体外受精(顕微授精)のメリット・デメリット
2024年03月9日
目次
体外受精(顕微授精)のメリット・デメリット
今後、高度医療を考えているご夫婦は、ぜひお読み頂き少しでも妊娠率が上がるように、参考にして頂ければと思います。
日本における体外受精( IVF)は、1983年にはじめて成功しています。
そして、さらに進化して、少ない精子でも受精させ、胚移植出来る受精卵を確保出来る方法、「顕微授精(ICSI)」が開発されていきました。
重度の男性不妊には顕微授精を
体外受精(IVF)では、卵管や卵巣のトラブルで受精・妊娠できないケースに対応できます。
また、男性側の精子の数が少なくても受精させることができるなどという利点があります。
しかし、当時は無精子症に近いような、精子の数が少ない(乏精子症の)患者さんは、受精・妊娠が難しい状況でした。
その後、この顕微授精(ICSI)技術が確立した結果、理論上では、1匹の精子だけでも妊娠することが可能になりました。
つまりは、重度の男性不妊の方でも、子供が授かる可能性が高くなったのです。
このように、体外・顕微授精は、この30年ほどの間に急速に進んだ新しい医療で、まだ進化の途中であるとも言えます。
体外受精(IVF)
精子と卵子を採り出し、体外で受精させて、受精卵(胚)を子宮の中に戻す方法です。
顕微授精(ICSI)
顕微鏡下で授精を行います。
ICSIは、人為的に、ガラス管で卵子の壁を貫通させて授精させますので、より人工的な方法と言えるかと思います。
体外受精が適用されるケース
体外受精が適用されるケース
- 高齢の不妊症
- 両側卵管閉塞例
- 男性に原因がある
- 各種の療法にて、妊娠に至らない原因不明の場合
などの方に行われています。
通常は精子を自然受精させますが、乏精子症など精子側の問題がある場合には、ICSIを行います。
【メリット】体外受精(顕微授精)
卵子と精子が出会って胚が育つところまでをショートカットするので、その部分に問題がある人にとっては、妊娠に近づくチャンスになります。
具体的に言うと、
- 卵管に問題がある場合
- 精子の数が少なくてなかなか卵子までたどり着けない場合
などに有効です。
今は技術も進歩し、痛みはほとんどなく、多くのご夫婦がこの方法で赤ちゃんを授かるようになってきました。
【デメリット】体外受精(顕微授精)
デメリットとしては、受精の部分に問題がなく、他の要因、例えば卵子や精子の質の問題、子宮内膜環境の問題は解決できない部分です。
また、経済的にも自由診療の部分もありますので、費用負担が大きいところも、多くの夫婦にとって問題となっています。
執筆者:はり師きゅう師
ぽん鍼灸院 代表 成実勇樹
約25年前より東洋医学の世界に入り、経路治療家のもとで現場研修を含め技術を学び、2008年に大阪府豊中市に「ぽん鍼灸院」を開業。
その場しのぎではなく、根本から治す事ができる。本当に苦しい時に治せる技術は東洋医学なんだ。と、その教えは、今の私の技術の基盤となっています。
長年経験していた自身の不妊治療をもとに「困っている人の為に役に立ちたい。」そういった気持ちで対応させていただいております。
「これからできることは何でもしたい!」という方は、ぜひご相談ください。