整えよう!
身体のバランスを整えることによって、様々な症状(つわり・むくみなども)を緩和し、早産や妊娠高血圧症候群などのトラブルを予防します。
- なかなか赤ちゃんを授かりにくかった人
- 前回のお産でトラブルがあった人
- 自然なお産をしたいと願う人
には、鍼灸の併用をおすすめしています。
赤ちゃんの元気な成長も応援します。大阪府 豊中市で 妊娠高血圧症候群なら 当院にお任せを!
執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹

約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。
その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
長年経験していた自身の不妊治療をもとに「困っている人の為に役に立ちたい。」そういった気持ちで対応させていただいております。
「これからできることは何でもしたい!」という方は、ぜひご相談ください。