不正出血&排卵出血の違い
2024年08月9日
目次
違いは何か?
排卵出血
これは、妊娠しやすい時期(排卵)を教えてくれる大切な身体のサインの一つと言えます。
排卵日に生じ、生理周期の14日前後に生じる生理現象になります。
排卵直後に起こりますので、排卵のおおよその時期の目安となります。
卵子が卵巣の表面を飛び出した際に、毛細血管が切れることによって生じる現象です。
必ずしも出るとは限りませんが、1日、 もしくは2~3日程度で止まり、量もごく少量となります。
不正出血
正常時の月経・排卵期以外で生じます。
正常の月経以外で起こった場合、考えられる原因はいくつかあります。
ホルモンの乱れが原因の「機能性出血」
ホルモンバランスが崩れたために起こります。
ホルモンバランスが安定しない思春期や更年期の頃にもよくみられます。
ダラダラと続く無排卵月経や、生理前に少量の出血が続く黄体機能不全などもあります。
脳下垂体や卵巣など、ホルモンの分泌に関係している器官の働きが落ちているなども考えられます。
病気が原因の「器質性出血」
子宮頸がん、子宮体がん、子宮筋腫、子宮内膜炎、膣炎など、子宮や膣などの病気によって起こります。
子宮頸管ポリープ、子宮膣部びらんなどがあると、セックスのあとに出血することが多くなります。膣炎や外陰炎でも起こります。
全身の病気が原因の場合
甲状腺ホルモン異常の病気などが関係して、不正出血や無月経、過少月経などが起こることもあります。
不正出血&排卵出血、それぞれの出血の違い
混同されやすいのですが、排卵期におけるものは生理的な現象なので、病気の心配はいりません。
排卵の時の場合は、期間は短く量も少量ですが、不正の場合には、大量に出血したり、期間が長く続くケースがあります。
又、不正の場合は、症状や量がまちまちで、中には重大な疾患が隠れている可能性があります。
生理時以外のものは、量が少ないからといって、放置しない方が良いです。
着床出血
受精卵が子宮に着床する際に生じるもので、 不正出血ではありません。
その他
妊娠出血
妊娠すると、初期に少量の出血が起こることがあります。
早めに専門医に相談を
いずれにしても、生理時以外の異常な時期における出血は注意が必要です。
そのような場合には、早めに専門医に相談をお薦めします。
症例
40歳 女性 G.E様
約3年前、卵巣嚢腫があると診断。右下腹部痛。時々、不正出血がある。約3日ほど少量でだらだら続く。病院では手術をする必要があるほどではないと、鎮痛剤を処方。
生理不順で、30~45日くらい。倦怠感、生理痛、生理後落ち込む、軟便が多い、足が冷える、のぼせ、考え事で不眠になる。ストレス。
施術2ヶ月後、疲労感が軽減し、お腹の調子が良くなる。不正出血の頻度が少なくなり、下腹部の痛みに鎮痛剤を使用しなくてもよくなってきた。
鍼の効果を実感され、治療継続中で経過観察中。
豊中市でお悩みなら 当院にお任せを!
執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹
約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。
その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
長年経験していた自身の不妊治療をもとに「困っている人の為に役に立ちたい。」そういった気持ちで対応させていただいております。
「これからできることは何でもしたい!」という方は、ぜひご相談ください。