乳がんとはり治療
2018年06月15日

30年間で、3倍に増加!?
生涯のうちに、乳がんになる女性の割合は、11人に1人と言われています。
死亡する女性の割合も、年々増加の傾向で、30代から増加し始め、40代~50代前半でピークになります。
最近では、20歳代の若年性乳がんも増えています。
芸能人で、闘病生活を記したブログやテレビのニュース報道も記憶に新しく、関心が高くなっています。
それに伴い、自分もなるかもしれないと、不安になったりする方も、いらっしゃるでしょう。
乳がんの原因ってなに!?
なぜ近年、日本女性に、乳がんが増加傾向にあるのでしょうか?
主には、日本人の食生活の欧米化が原因の1つと言われています。
原因は、解明されてはいませんが、女性ホルモンのエストロゲン(卵胞ホルモン)は乳がんのリスクが高くなることが知られています。
食生活の変化により、「高脂肪・高たんぱく」の食事が増えて、体つきが良くなり、初潮が早く、閉経は遅い人が増えました。
さらに、女性の晩婚化や妊娠・出産を経験する平均年齢が高く、女性が一生に経験する月経の回数が多くなりました。
月経中は、エストロゲンが分泌されるので、月経の回数が増えたことが、乳がんの「発生と進行」に影響を受けている可能性があります。
乳がんの症状
早期には、自覚症状がほとんど分かりません。
少しでも異変を感じた場合は、専門医を受診して、必要な検査を受けることが重要です。
しこり
発見するきっかけの75%以上は、しこりというデータもあります。
手で触って、普段から意識しておくのがベストです。
乳腺にできるしこりは、乳がんとは限らず、90%は良性によるものであると言われています。
自分で判断するのは危険で、触ってみてしこりがあったら、まず医師の相談が必要です。
乳房の痛み
初期で痛みがあるケースは少なく、痛みがある時は、乳腺症、乳腺炎の可能性が高くなります。
生理前や生理中には、乳房が張って痛みを感じることも多いですが、月経周期に関係なく痛みが続くのであれば、注意が必要です。
乳頭からの分泌物
特に注意が必要なのは、乳頭から血液が混じったような茶褐色の分泌物が出る場合です。
乳頭・乳輪部の皮膚の変化
- 乳房に湿疹や、ただれなど、皮膚が変化している→がん細胞増殖の可能性があります。
- 乳頭が陥没
- 引きつれなどの変化が現れる場合も。
乳がんのはり灸(東洋医学的)
東洋医学における癌治療は、外科的手術により、切り取って終わりというものではありません。
癌細胞を作り出してしまう体の「根本」を改善していきます。
体内には、湿痰と呼ばれるネバネバしたものが滞る事があり、熱が長く体内にこもると、湿痰を癌化させる場合があります。
その熱の原因は、ストレスによるものが、ほとんどです。気持ちをリラックスしましょう。
東洋医学では、エネルギーの弱いところに邪気が入り込み、癌を作ると考えています。
乳房は、胃経の流れと、外側には胆経という経絡(ツボの流れ)があり、ストレスがあると、そこに気の停滞が起こります。
気滞から、しこりが生じ、癌が発生することも考えられます。
よくこの場所に、乳腺炎が出来る方も、そういった事が要因です。
はり灸では、この胆経と胃経を調整し、気の停滞、湿痰、瘀血を除くツボを使います。
体のエネルギーが衰えているので、当院では、少ない本数の鍼で、身体に負担をかけないようにエネルギーを「補う」施術を行っていきます。