妊活中【カンジダ膣炎】妊娠(着床)に影響する?
2024年11月20日
【この記事でわかること】
- 妊活中にカンジダ膣炎になった場合、妊娠(着床)への影響はあるのか
- カンジダ膣炎の主な原因・症状・治療法と予防のポイント
- 妊娠を希望する人が注意すべき生活習慣とセルフケア方法
妊活中に「カンジダ膣炎」になってしまうと、「着床に影響しない?」「子作りは休んだ方がいい?」と不安に感じる方は少なくありません。
結論から言うと、軽度のカンジダ膣炎であれば直接的に妊娠を妨げることは少ないと考えられていますが、膣内環境の悪化や不快感が性交や受精の妨げになる可能性は否定できません。
本記事では、カンジダ膣炎の原因・症状・治療・予防策について詳しく解説し、妊娠を希望する方が意識すべき生活習慣のポイント(免疫力の維持・清潔な膣環境・ストレス対策)についてもご紹介します。
「妊活とカンジダ膣炎の関係」「治療中の注意点」「再発予防法」なども解説していますので、ぜひ最後までご覧ください!
目次
【カンジダ膣炎】とは

「カンジダ菌」というカビの仲間によって起こる炎症のことです。男女関係なく、皮膚や口の中にも存在します。膣内の「他の常在菌とのバランス」が崩れて、菌が繁殖すると発症します。
膣と外陰部の炎症を合併する場合が多く、外陰膣カンジダ症とも言われています。婦人科系の感染症の中では比較的よく見られます。
カンジダ膣炎【症状】かゆみ等
最もよくみられる症状は、外陰部のかゆみとオリモノの変化です。
- 外陰部のかゆみ
- おりものの変化(おかゆ状や白く濁った酒かすのようなもの)
- 外陰部に熱感や痛み
カンジダ膣炎【原因】
主な原因は体調の崩れです。通常、体が元気であれば他の常在菌とのバランスが取れていますので、菌が大量増殖することはありません。
しかし、
- 妊娠や生理前後
- ホルモンバランスの変化
- ストレス
- 寝不足や疲労
- ステロイドの使用による免疫力低下
- 抗生物質の使用による常在菌バランスの変化
- 糖尿病
- 高温多湿などの環境の変化
- 性的接触による感染
- ガードルなど締めつけのきつい下着の着用
- 陰部を石鹸で必要以上に洗う
などが原因で、炎症を起こしやすくなるのです。
カンジダ膣炎は、妊活の敵?!妊娠(着床)に影響する?

「排卵日の子作り」大丈夫?
カンジダ膣炎は、基本的には子宮や卵巣(妊娠に必要な機能)に影響を与えることはなく、子作りに大きな問題を起こすことはありません。
ただし、膣内の酸性度が高まることで、妊娠率が低くなる傾向があります。
カンジダ膣炎は、妊娠(着床)に影響する?
妊活中(妊娠希望)の場合は、カンジダ膣炎になってしまった時はすぐに治療をしましょう。妊娠を希望している方は、清潔に保つことがとても大切なのです。
射精された精液は膣に放出され、そこから精子が子宮頚管を通り子宮、卵管の中へ進んでいきます。そこに炎症があると、精子は居心地が悪く、妊活がうまく進みにくいでしょう。
妊活(妊娠)や着床への影響があってもいけませんので、受精や着床時の重要な時も、清潔な環境にしておくことが必要です。
カンジダ膣炎の治療(薬)


婦人科では診察後に処方される錠剤(薬)を膣内に挿入し、菌を殺してしまう方法が一般的です。
市販しているものもありますが、カンジダの市販薬の中には「過去に医師の診断や治療を受けたことがある人」を対象としているものもあり、初めての場合は購入できない商品があります。
【予防方法】カンジダ膣炎

カンジダ膣炎【予防方法】
この病気は、身体の免疫機能が低下した時に繁殖しやすくなります。日頃から健康に気をつけ、バランスの取れた食事や睡眠を心掛けましょう。
菌は温かく湿った場所を好みますので、以下の対策も効果があります。
- 通気性の良い下着を着用する(化学繊維の下着は、蒸れやすく、通気性が悪い)
- こまめに、下着を取り換える
- 石鹸や入浴剤の使用量を減らす
- 入浴や水泳の後は、外陰部をよく洗浄し乾かす
- トイレの後は、前から後ろに向かって拭く(カンジダは、腸内にも存在するので、膣から肛門へと後方に向かって拭くことで、腸内のカンジダ菌の感染は無くなります)
妊活鍼灸

出来れば発症しないようにしたいです。そこでオススメなのが鍼灸です!免疫機能が強化され、自分自身が持っている回復力を復活させ、菌の増殖を抑制する効果があるのです。
また鍼灸は、身体的だけではなく心にも影響を与えてくれます。ホルモンバランスを整え、妊活中のストレス緩和やリラックス効果により、原因のストレスにも効果的です。
是非鍼灸を受けて頂きたいと思います。妊活中にカンジダ膣炎でお悩みなら当院へ!
関連記事:妊娠率を下げてしまう身体の症状
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【よくある質問】妊活中のカンジダ膣炎、妊娠(着床)に影響する?

Q1. 妊活中にカンジダ膣炎になると妊娠(着床)に影響しますか?
A. 軽度のカンジダ膣炎であれば、直接的に着床や妊娠を妨げることは少ないと考えられています。
しかし、かゆみやおりもの異常などの不快感によって性行為が難しくなるケースや、炎症による膣内環境の悪化が受精環境に影響する可能性も否定できません。
🔗参考文献:日本産科婦人科学会 女性を脅かす感染症
Q2. カンジダ膣炎の治療中に妊娠していた場合、胎児に影響はありますか?
A. 一般的なカンジダ治療(膣錠・軟膏)は妊娠初期でも比較的安全とされていますが、市販薬を自己判断で使用するのは避けるべきです。
妊娠初期であることがわかった場合は、必ず産婦人科で相談したうえで治療法を選択しましょう。
🔗参考文献:わかもと製薬 妊娠中は性器カンジダ症になりやすい?妊婦の性器カンジダ症の治療法と注意点
Q3. 排卵日付近にカンジダになった場合、子作りは避けるべき?
A. かゆみや痛みが強い場合、無理な性交は避けた方がよいでしょう。膣内のpHや粘液状態が変化して、精子の通過がしにくくなることもあります。
医師と相談の上、治療後にタイミングを取るのが安心です。
🔗参考文献:カンジダ腟炎は不妊に影響する?妊活中に注意したい症状と治療を解説
Q4. 妊娠発覚後にカンジダ膣炎に気づいたらどうすればいいですか?
A. 妊娠初期にカンジダにかかる方は少なくありません。
自己判断で市販薬を使用するのは避け、早めに産婦人科を受診し、胎児に影響のない薬剤(抗真菌薬)を処方してもらいましょう。
妊娠中は免疫が下がりやすく、カンジダが再発しやすいため、清潔と保湿を心がけることも大切です。
🔗参考文献:木野産婦人科クリニック なぜ妊娠中は腟カンジダにかかりやすい?原因や赤ちゃんへの影響などを解説
Q5. 妊娠初期症状とカンジダの症状は似ていますか?
A. 一部に「おりものの増加」「軽いかゆみ」などの共通点がありますが、カンジダ膣炎ではヨーグルト状のおりものや強いかゆみ・赤みが特徴です。
妊娠超初期症状との見分けが難しい場合は、婦人科での検査をおすすめします。
🔗参考文献:持田ヘルスケア株式会社 妊娠中のおりものの変化とは?デリケートゾーンケアのポイントについて
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執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹

約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。
その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
長年経験していた自身の不妊治療をもとに「困っている人の為に役に立ちたい。」そういった気持ちで対応させていただいております。
「これからできることは何でもしたい!」という方は、ぜひご相談ください。












